3:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:23:20.55 ID:OYsjgrQ40
アイドルも大変なんだ。
そう強く実感した。
運動が得意でない私はトレーナーさんの言うことを聞いてその通りに動かすだけで息が上がる。
4:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:24:00.70 ID:OYsjgrQ40
「おつかれ、智代子」
レッスン室の壁にもたりかかって息を整えていると、入口の方から男の人の声が聞こえてきた。
「あっ、お疲れ様です! プロデューサーさん!」
5:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:25:07.57 ID:OYsjgrQ40
「おつかれ、智代子」
レッスン室の壁にもたりかかって息を整えていると、入口の方から男の人の声が聞こえてきた。
「あっ、お疲れ様です! プロデューサーさん!」
6:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:26:28.98 ID:OYsjgrQ40
そして私の目線に合わせるように屈んで私の目を見ながら様子を心配してくる。
ずるいなぁ、と思いながら彼の視線から逃れるように目をそらす。
そんなに愚直な瞳で見つめられたら、嘘なんか言えないんだもん。
7:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:28:56.44 ID:OYsjgrQ40
undefined
8:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:29:54.88 ID:OYsjgrQ40
◆◆◆
案の定、私はみんなのダンスについていけなかった。息を枯らしながら失敗するステップ、複雑に絡みあう振り付けは覚えられなくて何度も足を止めた。
みんなに迷惑をかけている。その罪の意識が、私の心をむさぼって枯らす。
9:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:30:50.68 ID:OYsjgrQ40
突きつけられた夏葉さんの言葉に、私はすっと腑に落ちてしまった。
そうだ。
私は、できないんだ。
10:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:31:46.01 ID:OYsjgrQ40
◆◆◆
「何があった? まあわかる気はするけど」
レッスン室を出て廊下でプロデューサーさんと対面する。壁に背を預けている。息を吐いて私を見る。
11:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:32:36.87 ID:OYsjgrQ40
「最後のピースだと思ったんだよあのユニットの。智代子はあの中で負けじと輝けると思ったから。お前を入れるとあのユニットはさらに輝くんだ」
根拠はなんだろう。単純に疑問に思った。
プロデューサーさんが私にどうして、どのようにしてそんなことを見出せたんだろう。
12:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:34:03.69 ID:OYsjgrQ40
「アイドルってさ、どんな人が憧れるんだろうなって」
「どんな人が……?」
「そう」
13:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:35:05.31 ID:OYsjgrQ40
「私は、本当にあの中で、私らしく輝くことができますか?」
「できるよ」
「普通の私でもですか?」
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