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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ
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384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 08:47:38.88 ID:+NYoH7MS0
乙
テレグレースを無力化したとはいえテレグレースの両腕切り落とすのはなかなかエグいな。
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 08:51:07.24 ID:+NYoH7MS0
>>384
すいませんテルグレースでした
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 11:42:21.34 ID:VnlHy6lZo
おつです
ガイさん外付け良心無いと怖いな本当
387 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 18:56:49.81 ID:ymUw0o99O
>>383
修羅場になるかどうかはわかりませんが、ガイ込みでこのメンバーが揃うのは初めてなので、いい感じに描写できたらな、と思います。
>>384
ガイは無傷で無力化できる場合は、なるべくそうしますが、相手が強敵の場合は余裕がなくなり、確実な手段に走るようです。今回はテルとの約束もあったので腕の切断でとどまったみたいですね。
>>386
現在、ガイの行動原理は世界めくれを止めることに比重が置かれているので、それを邪魔する者には容赦しません。リーナさんを倒したことにより、その傾向は尚のこと加速しているようです。
388 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 18:57:43.41 ID:IdC5ZnoYO
テル「まあ、そういうことなら……運ぶことを考えたら、アインズさんが持つのがいいんじゃないかな?」
リン「あー、たしかに。デュラハン出してたら地味に消耗するんだよねぇ……というわけで、はい!」
大剣を差し出す骨なしスケルトン「」スッ
アインズ「ふむ……これならステライトで出来た魔物でも倒せそうだな」
大剣「」ブンッ
リーゼリット「わっ、そんな軽々しく……やっぱ竜ってすごいね」
アインズ「ふふん。リーゼも持ってみるか?」
リーゼリット「えっ!?いやいや、無理だから……」
ユキ「……それは魔王対策の武器ですか?」スタスタ
サーシャ「ユキ教授!」
ユキ「こんにちは、サーシャさん」
リン「ユキさん、何しにきたのー?」
ユキ「風切りの機械塔で古文書を預かったでしょう……その解読が済んだから内容を共有しようと思って」
ドルク「……なあ、リンとユキ教授ってもしかしなくても知り合いか?」
リン「ん?そうだけど?」
ユキ「リンは十年前までは大魔女帝国の住人だったの。魔法学園で研究していた頃の同期……というか、腐れ縁ね」
リン「腐れ縁ってひどっ。こっちは美人で頭のいい友達って紹介してあげようと思ってたのに」
ユキ「余計な枕詞はいらないわ」
テル「えっ、リンさんって大魔女帝国出身なの?」
リン「そだよ。世界めくれのあとにこっち来ただけ。今はテラヌス市民~」
389 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 18:58:21.95 ID:IdC5ZnoYO
ガイ「……古文書の内容を聞かせろ」
ユキ「ああ、ごめんなさいね。結論から言うと、あの古文書には絶望の魔王についてと、封印するにあたっての謝罪が書かれていたわ」
サーシャ「謝罪……?」
ユキ「ええ……あまり面白いものではないわ。重複する情報もあると思うけど伝えるわね……まず、絶望の魔王は遥か昔にこのテラヌス砂漠を作る原因となった魔王よ。その姿は街一つを飲み込むような大きさの蛇のような姿をしている。絶望の魔王が通った場所はあらゆる植物が枯れ果て、生き物は生気を失った。絶望の魔王が現れるまではこの辺りも自然が豊かだったと記されているわね」
ドルク「その時点で相当ヤバいのはわかった。でも、昔の人は封印に成功したんだろ?」
ユキ「ええ、その通り……魔法文明が封印に成功している……言い換えれば倒すことはできなかった、ということでもあるわ」
ガイ「……似たようなことをコイツも言っていた」
リジェネ『ふむ、我はそれを見ていないが、
アインズ「お前は封印のときにいなかったのか?」
リジェネ『我が作られたのは二度目のときだからな』
リーゼリット「二度目……そっか、兵器として利用しようとした文明があるんだよね……」
ユキ「ええ。砂に呑まれた書庫に封印された絶望の魔王を戦争へ利用できないか考えた文明があったの……それが風切りの機械塔を作った機械文明よ。色々、試行錯誤していたみたいだけど結局は失敗して、副産物として風切りの機械塔と、その剣が残った」
リジェネ『そういうことである』
リン「ほえー、じゃあこの剣は機械文明が作ったんだ。テンペスターとかで作られてるようなメカメカしい見た目になりそうなもんだけど、由緒正しい聖剣みたいな見た目で作られたのは不思議だねぇ」
テル「……最初に言っていた謝罪っていうのは?」
ユキ「……二度目の封印の際に犠牲になった人たちへの謝罪よ」
サーシャ「犠牲って……?」
ユキ「一度目の封印は討伐隊が……二度目の封印は、機械文明の国民の殆どが……封印のために必要な犠牲となったわ」
アインズ「……その者たちは望んで犠牲になった訳ではない、ということか」
サーシャ「!」
ユキ「そういうこと。そして、機械文明の生き残りは今後、自分たちのような罪を犯さないように、絶望の魔王の記録を消しさって存在の抹消を試みた……全ての記録を消し去ることはできなかったけども、事実、絶望の魔王がこの地に封印されているということは最近まで誰も知らなかった」
ガイ「……内容はそれだけか」
ユキ「……封印の方法についても、記されているわ」
リジェネ『……使いたくはない、な。我を作ったものによれば二度目の封印は一度目の封印より効率が悪かったと聞く。魔法文明でさえ、討伐隊の命を犠牲にするような強大なものだ。技術力が衰えた二度目の封印で国民が犠牲となった……』
リーゼリット「そんなの、封印じゃなくて……殺してるのと同じだよ……」
ユキ「古文書の謝罪は、封印の成功を誇っていない……やったことの重さを、後世に押し付けないための遺書に近い」
ドルク「じゃあ……封印を選んだら、同じことをやる羽目になるってことか?」
ユキ「可能性が高い……封印をするには命が必要になる。どれだけ用意すれば足りるか──書かれていないのが一番残酷ね」
アインズ「……論外だな」
リン「うん、論外。私、そういうの嫌い」
ガイ「そうだな。封印は選ばない」
サーシャ「ガイ……」
ガイ「封印は延命だ。次の誰かに押し付けるだけで、しかも犠牲を積む……そんなものは救いじゃない」
テル「でも、古代魔法を作った魔法文明ですら倒せなかったんだよ?しかも、世界樹の光を取り込んでるかもしれないんだよね……?」
ガイ「この国は魔法文明でも、ましてや機械文明でもない……だから誰も正解を持っていない。ならば、俺たちで正解を作る──絶望の魔王は、倒す」
ドルク「……やるしかねえってことだな」パシッ
アインズ「やる、ではない。やり切る。封印などという選択肢を捨てた以上、退路はない」
サーシャ「……うん。誰かを犠牲にして勝つくらいなら、私も戦う。……絶対に、倒そう」
リーゼリット「……倒して、終わらせよう。次の誰かに渡さない」
テル「よし、決まり。封印はなし……絶望の魔王をぶっ倒そう!」
リン「うんうん、そうと決まれば準備をしないとね!」
ガイ「……」クルッ スタスタ……
ガイ(“最悪”は常に想定しろ。テラヌス・ウルスが焼けても、魔王が外へ出るよりはマシだ。優先するのは一つの国じゃない、世界だ。迷った瞬間、守れるものも守れなくなる。全ては、在りし日を取り戻すために──)
390 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 18:58:50.64 ID:IdC5ZnoYO
ユキ「……リン、少しいいかしら?」
リン「ん?どうしたの?」
ユキ「魔王戦の前に、魔法の感覚を整えておきたくて……現地調査も行ってたんだけど、最近はデスクワークばかりだったから」
リン「えー、仕方ないなあ……軽くでお願いね?」
ユキ「ええ、勿論……魔王と戦う前に、リタイアは避けたいものね」
コンマ下1
偶数でリン、奇数でユキの勝利
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 19:08:42.58 ID:euvThuXvO
あ
392 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:25:44.25 ID:DOHRByXiO
リン「それじゃあ……みんな、よろしく!」バッ
地面「」ボゴォッ!
包帯巻きのミイラ「」ヨロ……ヨロ……
ユキ「出たわね……」
テル「うぇぇ!?地面からミイラが!!!」
リン「演出だよー、驚いた?」
ユキ「……リン、相変わらず趣味が悪いわね」
リン「趣味じゃないよ、実用性だよ。魔王戦の前に怖がらない訓練も大事でしょ?」
ユキ「それもそうね……けど、その程度じゃ」スッ
氷包帯巻きのミイラ「」ギンッ カチコチ
アインズ「……一瞬で凍りついただと」
サーシャ「すごい……流石ダークヒーローの弟子……」
リン「前より腕が上がってる……この子じゃ役不足だったか……」スッ
魔法陣「」ブォン……
首なし鎧「」ズズズ……
リーゼリット「あれは……さっきのスケルトンが、鎧を纏ってるの?」
ユキ「大きくなろうと、鎧を着ようと、結果は変わらないわ」スッ
氷首なし鎧「」ギンッ カチコチ
テル「また一瞬で凍らせた!」
ユキ「次はあなたよ、リン」
リン「……ふふん、氷魔法は死体の保存に最適だからね。私もある程度の扱いは心得ているよ」
ユキ「!まさか、氷魔法を使えるの?」
リン「そう言う訳じゃないんだけどね……死体を解凍させる方法は決まって、こう!」パチン
炎に包まれる首なし鎧「」ゴウッ!!!
