【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
1- 20
6:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:22:43.79 ID:wWVynNsm0
それを聞いたジュリアが弾かれたように振り返り、大声を上げる。

「……聞き捨てなりませんね。人間を人間とも思っていないのは、あなたの方ではないのですか!」
「話を聞いていたな。エドシニア女史。いや、『アンリエッタ・パーカー』と呼んだほうがいいかな」

以下略 AAS



7:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:23:11.17 ID:wWVynNsm0
「これ以上お前と話すことは何もない。汀が欲しいんなら、くれてやるよ。だから俺の目の前から今すぐ消えろ……!」

圭介が頭を抑えながら吐き捨てる。
大河内はニィ、と口の端を歪めると、きびすを返して二人に背を向けた。

以下略 AAS



8:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:23:41.91 ID:wWVynNsm0


汀は弱々しく呻いて目を開いた。
辺りは薄暗く。部屋の窓にかかったカーテンから、夕焼けの赤い光が漏れている。
ここはどこだろう……そう思った汀の目に、隣に置かれた椅子に腰掛け、腕組みをしてコクリコクリと頭を揺らしている大河内の姿が映った。
以下略 AAS



9:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:24:17.60 ID:wWVynNsm0


医師達によるテキパキとした処置が済み、汀はとりあえず鼻と喉のカテーテルから開放されて息をついた。
まだ喉に何かが刺さっているような感じがする。
しかし、体中に点滴が刺されて身動きを取ることも出来ない。
以下略 AAS



10:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:24:45.55 ID:wWVynNsm0
「私……成功したの……? 治療に……」
「ああ。君のおかげで私の更迭処分は取り消された。ありがとう」

大河内が手を伸ばして汀の頭を撫でる。
途端に安心したような顔になった汀に、しかし大河内は声を低くして続けた。
以下略 AAS



11:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:25:14.05 ID:wWVynNsm0
そして吐き捨てるように言う。

「あいつのことは忘れるんだ」
「……?」
「これから、君は、私と普通の女の子として生きていこう」
以下略 AAS



12:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:25:42.06 ID:wWVynNsm0
「心の整理がつかなければ、しばらくの間、旅行をしてもいいかもしれないな。うん、そうだ。そうしよう。医師連盟に君のための補助チームを作らせよう。汀ちゃんは東京から出るのは始めてかい? 沖縄はお勧めだぞ」
「……せんせ……?」

怪訝そうにもう一度問いかけられ、大河内は言葉を止めて汀のことを見下ろした。

以下略 AAS



13:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:26:14.26 ID:wWVynNsm0
淡々とした大河内の声を聞いて、汀はしばらくの間目を丸くしていたが、やがて持ち上げかけていた上半身をベッドに戻し、息を吐いた。
予想とは異なった汀の反応に、大河内は怪訝そうにその顔を覗きこんだ。

「汀ちゃん?」
「圭介が……そう言ったの?」
以下略 AAS



14:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:26:43.03 ID:wWVynNsm0
汀はそれを聞いて笑みを止めて言った。

「……うん」
「君のことは調べさせてもらった。不快に思ったなら、すまない。でも、私としてはどうしても高畑のことを知る必要があった」
「…………」
以下略 AAS



15:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:27:11.30 ID:wWVynNsm0
「そのうちの一つの勢力が、私が所属している秘密機関GDだ」

大河内は弄んでいたコーヒー缶のプルタブを開けると、中身を口に流し込んだ。

「ただ、GDの内部でも少々揉めていてね……私とは別に動いている者もいる」
以下略 AAS



281Res/203.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice