過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:15:18.87 ID:IzEeH/71O
やらなきゃいけないことは全て意味を成さなくなったから、僕はひとまずコンピューターでいつか見たオーロラというものでも見に行こうと思った。

コンピューターで詳しいことを調べるのは気が引けたから、とりあえず断片的に頭の中に散らばる情報をかき集めてみる。

北に行けば見れるんだっけ?
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:19:52.34 ID:IzEeH/71O
必要そうなものをかき集めて、僕は家を出た。

少しばかり歩いていると今度は向かいに住んでいるマイケルさんが右腕を落としながら、挨拶をしてくれた。

「あぁ、ほら、また落ちてますよ」なんて言いながら、彼に右腕を渡す。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:27:33.60 ID:IzEeH/71O
箱庭から出た空の天気は、思ったよりずっと綺麗ものだった。

ディスプレイ越しのおとぎ話、都市伝説は楽園か地獄かの両極端で、さぁてどちらになるものかと少し身構えていたりもしたんだけど、この様子だととりあえず進むことはできそうだと、胸を撫で下ろした。

でも、作り物の空とそう違わないのがどこか寂しく感じてしまったかな。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:35:33.92 ID:IzEeH/71O
僕はとりあえず、なんとか見繕った方位磁針で北を目指す。

少しばかり歩くと、箱庭の中とよく似た街のようなものが広がっていた。

違っているのは、植物たちが建物を覆っている点だろうか。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:40:33.18 ID:IzEeH/71O
箱庭が正常に動いていたから、当然といえば、当然だったのかもしれない。

街には、住人が少しばかりいて、そこらを歩き回っていた。

そこらを歩いている人に話しかけてみたけど、やっぱり言葉なんて伝わらなくて、仕方なく適当に散策することにした。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:50:37.60 ID:IzEeH/71O
そのあとも、少しばかり街を散策し続けた。

なんだか何もかもがどこかで見たような気はするんだけど、やっぱり新鮮で。少し舞い上がってしまったのかもしれない。

その中でもとびきり衝撃的だったのは、偶然か必然か街の中でもとびきり一番大きな建物だった。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:56:41.23 ID:IzEeH/71O
さらに散策を続けていくと、聞き慣れない音が響いてきたので、そちらに向かってみると、なんとも大きな箱が走っているのが見えた。

そう、それは確か、電車というものだ。

少しばかり観察していると、なるほどどうやら定期的にそれはどこかとここの間の行ったり来たりを繰り返しているらしい。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 02:09:26.64 ID:IzEeH/71O
電車が二十回ほど停止と発進を繰り返したところで随分と長く動かなくなってしまったので、僕はそこで降りることにした。

ずっと待っていたのか、僕が降りると少ししてその電車はまた逆方向へと走り出した。

しかし、ずっと窓の外を眺めているけれど、どこも似たような町並みだ。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2017/01/23(月) 10:01:30.28 ID:Aa2GFWiOO
期待


13:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 21:37:51.44 ID:1xgQeT16O
さらに北に行く電車はないものかと数分ほど周りを眺めていてみたけれど、それらしきものはひとつもなかったたので僕は駅から出ることにした。

名も分からぬ鉄道の終点駅は、今まで車窓越しに見ていた街の中では幾分か都会的な部類に見えるけれど、はたしてどれくらい栄えているのかなんてことは、一見するだけでわかりはしなかった。

僕はなんとなしに右ポケットの中を気にしながら歩いて、ふと見えてきた公園にこれまたなんとなしに吸い込まれてみる。
以下略



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