アインズ「ほう……中々の炎魔法だな」
ドルク「こっちもすげぇ火力だ!」
リン「私の本来の属性は火属性だからね……もう使えなくなった死体とかはこれで燃やしてるの──さあ、行け!デュラハン!」バッ
393 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:26:12.46 ID:DOHRByXiO
炎に包まれた首なし鎧「」ズン……ズン……
ユキ「瞬間冷凍ができなくとも、手数はまだまだあるわよ──」スッ
氷の刀「」シャキンッ
ユキ「」ダッ
氷の刀「」ヒュンヒュンヒュンヒュン……
切り刻まれる首なし鎧「」バラッ
ドルク「近接もいけるのか!」
氷の刀の先を向けるユキ「さあ、終わりかしら?」
リン「デュラハンがやられたら私も勝ち目は薄いなー……でも」スッ
地面から出てくる手「」ボゴォッ ガシッ
ユキ「きゃっ!?何!?」
リン「拘束!」
手から伸びる包帯「」グルグルグル
リーゼリット「包帯がユキさんを包んで──」
包帯に巻かれたユキ「くっ……」グルグル……
リン「ふふっ、ここまでされたら軽くの範囲じゃ何もできないでしょ?……私の勝ち、だね」
包帯に巻かれたユキ「……そのようね。これ以上はお互いに本気になっちゃうもの。負けたわ……」
リン「それじゃあ解除!」パチン
解かれる包帯「」シュルシュル……
ドルク「二人ともすごいぜ!見事な戦いだったな!」
アインズ「そうだな。共に肩を並べて戦えることを誇りに思う」
ユキ「ありがたい言葉ね……リン、いい感じに魔法の勘が冴えてきたわ。付き合ってくれてありがとう」
リン「いやいや。魔王との戦いはもうすぐ……一緒に頑張ろ?」スッ
握手するユキ「ええ……!」スッ
⭐︎リンが模擬戦で勝利しました。
394 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:27:44.10 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 大浴場 女湯
カポーン……
ガイ「……これだけ広いのに、誰もいないと新鮮な気分だな……」
トゥルーエンド「市民は避難してるし、もう遅い時間だもの。こんなところまでわざわざ来る人なんて、そういないわ……」
ガイ「ルー……魔王の封印について聞きたいんだが」
トゥルーエンド「ええ」
ガイ「俺たちは封印の方法があることを知っているが……やり方は知らない。ルーはその方法を知っているのか?」
トゥルーエンド「勿論よ。どんな魔法式も命を使うものはすごく強大な力を発揮する。絶望の魔王を封印する方法はその魔法式の延長……単純だけど、最も効果的」
ガイ「他に方法はないのか」
トゥルーエンド「探したわ……けどダメね。文献から察するに、機械文明も魔法文明の再現をしようとしてその魔法式に至った。そもそも、魔法文明ですらその方法で封印するのがやっとだった。代替手段があれば、とっくにその方法を伝えてるわよ」
ガイ「……」
トゥルーエンド「もしも、を考えてるの?」
ガイ「ああ……仲間の前では倒す、と言ったが……正直、自信がない」
トゥルーエンド「……そうね。倒せるのが理想よ。でも、記録に残る絶望の魔王は……理想を許してくれる相手じゃない」
ガイ「封印に必要な命の数は、どれくらいだ?」
トゥルーエンド「……今、この国にいる大半の人ね」
ガイ「……今日、街の結界や避難所を大魔女帝国の者が回っていたな。点検だと言っていたが、本当は違うんだろう?」
トゥルーエンド「そうよ。絶望の魔王を倒せるのなら、それが一番いい。けど、もしも、倒せなかったら……そのときに備える必要があるわ。ここで何もできなかったら、次は他の国……他の土地……世界めくれで世界が滅ぶ前に、絶望の魔王によって世界が滅んでしまう」
ガイ「……他に知っているやつは」
トゥルーエンド「各首長よ……結界の点検は、封印の起動条件を揃えるためでもあるけど……同時に、避難経路を確保するためでもある。どこが先に崩れるか、どこが最後まで保つか。人を逃がす順番を作るためにね」
ガイ「……それでも大半が死ぬ」
トゥルーエンド「ええ。だから、勝つの。倒すの。あなたたちが」
ガイ「……もし、倒せなかったら」
トゥルーエンド「そのときは──」
ガイ「そのときは、俺がやる。俺の命も使って、絶望の魔王を封印する」
トゥルーエンド「それはできないわ。あなたは世界樹の光を集めて世界めくれを止める使命がある。それに、絶望の魔王が世界樹の光を取り入れていたら、それに対応できるのはあなただけよ」
ガイ「……怖いんだ」
トゥルーエンド「うん」
ガイ「俺が負けたら、あの街の人間が“材料”になる。俺のせいで」
トゥルーエンド「違う。責任を一人で背負うな。背負うなら、背負うのは“止めるための責任”よ」
トゥルーエンド「あなたが負けたら、私が封印を押す。押したら、私が汚れる。それだけの話。あなたは戦う。私は選ぶ。役割を混ぜないで」
ガイ「……ルーは、怖くないのか」
トゥルーエンド「怖いに決まってるでしょう」
トゥルーエンド「……だから、あなたに来てほしかった。私が一人で“準備”を進めてると、心が麻痺するの。正しく怖がってくれる人間が、傍に必要だった」
ガイ「……」
トゥルーエンド「ガイ。封印は最後。最後の最後よ」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「……その代わり。あなたも約束して」
ガイ「何を」
395 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:28:56.53 ID:DOHRByXiO
トゥルーエンド「勝つために無茶はする。でも、“死ぬための無茶”はしない。もし自分を投げそうになったら、私の顔を思い出しなさい」
ガイ「……努力する」
トゥルーエンド「努力じゃなくて、やりなさい」
ガイ「……やる」
トゥルーエンド「よろしい」
目を閉じるトゥルーエンド「ん……」
ガイ「……」
ペタペタ……
隠れるトゥルーエンド「!」バシャッ
隠れるガイ「!」バシャッ
テル「いや〜、一度入っておきたかったんだよねぇ、ここの大浴場!」
サーシャ「わあ、すごい広い……ほぼ貸し切り状態ですね!」
チャポ……
テル「はぁ〜……生き返る〜……ねえサーシャちゃん、今のうちに色々話そ?明日とかさ、何があるかわかんないし」
物陰に隠れるトゥルーエンド(……あの子たち……)
物陰に隠れるガイ(よりにもよって、今……最悪だ)
トゥルーエンド(最悪ね)
ガイ(どうする)
トゥルーエンド(どうする、じゃないわよ……あなた、今ここで出たら死ぬわよ)
ガイ(出なければ、それはそれで死ぬ)
トゥルーエンド(……静かに。湯気が揺れるわ)
テル「あれ?……なんかさ、今……水音しなかった?他に誰かいるのかな」
サーシャ「えっ? 気のせいじゃないですか?……湯気が落ちたとか……でも、もし他の人がいたら静かにしないと……」
テル「もしかして入ってました?気づかなくてごめんなさい!」
トゥルーエンド(……謝るのは偉いけど、今はそれが刺さるわね)
ガイ(俺が返事をするべきか)
トゥルーエンド(しなくていい。あなたが返事をした瞬間、終わる……私が出る。あなたは、そのまま)
ガイ(……待ってろと?)
トゥルーエンド(ええ。女湯に女がいるのは普通よ。男がいるのが異常なの……合図を出したら、時間の檻を使って浴場から出なさい)
ガイ(……わかった)
ザバァ……
湯気の向こうから歩いてくるトゥルーエンド「……いるわよ。私が」
テル「えっ」
サーシャ「……っ!?」
トゥルーエンド「声が大きいわ。誰もいないとはいえ、ここまで響かせる必要はないでしょう」
テル「す、すみません!まさか大魔女様が……!」
サーシャ「し、失礼しました……!」
トゥルーエンド「いいわ。咎めるために来たんじゃないもの」
テル「え……?」
トゥルーエンド「あなたたちも、眠れないのね。明日が近い……身体が冷えれば、判断も鈍る」
サーシャ「……はい」
トゥルーエンド「だったら、温めておきなさい。短い時間でいい。のぼせる前に上がって、きちんと水を飲んで、寝ること」
396 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:30:38.87 ID:DOHRByXiO
テル「は、はいっ!」
サーシャ「はい……ありがとうございます……!」
テル(なんか……思ってたより普通に優しい……)
サーシャ(というか、今……大魔女様、湯気の向こうから出てきたけど……ずっと入ってたのかな……?)
トゥルーエンド「それと、もう一つ」
テル「な、なんでしょう……」
トゥルーエンド「さっきの“誰かいるのかな”って話。……今夜ここに来たことも含めて、ガイには言わなくていいわ」
サーシャ「……え?」
テル「どうして……?」
トゥルーエンド「余計な心配を増やしたくない。彼はいま、抱えているものが多いから」
サーシャ「……そう、ですね」
テル「……分かりました。内緒にします」
トゥルーエンド「ええ。よろしくね」ニコ
サーシャ「大魔女様は……ここで一人で入ってたんですか?」
トゥルーエンド「ええ。考え事があって」
テル「考え事?」
トゥルーエンド「世界のこと。国のこと……それから、勝たせたい人のこと」
トゥルーエンド「あなたたちも同じでしょう。眠れないなら、話して整理しなさい。怖いなら、怖いと口にしなさい。……怖がるのは、弱さじゃない」
サーシャ「……はい」
トゥルーエンド「では、私は先に上がるわ。あなたたちも長居はしないこと。湯あたりして戦えない、なんて笑えないもの」
テル「了解です!」
サーシャ「ありがとうございます……!」
チャポ……
トゥルーエンド(今よ)
世界「」ゴオオオ──
◆
湯気「」
流れたまま止まる水「」
ガイ(三拍……その間にこの場所を抜けるッ)ダッ
ガイ(残り二拍……もう少しで出口だ!)
