過去ログ - ハルヒ「キョンが女の子だったら良かったのに……」キョン「……は?」
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42:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:16:17.22 ID:HHOZvDS20
さて。
そのような一悶着を朝っぱらから巻き起こし、今日1日を無事に過ごせるかどうか不安で仕方なかった俺だったが、意外なことにそんな不安は杞憂に終わった。

朝の一件以来、後ろの席の危険人物は大人しかったのだ。

以下略



43:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:19:49.72 ID:HHOZvDS20
そんなこんなで午前中の授業をなんとか乗り切り、昼休みとなった。

授業の合間にクラスの女子から聞いた情報によると、どうやら俺は『涼宮ハル』という災害に対し、防波堤のような役割を担っているらしい。

なんでも、見栄えだけなら目の保養だが奇行癖のあるハルを、大人しくさせることが出来る俺は大変重宝されている、とのことだ。
以下略



44:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:22:59.70 ID:HHOZvDS20
涼宮ハルに引きずられ、連れてこられた場所は、SOS団の部室でもある、文芸部室だった。

ハル「入れ」

突き飛ばされるようにして中に入ると、そこは俺の知る部室となんら変わった様子はない。
以下略



45:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:25:11.07 ID:HHOZvDS20
ガツガツと弁当を食っていた俺が、ふと顔を上げるとハルの姿がない。

どこに行っちまったのかとキョロキョロしていると、背後から声が掛けられた。

ハル「お前、その髪どうしたんだ?ぐちゃぐちゃじゃねぇか」
以下略



46:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:28:14.14 ID:HHOZvDS20
その後、あらかた弁当を食べ終えると、ハルは満足げな表情を浮かべて部室を後にした。

これから購買にでも行って、自分の昼食を買うつもりなのだろう。

パンが残っているか心配だ。
以下略



47:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:32:30.22 ID:HHOZvDS20
キョン子「はぁ……」

空になった弁当を片手に、トボトボと教室に戻る。

結局、ハルの後を追うことはしなかった。
以下略



48:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:37:52.82 ID:HHOZvDS20
縋り付いてしまったとは言え、ありのままを話したところで理解は得られず、余計に心配されてしまうことは目に見えているので、当たり障りのないように言葉を選ぶことにした。

キョン子「もし仮に、重大な二択のどちらかを選ばないといけない状況に置かれたとして、鶴屋さんならどう選びますか?」

鶴屋さん「ふむふむ。二択かぁ……それならもちろん、より良い方っさ!」
以下略



49:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:44:05.62 ID:HHOZvDS20
結局上手いこと鶴屋さんに丸め込まれてしまった俺は、午後の授業も手につかず、悩みを抱えたまま放課後を迎えた。

そそくさと支度をして、重い足取りで部室へ向かう。

ちなみにハルは、終業のベルと同時に教室を飛び出して行った。
以下略



50:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:48:56.29 ID:HHOZvDS20
ハル「おーい、みく。お茶、おかわり!」

みく「はい!わかりました〜」

朝比奈さんは、男となった今、『みく』と名乗っているらしい。
以下略



51:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:53:48.30 ID:HHOZvDS20
女狐を連想させる切れ長の瞳、口元に張り付く営業スマイル、時間をかけてセットしたと思われるセミロングの髪を耳にかけ、形の良いお耳を晒せばあら不思議……誰もが彼女を振り返ること間違いなし。

古泉は、そんな完璧な美少女の姿へと変貌を遂げていた。

もっとも、すっかり団員の性転換に慣れてしまった俺が、今更動じることはない。
以下略



52:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 01:58:37.53 ID:HHOZvDS20
何をするでもなく、ただただ緩慢に時間が流れていく。

しかし退屈かと言えば、そうでもなく、私は案外、この時間を好ましく思っていたようだ。

今日も今日とて、古泉とボードゲームを繰り広げながら、なんとなく、それを自覚した。
以下略



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