過去ログ - 妖狐姫「わらわの座椅子となるのじゃ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:30:24.85 ID:l6gu8MXB0
…………
人混みが騒つく声で目を開けた。
一人で落ち着く自室に籠もっていると、どうもこういう騒がしいのは苦手だ…。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:30:53.83 ID:l6gu8MXB0
男「なんだ…これ…」
まず、どう見ても自分の知っている場所ではない。
高校の教科書でしか見たことないような古い雰囲気の漂う市場で沢山の人達が衣類や果物を買っている。
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:31:53.39 ID:l6gu8MXB0
「何処でもよいと適当な転移鳥居をくぐってしもうたが…さっきの世界は耳と尻尾を隠す必要があって大変じゃったな…」
「ふぅ…やっと楽になったのじゃ…」
男「なぁ、ここは一体何処なんだ…?」
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:32:50.65 ID:l6gu8MXB0
「姫様!探しましたよ!?」
「主様!ここにおられたでごじゃるか!」
突然の出来事の連続は俺に冷静になる暇を与えてはくれない。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:34:02.70 ID:l6gu8MXB0
「てんこ、くぅこ。この者は怪しい者ではない」
妖狐姫「紹介が遅れたな。わらわは妖狐姫…こっちの黒い髪の方がわらわの女中のてんこ…そして銀色の髪の方が護衛役のくぅこじゃ」
てんこ「なんだ姫様のお知り合いであったか」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:34:58.56 ID:l6gu8MXB0
てんこさんとくぅこも驚きを隠せない表情をしているあたりやはりあれは何かの間違いだったのだろうか…というか十中八九そうだろう。
出会って10秒もしないうちに逆プロポーズなんて少なくとも人間の常識では聞いたことがない。
妖狐姫「これであの男もわらわを諦めてくれよう」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:35:48.07 ID:l6gu8MXB0
…………
てんこ「で、再確認するが…男殿は姫様とはなんの面識も持たない殿方で間違いないのだな?」
男「まあ…そうですが…」
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:36:23.86 ID:l6gu8MXB0
男「あ、あの…やっぱ何かの間違いなんですかね」
妖狐姫「そんなことはないぞ?」
てんこ「姫様は少し黙っていてください」
以下略
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:37:06.78 ID:l6gu8MXB0
男(ん…)
妖狐姫「むぅ〜」
妖狐姫の方に少し目を向けると彼女はバツが悪そうにそっぽを向いていた。
以下略
22
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:37:52.98 ID:l6gu8MXB0
男(そして…)
数多くのアニメを視聴し、数多くのゲームをプレイをしてきたこの俺には分かる。
この手の話は「ぐへへへへ」と悪趣味そうな笑みを浮かべるロリコンハゲ親父が鉄板だ。
以下略
23
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/09(木) 21:38:39.58 ID:l6gu8MXB0
妖狐姫「好き勝手言ってくれるのぅ…わらわもなんの理由もなくそやつを選んだわけではない」
妖狐姫「そやつはあの隣街の男よりも使える男じゃぞ」
てんこ「それは…婚姻するとあの方よりもこの街に利がある…ということですか?」
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