ガイ「間に合え──ッ」
◆
サーシャ「あれ?今何か……」
テル「どったのサーシャちゃん」
サーシャ「何か違和感が……やっぱり、気のせいかな……」
テル「まあ、大魔女様が入ってるとは思わなかったもんねぇ。ほら、肩まで浸かって……でさ。サーシャちゃんって、明日……もし終わったら、何したい?」
サーシャ「……え?」
テル「生き残ったらの話。生き残ったら、何したい?」
サーシャ「……そうですね……ちゃんと、ご飯を食べたい。みんなで」
テル「いいねぇ。それ最高」
サーシャ「テルさんは?」
テル「私はね、寝たい。丸一日」
サーシャ「ふふ……それも、いいですね」
カポーン
397 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:31:51.32 ID:DOHRByXiO
◆
トゥルーエンド「……どうにかなったようね」
ガイ「ああ……冷や汗をかいた」
トゥルーエンド「ふふ……まあ、私は見られてもよかったんだけど」
ガイ「冗談だろ」
トゥルーエンド「どうかしら?……さて、もう寝ましょ……魔王との戦いに備えて」
ガイ「……ああ。おやすみ、ルー」
トゥルーエンド「ええ、おやすみ、ガイ」
⭐︎入浴して疲れを癒しました。
398 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:32:54.61 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 砂に呑まれた書庫
サラザール「宝は全て回収したか?」
サラザールの部下A「はっ、確認できたものは全て回収済みです」
サラザール「よし……例のブツを」
サラザールの部下B「」スッ
魔導ロケットランチャー「」
サラザール「さあ、絶望の魔王よ、これで終わりです──」
魔導ロケットランチャー「」シュボオ──
ドガァァァァァァン!
サラザール「はっはっはっ!邪教の遺跡が沈むのはいつ見ても気持ちがいいですねぇ!魔王が攻めて来るのであれば、攻め入る前に倒してしまえばいいのですよ!」
魔導ロケットランチャー「」シュボオ──シュボオ──シュボオ──
ドガァァァァァァン!
◆
サラザール「ふぅ……!これだけの火力を受ければどんな生物も生きてはいないでしょう……撤収だ」
シーン……
サラザール「……なんだか、やけに静かですね?」
シュルシュルシュル……
サラザールの部下たち「」ザワザワ……
ゴゴゴゴゴゴ……
浮き上がる砂の山「」ザァァァァァァッ……
サラザール「なっ、なんですかこれは!?まさか──」
巨大な蛇の頭「」フシュウウウ……
サラザールの部下A「あ、あれは……」
サラザールの部下B「か、影を喰らうもの……!」
サラザールの部下C「そんな……頭だけで、建物の大きさだぞ!?想像より遥かにデカい!?」
サラザール「怯むな!攻撃をしろ!」
魔法弾「」ドガァン!
魔導ロケットランチャー「」シュボオ──シュボオ──
魔導銃「」バギュウン!バギュウン!
ドゴオオオオ──
巨大な蛇の頭「」モクモク……
サラザール「き、効いてないだと……」
口を開ける巨大な蛇の頭「」パカッ
サラザールの部下B「ま、まさか……」
砂ごと辺りを喰らう巨大な蛇の頭「」ズズズ……!
サラザールの部下A「う、うわぁぁぁっ!?足が……!」
サラザールの部下C「引っ張られる!砂が、砂が生きて──!」ガクンッ
サラザール「踏ん張れ!散開しろ!喰われるな、喰われるなよ!」ギリッ
ゴオオオオ……
399 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:33:20.98 ID:DOHRByXiO
サラザールの部下B「サラザール様ッ!誰か、助けて!」ズルズル
蛇を睨むサラザール「……邪教の獣め。私の祈りを、食卓にするつもりか……!」
ゴオオオオ……
サラザールの部下A「だ、だめだ!もう──!」ズル
サラザールの部下A「う、うわぁぁぁぁっ!!」
サラザール「……!」
サラザールの部下C「Aが……喰われた……!」ガタガタ
サラザールの部下B「サラザール様、撤収を!ここは──」
サラザール「撤収?ふっ、ははは……冗談じゃない。ここで引いたら、我らの“報告”が嘘になるじゃないか……!」
サラザール「“影を喰らうものは討った”。“邪教の遺跡は浄化した”。“我が神の御名は砂の底まで届いた”――そう言って、胸を張って帰るはずだったのにねぇ」クスッ
サラザールの部下C「さ、サラザール様……!もう無理です!撤退を――!」
サラザール「無理?……無理かどうかは、神が決めることだ。君たちが決めることじゃない」チラ
ゴオオオオ……
サラザール「それに……ここで逃げたら、私は一生、祈りの言葉が軽くなる。『神よ』と言うたびに、喉の奥で砂が鳴る」
サラザールの部下B「で、でも──!」
サラザール「でも、じゃない──君たちは行きなさい。逃げるなら私の命令で逃げろ」スッ
サラザールの部下B「サラザール様ッ!?」
サラザール「君たちが生きていれば、私の正しさは次の誰かに継げる。……いや、継がせる」
サラザール「私はここで、神に報告する。『不要な遺跡は一つ減りました』と……はは……はははは……」
両腕を広げるサラザール「……そうか。神よ。これは、私への試練なのですね……」スッ
バクン
巨大な蛇→絶望の魔王「」ズルズルズル
ウワアアア……ギャアアア……
◆
400 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:33:50.17 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 避難所
ソーラ「──来た」
猫人のおじさん「え?一体、何が来たんだい。ソーラちゃん」
ソーラ「……わたしの、おともだち!」タタッ
猫人のおじさん「あっ、ソーラちゃん!!そっちは危ない!!」
ザワ……ザワ……
避難民A「な、なんだ……外が急に暗く……」
避難民B「風……?いや、砂だ……砂が渦を──」
ゴオオオオ……
猫人のおじさん「ソーラちゃん!戻って来るんだ!ソーラちゃん!」
◆
401 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:34:26.12 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス
ヨードリー「……あれが、絶望の魔王か」
ベルフレア「ええっ……ちょっと師匠!、あれ、大き過ぎませんか!?」
ベスティア「……この砂漠を作った魔王、というのは伊達じゃないようですね」
リアンノン「あ、あんな大きいの、どうやって倒せば──」
ミラ「バカ。首長が弱気になってどうするのよ……」
ザワ……ザワ……
ヨードリー「全員、聞け」
ヨードリー「相手が巨大だろうが、恐怖の正体は同じだ。分からないから膨らむ。……だから、今ここで分からないことを減らす」
ヨードリー「第一。避難は計画通り続行。誘導路は三系統、詰まったら即座に切り替える。現場判断で止めるな、止めるなら私の命令だ」
ヨードリー「第二。結界の維持班は交代制を崩すな。力尽きるまで張り続けるのは美談じゃない。倒れた時点で穴が開く」
ヨードリー「第三。前線は“倒すこと”に拘るな。削って、止めて、押し返す。魔王の領域を広げさせないことが勝ち筋になる」
ヨードリー「そして──各首長。例の準備も進めている。起動については私の命令を待て」
リアンノン「ッ……」ギュッ
ヨードリー「……最後に、言っておく。皆、全力を尽くせ。その結果がどうなろうと……誰も咎めはしない。咎めるべきものがあるとすれば、それは恐れて動けなくなることだけだ」
ヨードリー「……行くぞ、武器をとれ!我々は絶望の魔王を倒し、この砂漠に真の平和を取り戻すのだ!」
テラヌス兵たち「オオオオオオオッ‼︎‼︎‼︎」
◆
402 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:35:14.02 ID:DOHRByXiO
ドルク「へへっ、聞こえたか?……あんだけでけぇ生き物は初めて見るな……」
リン「逃げても誰も責めないよ」
ドルク「へっ、誰がビビってるって?」
テル「私はさっきから足の震えが止まらないよ。ホントにあれ、どうにかできるものなの?」
アインズ「震えるのは正常だ。異常なのは、震えないことだ」
リーゼリット「テルさん……手、握ろうか。震えてても、動けるよ」
サーシャ「うん。怖いって言えるの、強いよ。隠すよりずっと」
テル「強いって……いやいや、私はただ情けないだけで――」
ガイ「情けなくない。恐怖は情報だ。身体が危険だと教えている。それを無視すれば死は近づく」
テル「……ガイくん……」
ガイ「どうにかできるか、って話なら──できる。止める手段はある、そうだろうリジェネ?」
リジェネ『……うむ。その通りだ』
リン「一度魔王を封印した聖剣が言ってるなら、安心だねー」
ドルク「ははっ、頼もしいな……」
ブロロ……
魔導車「」キキーッ
アルバ「ガイ、ここにいたのか」スタッ
ガイ「アルバ!無事だったのか!」
アルバ「この状況は予想していた。魔王の大きさは想定外だったが」
バールベルト「アルバさん!この人たち誰ですか!?」
アルバ「俺の組織の仲間だ。腕は信頼できる。バールベルト、ここまで送ってくれて助かった。あとは自由にしろ」
バールベルト「えぇ!?ここで解散って……私を殺す気ですか!?」
アルバ「殺す気なら最初から連れてこない。だが、ここから先は覚悟があるやつしか足を踏み入れさせない。それだけだ」
バールベルト「うっ……言い方ァ!!」
アルバ「慰めて誤魔化すよりはマシだ」
バールベルト「自覚はあるんですね!?」
アルバ「ある。ここから先は危険だ。それ以上でも以下でもない」
バールベルト「……危ないのは分かってますよ。分かった上で来てるんです!」
アルバ「そうか。来るなら命綱みたいな役割でもいい。戦えなくても、必要な場所はある」
バールベルト「……っ、言われなくても!」
テル「え、バールベルトさんって戦闘員じゃないの?」
バールベルト「見て分からない!?この細腕であんな化け物とやりあえるとでも!?」
リン「見てて面白いのにねえ」
バールベルト「面白がらんでください!」
403 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:35:43.27 ID:DOHRByXiO
アインズ「……兵たちが進んだようだ。我々はどうする?」
ガイ「俺たちも行くぞ……兵と合流して、そのまま前線へ出る」
リン「前線……いい響き……そう言ってる場合じゃないか」
アインズ「今はまったく笑えんな」
サーシャ「みんな……行く前に、いい?」
リーゼリット「どうしたの、サーシャ?」
サーシャ「私、みんなと会えて、本当によかった」
ドルク「おいおい……そういうのは今言うセリフじゃねぇぞ」
テル「……うん。そうだね。タイミングが違うよ、サーシャちゃん」
サーシャ「え?」
リーゼリット「そうそう!全部、解決したあとに言うセリフだよ、それは」
リン「お祝いの席で聞きたいねえ」
アインズ「そのときまでとっておけ。今のは聞かなかったことにする」
サーシャ「みんな……」
ガイ「行こう。今は時間が惜しい」
アルバ「バールベルト、魔導車をまわせ。俺たちも行くぞ」
バールベルト「……ああ、もう!わかりました、やりますよ!やればいいんでしょう!?」
魔導車「」ブォン!ブロロ……
魔導車・改「」ブォン!ブロロ……
◆
404 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 23:37:55.62 ID:DOHRByXiO
本日はここまでです。次回は魔王戦に入ります。よければお付き合いください。
それでは、また。
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 23:56:06.66 ID:nu7LkVSBo
サラザールさんあんまり出番なくて作中でも全然遺跡襲撃しなかったけどなんだか矜持のある人だった
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 00:00:01.15 ID:ogWJszq/O
なんでガイ女湯にいたんだ
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 00:16:58.95 ID:ya+KiBLXo
おつ
いよいよ章ボス戦!
