829:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:07:35.57 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「……やはり」
鞠莉「甘くないわね…!」
830:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:08:16.60 ID:ha7ZcpN9o
もちろん、絵里に限った話ではない。
ある者は単身悪の本拠へと踏み込み、ある者は悪を追って戻れる保証のない異空間へと足を踏み入れる。
他の面々も然り、豪胆と高潔を持ち合わせてこその王者。
…いつの間にか、雪が降り始めている。
831:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:09:19.14 ID:ha7ZcpN9o
瞬時にして精鋭部隊の一部を切り崩されて、鞠莉は歯噛みを一秒。
しかし切り替え、すぐさま攻撃をけしかける!
鞠莉「休む間を与えては駄目!一斉に攻撃よ!」
832:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:10:03.53 ID:ha7ZcpN9o
鞠莉「消えた!!」
ダイヤ「鞠莉さん、気を付けて!あの羽衣でキュウコンの特性と同じ“ゆきがくれ”をトレーナーに付与したのです!」
鞠莉「ホワァッツ!?そんなことができるの!?」
833:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:10:47.24 ID:ha7ZcpN9o
雪に消えては現れ、消えては現れ、絵里は卓越したシステマで兵士たちの関節を瞬時に折り壊して行動不能へと追い込んでいく。
反撃に拳や蹴りを浴びせられ、銃口が絵里を狙う。
だが絵里はナチュラルな脱力に身を逸らし、流体に打撃を受け流し、射線を先んじて躱し、真正面からかち合う前にまた雪の中へと身を隠す。
834:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:11:30.56 ID:ha7ZcpN9o
鞠莉の背後、絵里が脱力に腕を引いている。
そこに力感が宿れば一撃が放たれ、倒れて呻いている兵士たちと同じように鞠莉の体が破壊されてしまう。
絵里の動作には淀みがない。鞠莉は瞳に、恐怖を宿す間さえなく…
ダイヤが間に割って入る!
835:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:11:57.61 ID:ha7ZcpN9o
たたらを踏みつつも、ダイヤは倒れない。
目には闘志を宿したまま、屈しかけた身を踏み止まらせている。
気合いに吠える?いや違う、目指す先はあくまで面前、スーパークールなエリーチカ。
痛みに顔は蒼白ながら、あくまで平静なままに髪をかきあげる。
836:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:12:24.29 ID:ha7ZcpN9o
行きつ戻りつのナンセンスな会話、それは絵里の目を自分たちへと引き付けるための囮でもある。
キュウコンの妖力で雪に紛れている絵里だが、これだけひとところに留まれば視界を遮られている兵士たちも居場所を感知できている。
すぐに来る援護をこのまま待つ、賢明だろう。
だがその前に、ダイヤと鞠莉もまずは一矢を報いる!
837:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:12:51.69 ID:ha7ZcpN9o
『ダァグッ!!!』と勢いよく飛び出したのは三連頭、仲良く並んだダグトリオ。
ただし、従来の姿ではない。三つの頭にはお揃い、鞠莉ともお揃い、艶やかなブロンドヘアー。輝かしい金色の髪の毛が生えている!
「ファッショナブルで素敵ね!」と鞠莉、そんなノリで気に入って育てているポケモンだ。
838:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:13:26.23 ID:ha7ZcpN9o
タイプ相性は不良、苦肉の策ではある。
氷の力を練り上げるのが間に合わない距離での急襲、シンプルに強く羽ばたけばいい“ぼうふう”の出が最も早いための選択だ。
ただ、絵里は確信している。
ダグトリオ相手、フリーザーなら不一致だろうと押し切れると。
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