【モバマス】響子「理想のデート」
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9: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:10:11.32 ID:upUN87ha0
「お邪魔しまーす」

「はい、どうぞっ」

 事務所に所属しているアイドルが住んでいる女子寮に沙紀は足を運んでいた。もちろん目的の場所は響子の部屋だ。
以下略 AAS



10: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:10:50.23 ID:upUN87ha0
「……うーん」

 物が無造作に置かれた自分の部屋とこの部屋とを比べてみると、自身が年上なのが何故か申し訳ないような気がした。
 
「さあさあ、座ってくださいっ」
以下略 AAS



11: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:11:28.83 ID:upUN87ha0
「〜♪」

 沙紀がそんなことを考えていることを露知らずか、響子は上機嫌なのか小さく鼻歌を歌っている。

(とにかく何か話さないと……)
以下略 AAS



12: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:12:32.52 ID:upUN87ha0
「これ、低温殺菌牛乳なんです。ミルクティーに良く合うんですよ!それにお茶菓子も少しだけ良い物を用意しちゃいました!」

「わざわざ買ってきたんすか?この牛乳って普通の牛乳より消費期限が早いとかどこにでも売ってるわけじゃないって聞いたことあるけど……」

「私もたまにミルクティー作るんです。だから気にしないでください。お茶菓子は今日のために買いましたけどね」
以下略 AAS



13: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:13:14.78 ID:upUN87ha0
「お、おいしいっ……」

 殆ど無意識に口から漏れていた。響子はそれを聞いてパッと表情を明るくした。

「ほ、ほんとですか!?」
以下略 AAS



14: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:13:55.72 ID:upUN87ha0
「…………」

「…………」

 再び沈黙が場を支配する。沙紀は響子の言葉を待つしかできなかった。
以下略 AAS



15: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:14:37.46 ID:upUN87ha0



 はっきりと、しかし震えながら響子はそう告げて、それきり黙り伏せこんでしまった。

以下略 AAS



16: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:15:48.11 ID:upUN87ha0
 沙紀の腕に抱かれたまま、響子は顔をあげた。当然見上げる形になる。

「沙紀さんは絵とかダンスとか色々教えてくれましたけど、それだけじゃなくって、日頃一緒にいるときの細かい気配りとか私はそんなところも凄いと思ってるんです」

 そこまでべた褒めされると流石に沙紀も恥ずかしい。そ、そうっすかねーと濁すように頭を掻いた。そして響子の言葉を訂正するように話す。
以下略 AAS



17: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:16:55.65 ID:upUN87ha0
 その言葉が耳から入り身体に浸透し、そして脳が意味を理解した瞬間、響子は身体の中心から沸々と興奮の熱が沸き起こってくる感覚に襲われた。

「……ほんと、に?」

 その溢れだしそうな多幸感を何とか抑えながら、響子は恐る恐るそう聞くと、沙紀はゆっくりと頷く。
以下略 AAS



18: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:17:41.67 ID:upUN87ha0
「アタシも好きっす。響子ちゃんを一人の人間として、女性として」

 目は真剣そのものだった。響子はその目に吸い込まれるようにゆっくりと沙紀に寄り添った。

 沙紀は無言で彼女をゆっくりと抱きしめた。先程みたいに強引なものではなく味わうように抱擁すると、彼女の温かい体温と仄かに香る香水の匂いが鼻をくすぐった。
以下略 AAS



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