だけど戦力比で見ると本家の雷霆よりキツそうだわ
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 01:32:35.63 ID:sx9SzUvZ0
乙です。
上手く言えないし解釈違いかもしれないけど、一見王道ラブコメ展開に見えてみんなどこかガイに依存気味で、心の闇を今一つ理解しきれていないように見える。
少なくともガイの苦悩を一番理解しているのがよりによってセーレフェリアな気がする。
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 13:21:39.07 ID:yqtaBGoQO
ルーベタ惚れか
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 13:43:50.69 ID:2GRJlTq0O
乙
みんなちょっとチョロすぎない?というのが気になるといえば気になる
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 18:54:33.10 ID:4qWKtIS90
ガイは自分の苦悩を隠しているからこそ表に出せない感情のはけ口を求めていて、同じような境遇のトゥルーエンドに共感してあんな関係になったのかもしれないけど、だからこそどこか共依存ぽい危うさが人によっては感じられるかも。現状は今なおガイが本心を打ち明けていないことと、むしろ敵サイドの方がガイの本質を見抜いてしまっていることが今後の展開で大きな波乱を呼びそう。
412 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 20:11:37.54 ID:sKKfNDb/O
>>405
もし遺跡へ襲撃をしていたら一戦交えていたかもしれない人物ですが、
>>406
トゥルーエンド氏に誰も来ないだろうからと誘われて入っていたようです。その予想は外れたみたいですが。メタ的に言うと安価に内容を沿わせるために女湯にいることになったのです。
>>407
元の設定から盛り過ぎた感はあるのですが、二次創作なので好きにやってしまおうということもありこんなことになってしまいました。実はタイムリミット直前の遺跡で戦えば、閃光玉等が使える戦闘になり、もう少し難易度は下がっていたみたいです。
>>409
ガイもトゥルーエンドもお互いに意識しているようです。どこか通じるものが初めて会ったときからあったのでしょう。
>>410
これはひとえに
>>1
の人生経験が不足していることによる弊害です。もっと感情の変化等を上手に表現できればよかったのですが、中々難しいですね。ガイさんはよく見れば顔は整っているので、そこで少々ガードが下がっている……のかもしれません。そういうことにします。
>>408
>>411
考察ありがとうございます。
>>1
自身はその場のノリで書いている部分もあるので、うまく言えないのですが。
こういった感想は充分に
>>1
が続きを作る際に大変参考にしておりますので、今後も何卒よろしくお願いします。
413 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 20:13:13.30 ID:sKKfNDb/O
ーーテラヌス砂漠
絶望の魔王「シャアアアッ!!!」ズドドド──
テラヌス兵たち「うわぁぁぁ──」
テラヌス兵たち「攻撃の手を緩めるな!続けぇっ!」
突撃するテラヌス兵たち「「「おおおおおおおっ!!!」」」
大魔女帝国の魔法使いたち「我々も彼らを援護するぞ!」
呪文を放つ魔法使いたち「撃て!」ドギュウン!
有志の冒険者たち「ありったけだ!ありったけの火力をヤツにぶつけろ!!!ここで活躍して名を上げるんだ!」ドガァァァァァァン!
絶望の魔王「シュルルル……」
ゴオオオオ……
◆
◆
魔導車・改「」ブロロ……
魔導車「」ブロロ……
ガイ「……既に被害がそれなりに出ているようだ」
リーゼリット「でも、私たちがやることは変わらない……そうでしょ?」
魔導砲塔「」ギュイイイイン……
ドルク「矢も魔法も、砲弾すらデカすぎて効いてねぇ!人も近づく前に喰われるか、魔王の起こした砂に呑まれてる!……遠距離でチマチマ削ってても決定打にならねぇな。近づく手段が要るぞ!」
アインズ「奴に近づくことさえできれば勝機は生まれる。だが、近づくまでの障害は多い上に、近づき過ぎたら喰われる……」
リン「……いいことじゃ、ないけど。私が使役できる死体は現在進行形で増えていってる。ここまでで犠牲になった人、これから犠牲になっていく人……その人たちの屍の力を借りて、突破口を開けるかも」
サーシャ「っ……綺麗ごとだけじゃ守れないのは分かるけど……でも……」
テル「分かるよ、嫌だよね。でも嫌だって言っても、向こうは止まってくれない。これ以上、被害を増やさないために私たちがやらなきゃいけない」
ガイ「……全員、準備をしろ──アルバ!リンが道を作る!合図を出したらいつでも行けるぞ!」
アルバ「了解した。バールベルト、覚悟を決めろ」
バールベルト「いや、もう!なんで私、ここまで来ちゃったの!?」
ーーテラヌス・ウルス防衛戦 絶望の魔王ーー
コンマ下1
01-90 劣勢
91-95 優勢
96-00 会心
リジェネブレイド コンマ補正+15
魔導車・改 コンマ補正+10
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/29(月) 20:40:42.71 ID:wHcgo0tO0
あ
415 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:46:26.25 ID:OJBCV/jCO
◆
ーーテラヌス・ウルス 首都
ソーラ「待ってて……私も、そっちに行くから──」タタッ
立ちはだかるホレス「……ソーラ、とまる」スッ
ソーラ「ホレスさん?そこ、どいて」
ホレス「それは、だめ。そと、魔王、きてる」
ソーラ「……来てるから、行くの。あの子、わたしのことをさがしてる……ねえ、どいて」ズズズ……
ホレス(……魔王は役割ごとに分割することがある。彼女が何の役割で本体から別れたかはわからないが、本体の元へ戻れば厄介なことになるのは確かだ……)スッ
ホレス『動くな』
何かに足を固定されるソーラ「……?何をしたの?」グッ……グッ……
ホレス「あなたの、うごき、わたしのまほうで、とめました。いまは……ここに、いて」
ソーラ「……いてって、誰のため?」
ホレス「みんなのため……あなた、のため」
ソーラ「わたしは……あの子のために、行く」スッ
闇を全身に纏うソーラ「だっテ、ソウシナキャ、チジョウハ、シズカニナラナイ!」ゴゴゴゴ
ホレス(不味い、魔王の力に引っ張られている……!)
ホレス「ごめん、ソーラ。すこし、いたくする……」スッ
魔法陣「」ズズズ……
魔法陣から引き出される霊体の鎌「」ジャキ……
霊体の鎌を構えるホレス(ガイ、あまり時間は稼げない。そちらは頼んだぞ──)
◆
416 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:47:26.95 ID:OJBCV/jCO
ーー大魔女帝国大使館
行き交う人々「」ドタバタ……
大魔女帝国研究員「ユキ教授、第一陣は全滅、第二陣に関しても、もう間も無く全滅すると見積もられています……」
ユキ「……大四を第三に回して。少しでも足止めする時間を長くして」
大魔女帝国研究員「……ヨードリー殿に、封印の件について進言しますか?」
ユキ「……私が直接行くわ。エルマさん、私はしばらく席を外すから、ここの指揮を──」
エルマ「ああああああああっ!?」
ユキ「きゃっ!?な、何!?」
エルマ「ユキさん、この古文書、ここ、見てください!!!」ズイッ
ユキ「な、なによ……そこは汚れが酷くて解読ができなかったでしょう?」
エルマ「たしかに、そうなんですけど!!!でも、この謝罪は犠牲にした人たちへの謝罪も含まれているんですが、間に合わなかったことについての謝罪でもあったんですよ!」
ユキ「間に合わなかった……?どういうこと?」
エルマ「ええと、つまりは……機械文明は、魔法文明の封印方法の改良に成功していたんです!」
ユキ「それって……!」
◆
417 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:47:56.89 ID:OJBCV/jCO
ガイ「リジェネ、出番だ!力を貸してくれ!」
リジェネ『うむ、応えよう。ただし、我はしばらく言葉を失う──貴様らが上手くやることを祈っているぞ』パァァァァ──
晴れていく空「」サァァァ……
サーシャ「わっ……暗闇が、晴れてく!」
リーゼリット「晴れたところなら魔王の権能は届かない……それじゃあ、行こう!」
テル「運転は任せて!限界まで近づくから──サーシャちゃん、安全な道を教えて!」
サーシャ「はい!」
リン「それじゃあ、私も──『貴殿等の無念、無駄にはせず。その高潔なる心をもって、その身を使うことを許せ』」
倒れているテラヌス兵たち「」ピクッ……
起き上がるテラヌス兵たち「」ググ……
テラヌス兵ゾンビたち「ヴァァァ……」
ドルク「おおっ!?リン、お前こんなに使役できたのかよ!?」
リン「流石にこれだけの数になると、長くは持たないよ……さあ、突撃組は準備準備!」
ゴオオオオ……!!
絶望の魔王「シャアアアアアッ!!」ズズズズズ……
渦巻く砂「」ドドドド……
アインズ「来るぞ、砂の壁だ!」
サーシャ「右!右へ二つ分ズレて!」
魔導車・改「」ブォン!
