1:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:26:00.06 ID:YGTakO910
pixivに投稿したものをこちらにも投稿したいと思います。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:26:51.72 ID:YGTakO910
ここはイズ地方。海に面した地方で漁業が盛んである。この話はイズ地方の小さな村ウチウラで起こった事件の物語である。
〜ウチウラ村集会所〜
千歌「おーい!果南ちゃん!梨子ちゃん!」
3:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:27:49.65 ID:YGTakO910
同じ頃、ウチウラ村の村長の娘である黒澤ダイヤもまた、クエストに向かう準備をしていた。
ダイヤ「ルビィ!急ぎなさい!花丸さんと善子さんが迎えに来ていますわよ!」
ルビィ「わ、わかってるよぉ!」
4:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:28:48.46 ID:YGTakO910
ここウチウラは村の生計のほとんどを漁獲量が占めている。そのため、海の男たちは皆、魚を獲りに海へ出て、ついでにモンスターを狩ったりしながら生活している。そのため、この村で純粋にハンター稼業だけで生計を立てているのは、女性がほとんど。その中でもウチウラには特に強い9人のハンターがいて、他のハンターたちは彼女らを尊敬しこう呼ぶ。Aqoursと。
そんなAqoursの一員、渡辺曜は太陽が昇りきる頃にようやく目を覚ました。
曜「ううぅ〜ん…」
5:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:29:22.87 ID:YGTakO910
時を同じくして、こちらはウチウラ周辺の森丘。梨子の狙いすました曲射がジンオウガを撃たんとしていたその瞬間。
梨子「あれ?狙った場所と違う場所に?」
普段なら梨子の繊細な弓使いが狂いをもたらすことはない。しかし、事実狙った場所から3mもはずれてしまったのだ。
6:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:30:04.44 ID:YGTakO910
ルビィ「今の揺れは大きかったね…」
花丸「でもウチウラで地震なんて珍しいずら。しかもこんなに大きい揺れは初めてずら…」
ウチウラの集会所はざわついていた。それも当然。ウチウラ村が誇る随一のハンター、Aqoursの面々でも経験したことのない揺れだ。周囲には悲鳴が飛び交い、その場に伏せる者、人を押しのけ一目散に集会所を出ようとする者、集会所はパニック状態だ。
7:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:30:58.14 ID:YGTakO910
ルビィ「お姉ちゃん…大丈夫かな…」
花丸「ダイヤさんは滅茶苦茶強いからきっと大丈夫ずら。」
そのときだった。
8:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:31:36.61 ID:YGTakO910
一方その頃、ダイヤは緊迫したヌマヅギルド本部にいた。
ダイヤ「何ですの!?ウチウラのこの揺れは?」
ギルドマスター「前からこの村では予期されておったことじゃ……ついに伝説が現実となる……」
9:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:32:16.41 ID:YGTakO910
曜「……」
曜「これはまずいね…」
曜が対峙していたのは尾槌竜ドボルベルク。こちらもさっきの地震のせいか、気が立っている。曜は地震の後、村のことが心配になって飛び出してきたら、普段は絶対に村の中にいないはずのドボルベルク。ここで戦闘になったら間違いなく家々は無事ではすまないだろう。そう考えた曜は、森の奥へドボルベルクを挑発して誘い出す。森へ入ったドボルベルクは曜を完全に敵とみなし、猛然と突進してくる。が、それよりも早く2度目の地震が2人を襲った。下から何かとてつもなく大きなものが出てくるのではないか、そう思わせるような破局的な揺れ。巨体を誇るドボルベルクの突進の方向を捻じ曲げ木に激突させるほどの揺れ。木にぶつかったドボルベルクは目を回している。その隙を曜は見逃さなかった。
10:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:32:54.48 ID:YGTakO910
ひとまずほっとする曜。そこに何かが飛びついてきた。
千歌「曜ちゃん〜!心配したんだよ〜」
曜「千歌ちゃん///近いよ〜///」
11:名無しNIPPER
2017/04/17(月) 13:33:26.77 ID:YGTakO910
果南「さて、他の4人のことも心配だし、緊急事態だから早く村に戻ろ…っか…?ダイヤ?」
そこに現れたのは息を切らせたダイヤだった。
鞠莉「いったいどうしたのよ!ダイヤ!」
12:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:34:00.85 ID:YGTakO910
ダイヤはAqoursのみんなを十千万に集め、ギルド本部で聞いた一部始終をみんなに話して聞かせた。
善子「つ、つまり…」
花丸「私たちがそのなばるでうす?っていうのを倒さないと…」
13:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:34:42.36 ID:YGTakO910
ついに迎えた決戦の朝。他の村民たちは危険なため、一端別の村に避難している。がらんとした寂しげな集会所にダイヤ達はいた。
ダイヤ「いよいよ、今日ですわね…」
果南「できるよ、私たちなら。」
14:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:35:21.24 ID:YGTakO910
花丸「すいません!遅くなったずら!でも、これで空気の問題は解決ずら。」
息を弾ませた花丸が腕に抱えているものは不思議な形をしたお面のようなものだった。
善子「何よ、この汚いお面は。」
15:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:35:58.02 ID:YGTakO910
あの地震は海の様子までも一変させたらしい。潜水した9人は目を疑った。本来なら、数えきれないほどの魚が見られるここウチウラの海。しかし、今はそんな賑やかな様子もすっかりなりを潜めてしまっている。不気味なほど静かな海をひたすら下へ、下へ。やがて、水深200mを過ぎ、9人はライトをつけて先へと進む。
1時間ほど潜っただろうか。
果南「あそこ!見て!」
16:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:36:44.28 ID:YGTakO910
ダイヤ「皆さん!上ですわ!」
ダイヤは怒鳴りながら、さっと回避する。さっきまでダイヤがいた位置を「月」の尾びれがかすめる。
善子「こいつが…」
17:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:37:43.18 ID:YGTakO910
善子「やっぱり凄いわね…あの3人は」
ダイヤ「ひるみましたわ!まずは一回!」
曜「今がチャンス!鬼人化!」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:38:38.21 ID:YGTakO910
【♪♪♪体力回復(大)♪♪♪】
ルビィ「狩猟…笛…?」
音色の主は梨子だった。水中だと弓の飛距離は半減。防御が手薄なガンナーにとっては致命的だ。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:39:13.88 ID:YGTakO910
ダイヤ「油断禁物ですわよ!」
遺跡内を今度は赤い光が照らす。怪物が怒りに満ちた咆哮をぶつける。が、
【♪♪♪聴覚保護(大)♪♪♪】
20:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:39:58.52 ID:YGTakO910
ひるんだナバルデウスはゆっくりと後ろに倒れこむ。
ダイヤ「全員気をつけて!何かしてきますわ!」
ぐるりと一回転したナバルデウスは口元に膨大な水を溜め込んでいた。
21:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 13:40:46.58 ID:YGTakO910
ダイヤ「一斉に攻撃しますわよ!」
9人が一斉に攻撃を仕掛ける。9人の使う武器はみんな違っていても、9人の想いは一つ。
Aqours「ウチウラ村は、私たちが守るんだ!」
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