44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:42:54.64 ID:ha7ZcpN9o
 放たれた波動はこれまでより一回り大きく、遥かに力強く! 
 迫る水弾をキリキザンは両腕で受け、それでもわずかに身が後退る。 
  
 弾ける水、夕暮れの空に虹が架かる。 
  
45:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:43:22.90 ID:ha7ZcpN9o
 悲鳴のような金属の摩擦音、低く高く、長く短く、断末魔を上げている。 
 海未と英玲奈がいる建物の骨組み、その全てが倒壊しようとしている! 
  
 英玲奈はまるで動じた様子もなく、傾き始めた足場で斜めに姿勢を保っている。 
 対する海未もまた、体幹には自信がある。グラグラと左右に傾ぐ鉄骨の上、ボールを投じた姿勢のままに腕を伸ばしている。 
46:名無しNIPPER[sage]
2017/03/25(土) 02:43:38.95 ID:/nrRwN9EO
 なんでこっちでやる? 
 また変なの呼び込むだろうが学習しねぇな 
47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:43:52.68 ID:ha7ZcpN9o
 … 
  
  
 ツバサ「ねえアナタ、AK47って知ってる?カラシニコフとも呼ばれるんだけど」 
  
48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:44:18.19 ID:ha7ZcpN9o
 身振り手振りを交え、ことりの反応を気にすることもなくペラペラと。 
 やたらによく喋るツバサの意図が汲めず、底知れない不気味さにことりの心臓が早鐘を打つ。 
  
  
 ことり「……何の話を、してるの…?」 
49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:44:44.85 ID:ha7ZcpN9o
 モクローはことりにすっかり懐いている。 
 大好きな主人の危機を感じ取り、この子ネズミたちを蹴散らせばいいのかと睨みを利かせている。 
 が、ツバサの弁舌はまだ続く。 
  
  
50:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:45:10.28 ID:ha7ZcpN9o
 どこか遠くから、ガラガラと猛烈な倒壊音が響いてきた。 
 ツバサは音の方向へちらりと目を向け、「英玲奈ね」と小さく呟く。 
  
  
 ツバサ「今の音、巻き込まれたのはアナタのお友達のどっちかしら」 
51:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:46:03.52 ID:ha7ZcpN9o
 ことり(この子たち、野生で見かけたコラッタさんよりも気性が荒そう。もしかして、性格も調整されてるのかな…) 
  
  
 短く呼吸を整える。 
 海未のように落ち着き払い、穂乃果みたいに肝を据えるイメージ。 
52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:46:32.56 ID:ha7ZcpN9o
 『ブイ!ブイッ!?』 
  
 ツバサ「フフ、まさか自分を盾にして防ぐとはね。生きてる?」 
  
 ことり(………っ!死んじゃうぐらい、痛い…痛いよぉ…っ…。けど、イーブイを心配させちゃダメ…!) 
53:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 02:47:03.09 ID:ha7ZcpN9o
 ことりの指示に従い、イーブイはその全身から特殊な電波を撒き散らす。 
 シンクロノイズは自分と同タイプの相手にのみ効果を及ぼす怪電波。 
 それ以外の相手には無効になるが、条件さえ揃えばその威力は最上級。 
 そして広い範囲を巻き込む全体攻撃! 
  
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