リーゼリット「邪魔、するなぁぁぁっ!」
魔導砲塔「」ドドドドドドドドド‼︎‼︎‼︎
砂の壁「」バサァッ……!!
テル「やった……抜けた!」
ガイ「油断はするな!リン!」
血を吐くリン「はいはい……こふっ……みんな、足止め、お願い──」
絶望の魔王へ走るテラヌスゾンビたち「ヴァァァ」ダダッ
絶望の魔王「シュルルル……!」
絶望の魔王の尻尾「」……ブォン‼︎‼︎
蹴散らされるテラヌスゾンビたち「」ドォォォン……
リン「ごめんね……今がチャンスだよ、みんな!」
アルバ「バールベルト、飛ばせ」
バールベルト「む、無茶言わないで!こっちは装甲薄いんですけど!?」
アルバ「薄いなら当てるな。運転で避けろ」
バールベルト「言うのは簡単すぎる!」
418 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:48:31.76 ID:OJBCV/jCO
魔導車・改「」ブォン!!!
魔導車「」ブォン!!!
大剣を宙に投げるアインズ「ガイ、ドルク──飛ぶぞ」ボッ……
アインズを包む炎「」ボオオオオオッ!!!
大剣を咥えて飛ぶアインズ(竜)「」ガジッ ……バサァッ!
アインズの背に乗るガイ「頼むぞ、アインズ!」スタッ
アインズの足に捕まるドルク「ははっ!こんな経験、死んでも出来ねぇな!」ガシッ
リン「アインズさん、その棺桶も持っていって!」
大剣を咥えたアインズ(竜)「」コクン
空いている足に掴まれる棺桶「」ガシッ
大剣を咥えたアインズ(竜)バサァッ!
絶望の魔王「シャアアアッ!!!」ズズズ……
バールベルト「うわあ!!!アルバさん、来てる!!!来てる!!!」
魔導車から飛び降りるアルバ「──充分だ、そのまま引き返せ」バッ
赤熱化した大剣を振るアルバ「」ブンッ……!
ドォン!!!
絶望の魔王へ飛んでいくガラス片「」ビュンビュン……
サーシャ「砂が……ガラスになって、絶望の魔王に飛んでってる!」
魔導車に着地するアルバ「俺たちの役目はここまでだ!絶望の魔王に巻き込まれないように撤退するぞ!」スタッ
テル「ガイくん、アインズさん、ドルクさん……無事でいてね!」
リーゼリット「あの三人ならきっと大丈夫……!リンさん、平気?」
リン「ゴホッ、ゴホッ……えへへ、ちょっと無理しちゃったかも……少し休ませて……」
魔導車・改「」ブォン!ブロロ……
魔導車「」ブロロ……
◆
419 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:50:16.27 ID:OJBCV/jCO
ドルク「なあ、ガイ!その棺桶の中身は一体なんだ!?持っていくってことはさぞ重要なものなんだよな!?」
ガイ「……中身は賛否両論になるだろうからあえて言わなかった。だが、この戦いにおいて有効な手段になり得るもの……とだけ言っておく」
足から手を離すドルク「へへっ、こんなときまで勿体ぶりやがって……おっと、この辺りで俺は降りるぜ。当初の予定通り、目を狙うぞ!」バッ
ガイ「アインズ、棺桶を俺と一緒の方向に飛ばせ!絶望の魔王の頭だ!」
大剣を咥えたアインズ(竜)「」コクン……
飛び降りるガイ「」タッ
投げ出される棺桶「」ブォンッ……
旋回するアインズ(竜)「」グルン……ゴオオオ──
絶望の魔王「シャアアアッ!!!!」ズドドド……
落下するドルク「おおおおっ!?以外と落ちる速度って速ぇぇな!?」ヒューン
ドルク「言ってる場じゃねえな……デケェ奴にはうってつけの攻撃を喰らいな!」スッ
槍を包む巨大な岩「」ゴゴゴゴ……
落下するドルク「こんだけデカけりゃ、ちょっとは痛えだろ!!!」
巨大な岩の槍「」ゴゴゴゴ……
絶望の魔王の目に刺さる巨大な岩の槍「」ドスン!!!
絶望の魔王「シャアアアアアアアアアッ!?」
大剣を咥えたアインズ→大剣を構えるアインズ「この高さなら突き刺すだけで下に落ちていくな……!」シュウウウ……
絶望の魔王の目に大剣を刺しながら下へ落ちていくアインズ「はああああっ!!!」ズズズ……
絶望の魔王「シャアアアアアアアアアッ!?」ジタバタ
落下していくドルク「ははっ!うまくいったな!……てかやべえ!普通にこの高さから落ちたら死ぬ!アインズ、早めに回収頼むぞ!!!」ヒューン
大剣を咥えたアインズ(竜)「」バサァッ……!
◆
420 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:51:55.42 ID:OJBCV/jCO
落下するガイ「……こんなにうまく行くとは思っていなかったな」ヒューン
落下する棺桶「〜!、〜!」ガタガタ
落下するガイ「今開ける」ガチャン
棺桶→セーレフェリア「ぷはっ!もう、連れて行くにしても、もっと方法があるんじゃないの!?フローディアの方がよっぽど優しいよ!!!」
落下するガイ「無駄口はいい。ちゃんと魔力は貯めていたんだろうな?」ヒューン
落下するセーレフェリア「それはまあ……当てるタイミングはいつ?」ヒューン
落下するガイ「口が開いた瞬間だ。リジェネを持っている俺たちを絶望の魔王は必ず排除しようとする……その隙に、渾身の一撃を放て」
落下するセーレフェリア「……まあいっか。こんなに魔力を貯めてぶっ放せるなんて、貴重な経験だし──」スッ
上を向く絶望の魔王「──!」ジタバタ……ピクッ
口を開ける絶望の魔王「」グルン……パカッ
ガイ「今だ、セーレ!!!」
セーレフェリア「──爆ぜろ」パチン
カッ──ドゴォォォォォォォン!!!!!!
421 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/29(月) 23:53:12.85 ID:OJBCV/jCO
コンマ下1
01-65 劣勢
66-00 勝利
リジェネブレイド コンマ補正+15
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/30(火) 00:03:17.64 ID:Fvkj2RznO
大勝利
423 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/30(火) 00:20:54.06 ID:vFzZheSdO
バカな、こんな筈では。
かなり殺意マシマシでコンマ表を組んだのですが、容易く突破されてしまいました。とりあえず勝利は確定したので短いですが今回は終わります。
(どう着地させよう)
それでは、また。
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/30(火) 00:40:09.30 ID:wyDrLZZvo
おつ
さあどうなるかなぁ最悪代償さんかなぁと思ってたらまさかの勝ってしまったな…
これだからコンマは面白い!
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/30(火) 03:17:43.41 ID:jVJlldOrO
乙
コンマ神は逆神、みんな知ってるねぇ!
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/30(火) 08:02:39.63 ID:R0TAG1WT0
おつ
もったいぶった割にあっさり決着・・・大ボスあるある
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/30(火) 14:30:37.03 ID:Rl1l0td00
乙
コンマが神がかっていて魔王のために作った聖剣は全く意味がなかったな。
428 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/31(水) 23:31:27.20 ID:B0wITY5mO
>>424
もうボツになったので起こらないのですが、負けた場合は代償の刃でガイがテラヌス・ウルス編で関わった人とパーティから忘れられて絶望の魔王を倒すルートか、テラヌス・ウルスの人々を犠牲にして絶望の魔王を再封印するルートになっていました。倒せてよかったですね。
>>425
1スレ目のトコナツコカトリス戦でも
>>1
が予想していたコンマにはならなかったので、思い通りにはしてくれないのでしょう。
>>426
勝つにしてももっと苦戦してほしかったのですが、こんなあっさり終わるとは思っていませんでした(´・ω・`)
>>427
>>1
の描写が弱いのもありますが、聖剣は大いに役立っています。コンマ的にも。直接ダメージを与える感じの聖剣ではなく、デバフアイテムのような感じをイメージしていただければなと思います。
429 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/31(水) 23:32:05.72 ID:B0wITY5mO
弾け飛ぶ絶望の魔王の頭「」パァン!!!……
降り注ぐ赤い雨「」ビヂャビヂャビヂャ……
倒れる絶望の魔王の身体「」ドシーン……
晴れ渡っていく空「」サァァァ──
セーレフェリア「あははははっ!!!簡単に弾け飛んじゃった!!!」
ガイ「……本当に、やったのか?」
セーレフェリア「こんなのにみんなして怯えてたなんて笑っちゃうね。最初から私が出てれば無駄死にする人も少なかったんじゃない?」
ガイ「……死者を愚弄するな」
セーレフェリア「事実でしょ?……まあ、兵隊さん達がある程度削ってくれたのと、そのガイが持ってる剣のお陰で私の魔法の通りがものすごくよくなったのもあると思うけど」
ガイ「それがわかっているなら尚更だ。仮にお前一人が挑んだとしても勝ち目は薄かった」
セーレフェリア「はいはい。でもそういう割には残念そうな顔してない?」
ガイ「そんなわけあるか」
セーレフェリア「だって、ガイは魔王を倒せるとは思ってなかったよね?」
ガイ「……」
セーレフェリア「あは、図星だった?最初から大勢の犠牲を前提に魔王と戦おうとしてたもんね。勝つためにどれぐらい死ぬか、最初から計算してた。違う?」
ガイ「違う」
セーレフェリア「じゃあ言ってみてよ。誰も死なせたくなかったって」
ガイ「……」
セーレフェリア「言えないんだ。正しいことしてる顔で、最初から選んでたんだんだね──」
セーレフェリアを殴るガイ「」ブンッ!バキッ!……グイッ
ガイ「……口を、閉じろ……!」
胸ぐらを掴まれるセーレフェリア「ッ……ちょっと。仮にも私、この国を救った立役者だよ?この扱いは酷いんじゃない?」
ガイ「わかったフリをするな……!俺はお前とは違う……!」ギリィッ……!
