17: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:37:25.30 ID:TSoDzUbO0
「えらい事ですね・・・」
俺は心の底からそう思った。
そんな俺の発言に博士は沈痛に頷きながら、話を続けた。
18: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:38:18.39 ID:TSoDzUbO0
「プロデューサーって……」
怯みながら自らを指さす俺に、博士は俺の瞳を見つめながら、頷き答えた。
「そう、貴方よ。」
19: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:38:56.86 ID:TSoDzUbO0
「これって・・・」ガクガク震えながら、博士に尋ねる。
「そう、申し訳ないけど、プロデューサーにならなかった君を逆恨みして、君に危害を加える可能性が極めて高いの。」
「そ、そんな、どうにかならないんですか!?」
20: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:39:32.00 ID:TSoDzUbO0
「そんな・・・」
絶望に目の前が真っ暗になる。
「とにかく、注意だけは怠らない様にして頂戴、勿論、全面的に私たちがバックアップするわ。
21: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:40:06.19 ID:TSoDzUbO0
きっかけは親とケンカして家を飛び出した時だった。
22: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:40:35.18 ID:TSoDzUbO0
充ても無く街を歩いた。雑踏は私の気持なんか全くお構いなく通り過ぎていくし、誰も私の事なんか気にかけない。
ふと、通りの端にある道路の縁石に腰掛け、ただ通り過ぎる車を眺めていた。
23: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:41:06.07 ID:TSoDzUbO0
今では正直、顔も覚えていない。
ヨレヨレのスーツに身を包んだ頭髪の薄い脂ぎった印象だけは残っている、中年のサラリーマンだった。
24: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:41:35.00 ID:TSoDzUbO0
ヤケになってもいたのだろう。 私は中年の交渉に頷き、そのまま彼に導かれる様に歓楽街のホテルに一緒に入っていった。
その後はただ身を任せるだけだった。
25: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:42:03.22 ID:TSoDzUbO0
こうして私は最悪の処女喪失を経験した訳だが、あまり後悔はしなかった。
26: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:42:31.95 ID:TSoDzUbO0
翌日から私は派手に遊ぶようになった。学校にも行かないのだし、する事がない、
懐にはそこそこ小金が有るとなればそうなるのも必然だろう。
似た様な境遇のウリをやってる娘たちとつるみ、日々を遊んで暮らした。
27: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/05/29(日) 04:42:58.13 ID:TSoDzUbO0
その時の父の、鬼の形相に流れる涙の意味に気付かないくらいには当時の私は子供だった。
殴り飛ばされた先にあった剪定用のハサミが目に入った私は、無意識にそれを掴み、
なおも私の頬を張ろうとして胸倉を掴み、手を振り上げる父の腕にそれを思い切り突き刺した。
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