過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」Part2
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1: ◆i6psIO2dKs[sage saga]
2017/03/26(日) 00:03:18.46 ID:S/V8ds8Do
前スレ

穂乃果「行くよ!リザードン!」
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:04:12.71 ID:S/V8ds8Do



ロクノシティ、その南部が燃えている。

以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:04:46.97 ID:S/V8ds8Do
圧倒的。
雑だが、そう評してしまうのが最も端的だろう。
自覚している通り、あんじゅはこのところ戦績に恵まれていない。だがそれは、あくまで撹乱役に徹していたため。
今日の手持ち六体こそが、優木あんじゅの本領なのだ。

以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:05:18.13 ID:S/V8ds8Do
…ざわついている。

生き残りの警官隊、それにセンター内から防衛線に協力するべく歩み出てきたトレーナーの一部が口々に不安の声を漏らしている。


以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:05:51.62 ID:S/V8ds8Do
ことり(海未ちゃんが言ってくれた…一緒に歩けばいいって。穂乃果も、ずっと一緒だよって言ってくれたの。嬉しかったなぁ…)

ことり(…だからこれは、ことりが二人の隣を歩く資格を得るための戦い。色んな人を傷付けてきた私が、少しでも…ほんの少しでも償うための…誰かを守る戦い)


以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:06:18.12 ID:S/V8ds8Do
あんじゅの声に、ことりは柔らかな笑みを崩さないままに首を小さく傾ける。
余裕を感じさせる。少女が独自の旅路に、重ねてきた悪との戦いの影を見る。


ことり「ことりは負けません」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:06:46.26 ID:S/V8ds8Do



同時刻、ロクノシティの高層を突っ切るハイウェイに爆走する一台のバイク。
黒髪は疾風に靡き、すぐ隣を同速に駆けるはソノダゲッコウガ。
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:07:26.56 ID:S/V8ds8Do
英玲奈の仕事は先述の通り、政治家たちの抹殺だ。
淡々と、粛々と。
斬り捨て、貫き、爆ぜさせ燃やし、潰して砕き、あるいは建物ごと圧壊し、それが最適であれば自らの手で首を捻り。
70余名の市議会議員、うちの37人を既に弑している。
凄烈なペースで殺め続けながら、独り言に自戒している。
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:08:01.13 ID:S/V8ds8Do
迅速にして神速。容赦は皆無。
それでも既に、10名ほどが街からの逃走に成功したと連絡を受けている。


英玲奈「まあ、構わないがな」
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:08:34.84 ID:S/V8ds8Do
視線を70°左へ。
そこには総延長が50キロを越える長大な都市高速。
逃げ出そうと車に飛び乗った人々はわずかも動かない渋滞に巻き込まれていて、未だにクラクションが泣き喚いている。
動くはずもない。早々に車を諦めて放棄した人々がいて、放棄された車は既に障害物でしかない。
そんなどん詰まりから、英玲奈はさらに左へと視線をずらす。
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:09:12.64 ID:S/V8ds8Do
【UB04 BLASTER】
鋼鉄の巨身、テッカグヤの姿は地上からも目立つ。
地上、それを見上げているのは海未だ。

エンジンが掛かったままに打ち捨てられていたバイクの車体を器用に起こし、鉄馬に跨りアクセルを吹かす。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:09:43.19 ID:S/V8ds8Do
海未(実に…厄介な状況です)


副市長、ロクノの情勢に明るくない海未でも知っているほどに評判の良くないその男は、病院の警備を自らの逃走のために引き連れていこうとしたのだという。
そこに名乗りを上げたのが真姫の父、ニシキノ博士だ。
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:10:51.51 ID:S/V8ds8Do
オトノキタウンのトレーナーたちは同い年、穂乃果、海未、ことりの三人の仲の良さばかりを人から見られがちだ。
だが真姫も一つ年下、同じ町で生まれ育った幼馴染の一人。

多忙さと立場の違いから一緒に行動できることは少ないが、生真面目で、気位が高く、素直になれない、けれど心優しく、愛らしい笑顔を時折見せてくれる真姫。
そんな彼女を海未は、妹のように愛しく思っている。それは穂乃果とことりも同じだろう。
以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:11:18.03 ID:S/V8ds8Do
海未「ファイアロー、そしてゲッコウガ」

『ファルルロッ!!』
『……ゲッコッ!!』

以下略



15:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:11:49.96 ID:S/V8ds8Do



ことり「ボーマンダ、“かえんほうしゃ”!」

以下略



16:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:13:03.94 ID:S/V8ds8Do
意図は承知の上、あんじゅはことりの移動に伴って戦場を移動させている。
外野の邪魔が入らない方がやりやすいのはあんじゅにとっても同様だ。

アライズ団にとってセンターの襲撃とポケモンたちの洗脳強奪はあくまでおまけ。
今に限れば、南ことりの排除の方がよほど優先度が高い。
以下略



17:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:13:52.83 ID:S/V8ds8Do
ことりの指示に、ヌメルゴンは振り向きざまに水の奔流を解き放とうとする。
圧を重視した水波は泥砂を巻き込み、広範囲に濁流を成してウルガモスとペンドラーの両方を狙う、そんな算段。

だがあんじゅは読んでいた。

以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:14:26.36 ID:S/V8ds8Do
褒めているのか煽っているのか、あんじゅは喉を回すような声でことりへと声を掛け、パチパチと戯けた調子で掌を叩いている。

あんじゅが呆れ、嘲るのも無理はない。ことりの選択はあまりにもギャンブルに過ぎた。
間一髪でヌメルゴンの回収は間に合い、ダメージなく一撃を乗り切ることができた。

以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:14:53.35 ID:S/V8ds8Do
最後…と言っても、何もここで死ぬだとか、そういう話ではない。
生き残ってやるという気持ちで一杯だ。
最後というのは、あくまでポケモンバトルに関してのこと。


以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:15:25.28 ID:S/V8ds8Do
燃える街の空には上昇気流が吹き上げていて、ただ飛んでいるだけでもボーマンダの身は揺れる。
青の竜体には、しっかりと掴める場所があるわけではない。
翼の根元に手を掛けたり、竜鱗の隙間に足先を掛けてみたりで辛うじて姿勢を保っているだけ。

気合いにぎゅっと指の力を強め、ことりは恐怖に負けじと未来に想いを馳せる。
以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2017/03/26(日) 00:16:00.83 ID:S/V8ds8Do
咆哮!!

ことりとボーマンダは翼を広げ、あんじゅから一旦距離を離す。
十二分に助走距離を取り、そして斜めに滑空。
ドラゴンタイプのオーラを身に纏い、その矛先はあんじゅの傍ら、加速に身をうねらせるペンドラー。
以下略



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