セーレフェリア「うーわ、怖……ごめんって……それより、ここで私とイチャイチャしててもいいけど、やることがあるんじゃないの?」
ガイ「……妙な動きはするな」パッ
枷を嵌められるセーレフェリア「用心深いね。今更何かする気もないけど」ガチャン……
絶望の魔王の身体へと近づくガイ「黙れ」スタスタ……
430 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/31(水) 23:32:31.97 ID:B0wITY5mO
ガイ「」スッ
翡翠の賽「」キラッ……
魔王の身体から浮き上がる星の力[光]「」キラキラ……
星の力[光]ポゥ……スィー……
翡翠の賽「」キランッ‼︎
ガイ「……あと、二つ」
セーレフェリア「ふーん……綺麗だけど、なんでフローディアはそんなの欲しがってるんだろ?」
ガイ「……知らないのか?」
セーレフェリア「知らないよ。『これがあれば私たちの計画が進む』って言ってたけど、詳しい中身は一回も聞かされてない。世界征服の都合のいい道具くらいにしか言ってなかったよ」
ガイ「フローディアはお前の王様ごっこには興味がないようだな」
セーレフェリア「じゃあガイは知ってるんだ?フローディアの本当の目的。それで?何を知ってるの?フローディア、ガイには色々喋ったんでしょ?」
ガイ「……わざわざ教える気はない」
セーレフェリア「ふーん……ま、フローディアの目的なんて興味ないからどうでもいいや。それより、お願い、覚えてるよね?」
ガイ「約束は守る……今はお前の姿を見られたら説明が面倒だ。棺桶に戻れ」
セーレフェリア「えぇ……あの中、息苦しくて嫌なんだけど──」
スィー……
箒に乗ったトゥルーエンド「──まさか、魔王を倒すなんて、思ってもいなかったわ」
ガイ「ルー……何しに来た?」
トゥルーエンド「エルマが誰も犠牲にしない封印方法を古文書から見つけてね……被害が増える前にその方法を実践しにきたのだけど……その必要も無くなったみたい」
霧散していく絶望の魔王の身体「」サラッ……
リジェネ『……ついに、悲願は達成された……我の役割はこれで終わったのだな……』
ガイ「……ああ、終わりだ」
トゥルーエンド「魔王の封印を補助する為に作られたリジェネブレイド……この結果はあなたの力も多分にあるわね。ありがとう」
リジェネ『うむ、我の力を役立ててもらえたようで何より……我の役割が終わっても、終わりが訪れたわけではない……絶望は消えぬ。名を変え、器を変え……世界に深い悲しみが存在する限り、再び現れる……』
トゥルーエンド「……魔王はそういうものよね。次はいつ、どこに現れるかはわからないけど……そのときの人々がまた、立ち向かうはずよ」
リジェネ『そうだな……貴様、期間は短かったが我を握った礼だ。忠告をしてやる』
ガイ「……なんだ」
リジェネ『切り捨てるものを数えるなとは言わない。時には、必要になることもあるだろうからな……だが、数え続けるな。それに慣れてしまったら最後、貴様も魔王のそれに近づいてしまう」
ガイ「……忠告、感謝する。魔王になどなるつもりは毛頭無いがな」
ひび割れるリジェネ『……そうだといいが』ピシッ……
リジェネ『絶望の魔王が滅びた今、我もまた役目を終える。悪用されぬための……終端だ』ピシ……ピシ……
トゥルーエンド「それが働くってことは、もう絶望の魔王はここには完全に残っていない。そういう保証ね」
霧散するリジェネ『そういうことだ……さらばだ、ガイ』サァァァ──
トゥルーエンド「……帰るわよ、ガイ。そこの囚人も一緒にね……」
ガイ「……ああ」
◆
431 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/31(水) 23:34:53.66 ID:B0wITY5mO
ーー少し前
ホレス(魔王との繋がりが強い今ならば……ソーラから魔王の力を取り除ける──)サッ
闇の塊「」ドォンッ!
闇に包まれたソーラ「アアアア!!!」
闇の塊「」ドドドドドド……
ホレス「くっ……!」
ホレス(だが、このままでは……何か、突破口は……!)
カッ──ドゴォォォォォォォン!!!!!!
闇に包まれたソーラ「!?」
ホレス「!」バッ
ホレス(隙ができた!……これなら!)スッ
霊体の鎌「」ブンッ!!!
ソーラの身体をすり抜けて闇だけを切る霊体の鎌「」シャキン……
ソーラ「あっ……うぅ……声、聞こえ、な……」バタ……
ホレス「ごめん……ソーラ……でも、これで……魔王とは……関係なく……なった」ガクッ
ホレス(空が晴れていく……魔王を打ち破ったのか……?しまった、ダメージを受け過ぎてしまったな……)バタッ……
◆
「おい!こっちで二人倒れてるぞ!診療所に運べ!」
「おいおい、嘘だろ……ソーラちゃん、無事か!?エルフのあんたも、おい!!!」
◆
432 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/31(水) 23:35:50.93 ID:B0wITY5mO
数日後
ーーテラヌス・ウルス首都
ガイ(あれから数日経ち、絶望の魔王による被害はある程度収束した。多数の死傷者が出たが、結果として魔王は死んだ。砂漠の地下に他の魔王がいない限り、テラヌス砂漠には平穏が訪れるだろう……)
並べられた死体「」
死体を運ぶ兵士「」ガラガラ……
死体を泣く人々「」グスッ……グスッ……
ガイ「……」クルッ
スタスタ……
◆
臨時掲示板の前の人だかり「」ザワザワ……
貼り紙「行方不明者名簿」「遺体確認のお願い」
ガイ「……」
ザッ……ザッ……
テル「……ここにいたんだ、ガイ君」
ガイ「テル……ソーラとホレスの具合はどうだ?」
テル「二人とも、生きてはいるよ。けど、ホレスさんは刻まれた魔法陣が干渉して回復魔法を使うことができないから……治療にはすごく時間がかかるね……」
ガイ「ソーラは?」
テル「……傷は完全に治ったんだけどね。まるで空っぽになっちゃったみたいに、ボーっとしてる……リアンノンさんの呼びかけにも反応しないし、目を開けてても、誰も見てないみたいで……泣きもしない。怒りもしない。ただ、そこにいるだけ……心が、壊れちゃったみたい」
ガイ「……そうか」
テル「絶望の魔王を倒しても……犠牲はこれだけでてる……勝ったって言っていいのかな」
ガイ「……魔王が倒されなければ、犠牲はこれだけではすまなかった。トゥルーエンドがやろうとしていた封印も時間がかかるようだった……俺たちは最善の結果を掴んだ。そう思うしかない」
テル「……思うしかない、か」
ガイ「他に言い方があるなら教えてくれ……勝ったと言えば、ここに並んでる人間を踏む、負けたと言えば、守れたものまで否定してしまうような……そんな気がする」
ガイ「だから、言葉は選ぶ……止めた。それだけでいい」
テル「……そうだね。私たちは止めた……止められたんだよね……」
ガイ「……」
現在はテラヌス・ウルスです。(自由安価終了後、ウォーターポートへ帰ります)
何かする?
安価下1〜3
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/31(水) 23:36:22.64 ID:vq7NTzB70
リンのお見舞いに行く
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/31(水) 23:43:14.10 ID:uAaXSIhto
自分達が守れた物を知る為に街の見回りに行く
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/31(水) 23:43:54.88 ID:iIUDMGinO
ユキから氷魔法を指導される
436 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:47:08.57 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 診療所
リン「おっ、ガイさんにテルさん。やっほー」
ガイ「……ずいぶん、軽そうだな」
リン「まあ、症状的には魔力欠乏の酷いやつだからね。沢山食べて寝たら、この通り!」
ドルク「元気なのはいいことだな。あのとき、リンがいなかったら魔王に近づくのはもっと難しかった」
リン「……私だけの、力じゃないよ」
テル「……」
ドルク「……悪い、失言だった」
ガイ「……他のみんなは?」
リン「あー……ソーラちゃんのところじゃないかな?」
ガイ「……様子は変わらずか」
リン「うん……早く元に戻ってほしいんだけどね……」
ドルク「気休めにしかならねぇ言葉だが……戻るさ。戻らせるしかねぇ」
リン「……ドルクさん。気休めでも、言ってくれるだけで違うよ」
テル「……そうだね。言葉が役に立たない時って、言わない方が楽だから……でも、言わないともっと遠くなっちゃう」
ガイ「……俺たちも行こう。お大事に」
リン「うん……返事がなくても、呼んであげて。きっと、声は届いてるから」
◆
437 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:48:09.30 ID:Lj2wZJXUO
サーシャ「ガイ、テルさん……」
リアンノン「……お二人も、来てくれたんですね」
ソーラ「……」
ガイ「……ソーラ、具合はどうだ?」
ソーラ「……」
リアンノン「ソーラ、ガイさんとテルさんも来てくれたわよ?……お願いだから、何か言って……」ジワッ
ソーラ「……」
リアンノン「……ソーラ……お願い……」グスッ……
ガイ(ソーラが見つかったとき、ホレスは近くでボロボロになって倒れていた。おそらく、これがホレスの行える最善の行為だったのだろう)
ガイ(だが……これでは……生きている“だけ”だ。助かったのに、戻ってこない。それは、助かったと言えるのか?)
ガイ(……そうだ、俺には世界樹の光の力があるじゃないか)スッ
翡翠の賽「」キラッ……
ガイ(この力を使えばきっと……戻せるはずだ)
サーシャ「ガイ?何を──」
ガイ(本能でわかる。俺は……翡翠の賽の正式な持ち主じゃない。代理で預かっているだけの運び手だ)
ガイ(これは俺の我儘だ。世界を救うこととはまるで関係がないが……戻せるかもしれないのに、見捨てる理由にはならない……クロシュとの約束に背くことになるとしても)
ガイ(翡翠の賽よ、力を貸してくれ……!)
