過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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488: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/02(木) 19:43:52.52 ID:+pY0a2r40
何度かあった襲撃を退け、保安官はちょうどいい狙撃ポイントになる屋上へたどり着いていた。遠くでは工作班がバリケード破壊を進めているのが見える。スコープを使って確認する距離からは、合流するには少々遠い。何より、そこへ向かって移動しているゾンビの群れが、一種の壁となって存在していた。

もちろん、これら全てを流石の保安官でも処理しきることはできないが、それで変異体を優先して処理すれば、その群れの危険性をグッと下げることができる。

スコープを通して、処理すべき変異体を確認する。動物の狩猟の際、命のやり取りと感じるものが、ゾンビ達をその中に入れた時は、どこか遠くの絵空事のように、保安官は感じることがある。その雑念が、混ざりつつも弾丸は対象に飛んでいき、頭蓋を弾き飛ばした。
以下略



489: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/02(木) 20:04:41.67 ID:+pY0a2r40
相変わらずの猛攻に変化が起きた。そろそろ立て籠もることも検討していた強襲班が、自分達を襲う群れの攻撃が緩やかになったのを、気付かない訳もなかった。

第二波を撃破し、3人は休憩を取る余裕もあった。もちろんそれはあり得ないことだと承知で、これからの戦いの為に、違和感を抱えたまま飲み物を藍は飲み込む。

「いったいなんなんだぞ…」
以下略



490: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/11/02(木) 20:09:00.07 ID:+pY0a2r40
>>485
キニスルナ!


>>483の訂正
以下略



491:名無しNIPPER[sage]
2017/11/02(木) 20:29:32.69 ID:45p1HjRU0
乙!
よりによって、カバー人員が居ないチームで負傷者が出るかぁ


492:名無しNIPPER[sage]
2017/11/03(金) 07:41:46.38 ID:OiKRS9Nb0
保安官は一番安牌なやり方してくれてるが、残弾は保つのかね?


493:名無しNIPPER[sage]
2017/11/05(日) 02:42:45.28 ID:2Z/nowJ+0
放浪者がついに奴と接触でもしたか……?


494: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/08(水) 22:50:50.63 ID:xFtatYF40
「目標の殲滅を確認、次なる任務(オーダー)まで待機」

『OK、よくやった。弾の数と武装のチェックだけしてくれ。周囲をもっかい見る』

エクスの指示を元に、ロッサは手早く残弾と武器の状態を確認した。残弾はともかく、武器の状態についてロッサ自身も常時把握できるものではない。入力されたプログラムに従って、問題ないかを確認し『全て問題なし(オールグリーン)』にて完了した。
以下略



495: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/08(水) 23:18:27.79 ID:xFtatYF40
『ジェーンいるか』

「うん、いるよ。どうかした?」

拠点内も慌ただしい動きが続く。想定内の成果を出したロッサから流れる情報の逐一の確認、またロッサ自体の状態の把握など、学習するAIという高速演算に研究者、技術者はついていくのが精いっぱいだった。
以下略



496: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/08(水) 23:47:01.64 ID:xFtatYF40
それ自体は想定していたことだが、予想よりもその数は多かった。フェアリーの活躍により、第一目標のバリケードは破壊できたが、その向こう側から変異体を先頭にした群れが工作班に突撃を仕掛けてくる。しかし、タイミングは逸していた。

彼女の『浮かす』能力は、場合を選ばなければ大打撃を受ける可能性が高い。限定された出入り口、バリケードとして使用していた大型の瓦礫群。

本能か、それともセンスか、フェアリーは躊躇なく破壊の為にどかしたバリケードの部品を、その群れに投入していく。最初はそれを殴り返していたマッスルゾンビも、生身では対応が不可能な質量が飛んできた時に、呆気なく他を巻き込みながら潰された。
以下略



497: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/09(木) 00:11:55.06 ID:+XNCOJM40
地下道の中を進んで行く。置いていた懐中電灯を拾って、血に染まったコート姿と、同じく血でまみれたチェーンソーを持ち、狂気を含んだ薄ら笑いで歩くハンターは、はっきり言ってスプラッター映画の殺人鬼のようだ。

第二派を撃退し、悠然と闇の中を進んで行く。ハンターの中には確信があった。この地下の厳重さはただの侵入路を防ぐ為だけのものではない、ということに。

何故なら本来自分は、拠点の勢力とは別の存在。今まで直接読まれる機会は与えず、背後で淡々とそういった存在がいるとだけしか、他のメンバーを通じてパラノイアには理解できてなかったと言える。
以下略



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