39: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 20:58:04.03 ID:9CgLdJINO
昼休みに紙を提出した後、食堂で再び揃って昼食を摂っていた。だが前の様な盛り上がりにはかけている。
それの最後の一角をつき崩したのは急に入った放送だった。
40: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 20:59:08.72 ID:9CgLdJINO
「これはどういうことだ?」
41: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 20:59:49.01 ID:9CgLdJINO
「どこの部分ですか?」
すると小山さんが黄色の蛍光ペンを出し、周りを2重に囲んでいた、装飾だと思われたカタカナの部分に線を引いた。そしてそれを私たちから見て上下逆に向けた。すると線を引いたところに
42: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:00:43.25 ID:9CgLdJINO
「卑怯ですわ」
五十鈴さんがすかさず言う。普段、数日の付き合いだがおそらくそうだろう、とは異なりかなり語気が強い
43: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:01:31.25 ID:9CgLdJINO
「そんなこと言っちゃっていいのかなー?そんなこと言ってると3人まとめてこの学校にいられなくしちゃうぞ?」
会長さんは干し芋を3枚一気に食べ、肘掛に肘を乗せながら視線をこちらに向けた。露骨な恫喝である
44: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:03:56.24 ID:9CgLdJINO
私はずっと下を向いて考えていた。このまま2人の好意に甘んじてていいのか、と。
この学校にいられなくされるということは、強制退学はいくら権限が強いというここの生徒会長でもしないと思うが、自主退学に追い込むなり、とにかく彼女らをここから追い出す手段なら幾らでもある。
私一人なら我慢できるが、2人には私の為に苦しむ人にはなって欲しくない。良くない……はずなのだ
45: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:05:02.33 ID:9CgLdJINO
葛藤の間も生徒会と武部さん、五十鈴さん達との口論は続いたが、平行線を辿っている。武部さんと五十鈴さんは恫喝に対しても毅然とした態度を崩さない
何故だ。何故彼女らは私というちっぽけな人間の為に自らの犠牲も顧みず、ティーガーに向かうII号戦車のような立ち位置なのにも関わらず、反論し続けることが出来るのか
46: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:06:35.70 ID:9CgLdJINO
そういえばここに戦車道があると聞いてしばらく、疑問に思っていることが一つあった。
彼女たちは何故こんなに楽しそうに戦車道が出来ると言えるのか、である
私が知っている戦車道はそんなものではない。少なくとも新しい道が見えるなんて言語道断の世界である
47: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:07:24.17 ID:9CgLdJINO
しかしかすかに湧いた興味は濁流に飲み込まれる。血と硝煙への拒否が脳内を包む。
目の前に現れたのは、それまであった絨毯でも窓の外に広がる海でもなかった
川、どす黒く渦巻く、対岸があるかも分からぬ大河、それが私の行く手を阻む
48: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/04(木) 21:08:42.17 ID:9CgLdJINO
私は前のめりになり、口を手で押さえながら少しバランスを崩した。
五十鈴さんと武部さんがすぐに傍から手を差し伸べ、身体を支えようとする
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