光を放つ翡翠の賽「」パァァァ──
リアンノン「これは……十年前に、見た……」
サーシャ「世界樹の光……!」
テル「暖かい……これが……」
ソーラ「……?あれ、おかあ、さま?……サーシャさんに、ガイさんとテルさんも……どうして、泣いてるの?」
ソーラに抱きつくリアンノン「……ソーラ!!!」ギュッ
ソーラ「わっ……おかあさま、くるし……」
リアンノン「心配、したのよ……!」ギュッ
ソーラ「えーっと……ごめん、なさい……」ギュッ
リアンノン「あやまらなくて、いいの……!」グスッ……
口元を抑えるサーシャ「ソーラちゃん……!よかった!……本当によかった!」
ソーラ「……えっと……わたし、ずっと寝てた……?」
サーシャ「長い夢みたいな時間だったと思う……今は、起きてくれただけで十分だよ」
テル「ソーラちゃん、体の具合を確認させて……痛いところはある?息は苦しくない?頭は重い?」
ソーラ「はい……大丈夫です。でも、ちょっとフラフラするかも……?」
テル「ずっと食事も摂ってなかったからね……すぐに持ってくるよ。待ってて」タタッ
リアンノン「……ありがとうございます、ガイさん……なんとお礼を申し上げればいいか……」
ガイ「……礼はいい。サーシャ、しばらく二人きりにしてやろう」
サーシャ「うん……失礼しますね、リアンノンさん」
リアンノンさん「……本当にありがとうございました」ペコリ
ガイ(代償はない。反動もない……この力は俺の身に余り過ぎる……クロシュ、俺はこの賽をいつ手放すべきなんだ……?)
◆
438 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:49:55.55 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 首都
アインズ「ガイ、サーシャ……聞いたぞ、ソーラが元に戻ったとな」
リーゼリット「本当によかったよ……ずっとあのままだったら、リアンノンさんが先に壊れてた」
ガイ「翡翠の賽のお陰だ。俺の判断が正しかったかは、分からない」
アインズ「ふむ……つまり、世界樹の力を図らずとも私欲の為に使ったということだな」
リーゼリット「アインズ、その言い方はちょっと……」
アインズ「悪いことではない。だが、今後もこういったようなことがある際に翡翠の賽があるという前提で動くようになってはいけない」
サーシャ「それはまあ、たしかに……」
ガイ「ああ。だから今後は賽で何とかできると考えずに、まず人の手でできることをやる」
アインズ「隙あらば代償の刃をすぐに使おうとする奴の言葉は信用ならんな?」ニヤリ
ガイ「ぐっ……」
アインズ「フッ、冗談だ……お前が私欲の為にその力を使わないようにしているのは見て取れる。だからこそ、今回みたいに例外を作った時は自分で釘を刺しておけ」
ガイ「……肝に銘じる」
サーシャ「二人は、ここで何してるの?」
リーゼリット「街の見回りだよ……守れたものを、ちゃんと自分の目で確かめたくてさ」
サーシャ「そっか……」
アインズ「たしかに、失ったものも多いが……それ以上に守れたものがある。悲しんでばかりではいられない」
サーシャ「……そうだよね!最悪は回避したんだもん!それなら、悲しい顔ばっかりしててもいけないよね……守れたものをちゃんと見て、次に繋げるためにも」
◆
ーーテラヌス・ウルス 市場
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「ちゃんと、街が……生きてる」
リーゼリット「うん。被害がなかったって、ただの結果じゃない。守れたから、こうしていつも通りが続いてる」
アインズ「……見ておけ。私たちが守れたものは、こういう当たり前だ」
ガイ「……ああ」
ベルフレア「あーっ!!!ガイさん、探しましたよ!!!」ダダッ
ガイ「……ベルフレアか。どうかしたか」
ベルフレア「どうかしたか、じゃないですよ!!!大魔女様から伝言です!!!今すぐ来てください!!!」
ガイ「ルーが?」
サーシャ、リーゼリット、アインズ「「「ルー?」」」
ガイ「……気にするな。用件はわかるか?」
ベルフレア「あっ、はい!“戦いが終わった今のうちに”確認したいことがあるって!魔王の気配が消えた場所、あと……翡翠の賽の反応とか、ホレスさんのこととか……色々です!」
アインズ「戦後処理か。妥当だな」
リーゼリット「戦後処理……あっ!暗黒館の報告書のことすっかり忘れてた……私、書いてきていい?」
ガイ「……しまった、俺も忘れていた」
リーゼリット「ガイは大魔女様に名指しで呼ばれてるんだから、さすがにそっち行った方がいいんじゃない?」
ガイ「……リーゼ、書き終わったら俺の分も手伝──」
リーゼリット「ごめん。今回は厳しいかも……」
ガイ「……そうか」
サーシャ「……やっぱり幹部にならなくてよかったかも?」
アインズ「同感だ」コクコク
ベルフレア「なんだか大変そうですねぇ……」
◆
439 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:50:42.98 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館
トゥルーエンド「──こんなところね。お疲れ様」
アインズ「ふむ……以外とあっさり終わるとは」
サーシャ「もっと詳細に聞かれると思ってました……」
トゥルーエンド「アルバがある程度は教えてくれていたから。ほぼ形式上の確認よ」
ガイ「トゥルーエンド、ホレスのことなんだが──」
トゥルーエンド「テルから聞いてるでしょう?治療は魔法を使わない方法で行っているわ……ただ、治そうと思えば治せるのよね」
ガイ「それなら、何故……」
トゥルーエンド「そうしたら、ホレスは幽世へ戻ることになる」
サーシャ「そしたら、またこっちに来てもらえばいいじゃないですか?」
トゥルーエンド「現世と幽世は本来、決して交じりあわない世界なの……ホレスは相当な力を持った魔導士だけど、世界の境界を越えるのはそんなに簡単なことじゃない。私ですら、幽世に行こうと思っても行ける可能性は限りなく低いのよ」
サーシャ「そんな……」
ガイ「……ホレスの目的は俺たちと一緒だ。力を貸してくれるのであれば強い戦力になる。このまま治療を継続してもらおう」
アインズ「……ガイ。それはホレスに苦痛を与えることになる……戦力になるという理由で、留まれと言う権利はあなたににはない」
ガイ「……ならば、賽を使って──」
アインズ「馬鹿者。さっき言っていた言葉をもう忘れたか?」
ガイ「……!」
アインズ「賽があるという前提で動くなと言ったばかりだ。今のは、その真逆だぞ」
トゥルーエンド「賽でどうにかできるかどうか以前に、本人の意思を尊重すべきだと思うわ」
ガイ「……そうだな。少し、焦っていた。ホレスのいる場所へ案内してくれ」
サーシャ「ガイ……」
◆
440 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:51:16.12 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館 空室
ボロボロのホレス「ガイ……!」
ガイ「ホレス……」
ホレス「……ガイ、ソーラのこと、ごめん……」
ガイ「謝るな。あれがお前の最善の手だったんだろう?」
ホレス「はい……だけど、わたしがきったから、ソーラ、から、になった……」
ガイ「……安心しろ。ソーラは元に戻った」
ホレス「……!まさか、ひかり、つかった……?」
ガイ「そうだ」
ホレス「だめ……それは……だれのものでも……ない……」ググッ……
サーシャ「ホレスさん!寝てないとダメだよ!」
ガイ「……分かっている。俺が持つ資格はないことを……だが、放っておけなかった」
ホレス「つかいすぎると、のまれる。幽世でも、そういうひと、いたから……」
ホレス「でも、ソーラがもどって……よかった」
トゥルーエンド「……ホレス、あなたに選ばせるわ。治癒を進めれば、幽世へ引かれる可能性が高くなる。留まることを優先すれば、回復は遅くなる」
トゥルーエンド「あなたが決めて。残る? それとも──」
ホレス「のこる。世界めくれ、とめるまで、わたし、もどらない」
トゥルーエンド「……いいのね?」
ホレス「はい」
ガイ「ホレス……」
ホレス「わたし、じぶんで、きめた。だから……だいじょうぶ」
ガイ「……ありがとう」
ホレス「ガイ……やくそくして……ひかりに、たよらない……それは……たすけにも……なるけど、ゆうわくにも……なる……」
ガイ「ああ。約束する」
ホレス「……」ニコリ
ホレス「……」zzz
アインズ「……限界か」
トゥルーエンド「ええ…… よく持ったわ。休ませてあげましょう」
ガイ「……ホレスのことを頼む」
トゥルーエンド「任せなさい。ウチには優秀な人材が沢山いるの……必ず治すわ」
トゥルーエンド「……サーシャ」
サーシャ「はい……?」
トゥルーエンド「私も旅について行けたらいいんだけど……残念ながら、それはできない。国のことがあるからね……ガイは放っておくと、目の届かないところで勝手に限界を越える。しっかり見てあげてね」
ガイ「その言い草は酷いんじゃないか?」
トゥルーエンド「あら、事実でしょ?」
サーシャ「……言われなくても、そのつもりです。ガイが自分を削ろうとしたら、私が……私たちが止めます」
アインズ「うむ。記憶を失ってからは危ういところがあるからな……止め役は必須だ。サーシャ、お前が手綱を握れ。遠慮は要らん、必要なら殴れ」
ガイ「おい」
トゥルーエンド「ふふっ……頼もしいわね……ちょっとだけ、悔しいけど」
サーシャ「え?」
トゥルーエンド「私がそばにいられたら、って思っただけ……でも、あなたたちがいる。だから安心して送り出せる」
サーシャ「……任せてください」
トゥルーエンド「ふふっ、よろしくね……」
441 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:51:43.07 ID:Lj2wZJXUO
トゥルーエンド「──ああ、そうだ。ガイ、時間魔法に関連することを教えたいのだけど」
ガイ「訓練は終わったのでは?」
トゥルーエンド「ええ。私が直接見てあげられるものはね……それと、今回の先生は私じゃないわよ」
サーシャ「……時間魔法?」
アインズ「ガイ、どういうことだ」
トゥルーエンド「……何も伝えてなかったの?」
ガイ「ああ……どう説明すればいいか、わからなくてな」
