過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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507: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/24(金) 01:31:27.32 ID:rA/lme1m0
状況の推移は最悪だった。かく乱を企んだ戦闘車両を、工作班と呼ぶ部隊から遠ざけることに成功し、目的の地点まで誘導を進めるところで、想定外が起きる。正体がわからない謎の銀色の機械に、蛮族共に恩を売ろうとする商人の一団。それらが横槍を入れるどころか、商人は合流を果たし一筋縄に討伐できる状態ではなくなった。

何より脅威なのが銀色の機械だ。思考を読むことが出来ず、銃器を扱い何よりそれ自体が高速に移動する。監視カメラ代わりのゾンビから、行き先を追おうとすることはできるが、すでに多数のエリアで行われている戦闘も考慮しなければならない。

バリケードもすでに破られ、次のエリアに移動を開始していて、それを支援する存在も厄介だ。移動自体は同様のバリケード破壊、複数個所破壊することで脱出や、自身の処理を優位に進めること、それが目的だ。バリケードに関しては、即時に修復できるようなものではない。1ヶ所だけならまだしも、複数となれば防衛力に影響が出る。
以下略



508: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/24(金) 02:04:11.01 ID:rA/lme1m0
集めた兵士達はまだ、潤沢とも言えるほどに存在はしている。それでも、出来ることには限界があった。指揮下にいる以上、高度な連携は取れるとしても、兵士達そのものに出来ることは決まっている。効率の良い戦いそのものの限界。

それさえ考えなければ、物量に任せた力押しを続けて内部にいる敵を排除することはできるだろう。だが、それさえも奴の策だとするなら、その思慮の深さに奥が見えない。

無理を押して討伐しに来ると言う予想は外れ、散発的な攻撃を加えては去っていく。しかも、行き当たりばったりではなく、殺された兵士の多くは力ある英雄達であり、そのことは確実に意図的だった。
以下略



509: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/11/24(金) 02:12:33.63 ID:rA/lme1m0
>>504
まぁ、ぶらぶらと。

確かにそんなタイトルあるねぇ

以下略



510:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 05:40:04.17 ID:j8IQdGcf0
パラノイア焦れってる、ヘイヘイヘイ!


511:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 19:42:24.13 ID:s64+Hl7/0
乙!
パラノイア冷えてるか〜?


512:名無しNIPPER[sage]
2017/11/25(土) 01:26:29.05 ID:9TNyfZ4S0
パラノイ煽り


513:名無しNIPPER[sage]
2017/11/25(土) 08:00:20.17 ID:zZSanLWC0
しかし、奴が用意する、予期せぬ作戦とは……


514: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/27(月) 23:38:44.96 ID:scYZbo0J0
回収組は負傷したフェイを抱えて、高速道路側の緩衝地帯まで後退していた。この行動は明らかに中途半端と言える、決戦に参加しているとは言いづらく、何かあった際の補助をするには距離がありすぎる。フェイの右手首を治療するなら、拠点に戻った方が無難。

痛々しく映える簡易な治療を施した右手と、左手にはコントローラーが握られていた。その側にはドローンが置かれている、その操縦のためのものだ。

『OK、ドローンに内蔵されたカメラに接続できた。うまくやれよ。後は伊吹が引き継ぐ』
以下略



515: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/28(火) 00:05:04.44 ID:fzRQIlug0
ドローンは何とか航行を続ける。わずかな間とはいえ、飛ばす練習をしていたのはあるが、高度とその不安定ながらもバランスを維持しているのは、フェイ自身の天性、あるいは本能的なもので成しているのかもしれない。

カメラに移されるのは、これまでの探索組などとパラノイアとの間で起きた戦いの跡だ。何かを追って移動した一部の群れや、その横ばいから攻撃を受けた一部といった、処理されたゾンビの姿。別の群れの攻撃を受ける、2台の戦闘車両。ライフルを担ぎ、ウェスタンハットをかぶった人間と、どこかへ向かうキャタピラ付きのロボットの姿。

更にその奥に進むと、大規模のバリケードの姿があり、その一箇所は穴が開いていた。そこからゾンビが溢れてくる様子はなく、バリケード沿いを進んで行く生存者の一団の姿もある。
以下略



516: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/28(火) 00:40:44.98 ID:fzRQIlug0
『ひっひ。こちらに来る映像が唯一の視界な訳だーな』

「フェイへの指示を頼む。言った通り双眼鏡でもすでに見えない状況だ」

通常よりも念入りに処理を行った緩衝地帯エリア内とはいえ、パラノイアと決戦中という特殊な状態もあり、平山は操作中のフェイをカバーするように周囲の状況を伺っている。フェイも何とか勘でバリケード内を航行しているような状態だ。
以下略



517: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/28(火) 01:40:16.52 ID:fzRQIlug0
「マイマスター、次なる任務(オーダー)をお願いしたい」

ドローンが撃墜されるほんの少し前、ロッサは破壊されたバリケード前に到着して、EVEに指示を請うた。ドローンにビジョンの生体回線を一時的に移していることもあり、今のロッサにとっての指揮系統はEVEに移っている状態だからだ。

『ロッサ、今どういう状況ですか』
以下略



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