トゥルーエンド「……まあ、魔法を専門に学んでないとちょっと難しいわよね。簡単に説明すると──」
◆
トゥルーエンド「──ってことよ」
サーシャ「そうだったんですね……てっきり、ガイは複数属性かと思ってたよ」
ガイ「……?俺は時間魔法しか使えないんじゃないのか?」
サーシャ「……まさか、最近は炎魔法とかを使ってなかったのって……忘れてたから?」
ガイ「……俺は何が使えたんだ?」
アインズ「……なるほど、こういった弊害もあるのだな」
トゥルーエンド「じゃあ思い出すのにもちょうどいいかもしれないわね。ユキ教授の所へ行きなさい」
◆
442 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:52:39.28 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館 ユキ教授の臨時部屋
ユキ「大魔女様から聞いたわ……まさか、時間魔法の使い手に教えることになるなんて、夢にも思ってなかったけど」
ガイ「……何を教えてくれるんだ?」
ユキ「時間魔法の本質ではなく、副次的なものよ……時間魔法の適性を持つ者は限りなく少ない。そして、自分が時間魔法に適性を持っている知らずに一生を過ごす人が多い……その理由の一つが自分自身を複数属性だと思い込んでしまうことなの。星属性の魔法も似たような感じで勘違いされることがあるわね」
サーシャ「星属性……ダークヒーローイリスの属性ですね!」
ユキ「ええ。あの人も素晴らしい魔法の持ち主だったわ……本題に入るわよ。時間魔法を扱える者は副次的に他属性の魔法も扱うことができるの。その属性専門の人に比べたら劣ってしまうのだけどね」
アインズ「なるほど。それでガイは複数属性の使い手だと誤認しやすい……というわけか」
ガイ「サーシャ、俺が何属性を扱っていたか教えてくれるか?」
サーシャ「えっとね……炎と風、雷……それから氷魔法を使ってるのを見たことあるよ」
ユキ「氷魔法も……?それなら、少し試してみましょうか。私は見ての通り、氷魔法には自信があるの。コツを教えるからやってみせて」
◆
氷の塊を生成するガイ「」パキパキ……
ユキ「あら、いい手応えね。熱を奪う領域までは流石に行ってないみたいだけど」
ガイ「……ああ。形にするだけで精一杯だ」シュウン……
ユキ「それでも、充分戦力になるはずよ。専門家には及ばないと言ったけど、時間魔法の使い手は例外的に正と負、それぞれの属性に手が届く。ただし“扱える”と“得意”は別。専門の属性使いに張り合うものじゃない。足りない一手を補うための引き出しとして考えなさい」
ガイ「……分かった、ありがとうユキ教授」
ユキ「頼まれたことをしただけよ……その力、正しく扱いなさいね」
◆
443 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:53:43.46 ID:Lj2wZJXUO
ーー地下牢
テル「……来たよ、セーレ」
セーレフェリア「遅かったね、結構待ったんだよ?」
テル「……話したいことって?」
セーレフェリア「そう構えないでよ。私ね、ここで色々考えてたの。どうしてテルに負けたのか、この先どうしようかな、とか」
テル「……負けた理由なんて、簡単じゃない。油断して相手を見誤った。そしてあなたはもうここから出ることはない」
セーレフェリア「えー……そこまで言う?」
テル「現実でしょ」
セーレフェリア「うん、現実。だから考えたの。負けたのは油断だけじゃないって」
テル「……何が言いたいの」
セーレフェリア「私、ずっとテルは最後は折れるって決めつけてた。言い方を変えれば、私の都合のいいテルを見てた」
テル「……」
セーレフェリア「でも折れなかった。逃げないで、真正面から来た。あれ、意外と……いや、かなりムカついた」
テル「ムカついたで済むなら安いね」
セーレフェリア「ふふっ。負けた相手に軽口叩けるくらいには元気になったってこと」
テル「元気になったなら、なおさら黙って反省してなよ」
セーレフェリア「反省っていうより整理。負けたままって、気持ち悪いんだよ。私、そういうの嫌い」
テル「……で?整理した結果が話したいこと? 早く言って」
セーレフェリア「冷たいなあ。親戚に向かって」
テル「親戚だからって甘くしない。自分のやったこと分かってるでしょ?」
セーレフェリア「知ってる。だから安心して言える」
テル「……何を」
セーレフェリア「忠告……ねえテル、あなた、この先もガイについて行くつもり?」
テル「……ガイ君たちは世界を救うために頑張ってる。必要になったら私も力を貸すつもりだよ」
セーレフェリア「そっか。うん、テルらしい」
テル「何が言いたいの」
セーレフェリア「ガイは目的を優先できる。優先できるってことは、切り捨てもできるってこと」
テル「……」
セーレフェリア「必要になったら平気で人を切り捨てられる。まるで使えなくなった道具を捨てるかのように……テルは捨てられる側にならないよう、気をつけてね?」
テル「……ガイ君はそんなことしないよ」
セーレフェリア「根拠は?」
テル「根拠……」
444 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:56:41.93 ID:Lj2wZJXUO
セーレフェリア「信じたいは根拠じゃないよ。私みたいなのに言われたくないだろうけど」
テル「……」
セーレフェリア「ガイが悪いって言いたいんじゃない。ガイは多分、ちゃんと選ぶ。必要なら、痛い方を選ぶ。だからこそ怖いの」
テル「怖いのは、あなたでしょ」
セーレフェリア「そう。私は怖い。だから分かるの。人が人を手段にするときの目」
テル「……ガイ君は、そんな目をしない」
セーレフェリア「今は、ね」
テル「今も、これからも……少なくとも、皆が見てる限りは」
セーレフェリア「へえ。見張り役のつもり?」
テル「違う……ただ、必要とされれば応える。それだけ」
セーレフェリア「ほら、またそれ。必要とされれば。ねえテル、あなた自身は? あなたがそこに居たいから、じゃなくて?」
テル「……居たいとか、そういうのは」
セーレフェリア「言えない? 言わない?」
テル「……言わない。言葉にしたら、弱くなる」
セーレフェリア「逆だよ。言葉にしないと、誰も守れない。自分の線引き」
テル「線引き……」
セーレフェリア「そう。ここまでってやつ。そこ越えたらダメ、っていう境界。ガイのためじゃなくて、テルのための境界」
テル「……」
セーレフェリア「道具ってさ、便利だよね。黙って使われて、壊れたら取り替えればいい。……テルがそれにならないように、気をつけて」
テル「……私は道具じゃない」
セーレフェリア「なら、忘れないで。ガイのために言ってるんじゃない。テルが壊れるの、見たくないから言ってる」
テル「……セーレが、そんなこと言うなんて」
セーレフェリア「私だって、別に全部が全部、どうでもいいわけじゃないんだよ?……ふふ、変な顔……」
テル「……」
セーレフェリア「後悔しても知らないよ?」
テル「……あなたに言われなくても」
セーレフェリア「……じゃあ最後に質問。もしガイが必要だからって言って、あなたを使い捨てるような真似をしたら?」
テル「……その時は、止める」
セーレフェリア「ガイを?」
テル「……ガイ君を。必要なら、私が」
セーレフェリア「へえ。言うじゃん」
テル「でも、そんなことにはならない」
セーレフェリア「どうして?」
テル「切り捨てる人なら、あの時……私の約束なんて無視して、セーレを殺して終わらせてる。ガイ君は、そういう人じゃない」
セーレフェリア「ふーん……」
テル「……気が向いたらまた来るよ。その時、ちゃんと話ができるならね」
セーレフェリア「それなら次はお菓子持ってきてよ。甘いヤツお願いね!」
テル「……調子に乗らないで」
セーレフェリア「乗るよ。だって暇だもん」
テル「……」
スタスタ……
セーレフェリア「……忠告はしたからね、テル」
◆
445 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 13:58:39.15 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 城門
ガイ「テル。もういいのか?」
テル「うん……セーレとの話は済んだよ」
ガイ「……ウォーターポートに戻るぞ」
サーシャ「ここに来たときは魔王と戦うことになるなんて思わなかったよ……」
リーゼリット「土産話にできる内容じゃないけど……胸を張って帰るだけの理由はある」
アインズ「そうだな……生きて帰った。それだけで、胸を張れる」
テル「そうそう。だから、誇りに思って帰ろう?」
ブロロ……
魔導車「」キキーッ……
アルバ「ガイ、ウォーターポートに戻るのか?」
ガイ「アルバ……今回は手伝ってくれて助かった。俺たちは戻るが、アルバはどうするんだ?」
アルバ「デロデロ教の一部が怪しい動きをしている。光の探索に支障を来たすだろう。俺はもうしばらく、この辺りに残ってそれらを調べる」
ガイ「そうか……また借りを作るな。今度は返す」
アルバ「気にするな。戦いはまだ続く」
バールベルト「アルバさーん!次はどこに行くんですか!?」
アルバ「一度、雨乞いスライムのところへ向かえ。デロデロ教のヤツらが最近出入りしているという情報がある」
バールベルト「ええ!?逆方向じゃないですか!?ていうか、いい加減休みません!?そろそろ私、限界なんですけど!」
アルバ「それだけ騒げればまだ元気だな。また会おう、ガイ。行くぞ、バールベルト」
バールベルト「うぅ……変な人に目をつけられちゃった……とほほ……」
魔導車「」ブォン!ブロロ……
サーシャ「アルバさん、仕事人って感じだね……」
リーゼリット「休む気、ゼロ……見習いたくはないけど、頼もしいよ」
アインズ「……私たちも帰ろう。久々に新鮮な魚を食いたい」
テル「あっ、いいね!帰ったらみんなでお寿司でも食べようよ!」
リーゼリット「賛成!それじゃあ帰ろっか!」
サーシャ「あはは!じゃあ帰ったら寿司パーティだね!」
ガイ「フッ……ウォーターポートまでは、まだ当分かかるぞ」
魔導車・改「」ブォン!ブロロ……
⭐︎ウォーターポートへ帰ります。
下1のコンマが50以上で帰り道で何か起きたみたいです。
何か起きた場合、何が起きた?
安価下2
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 14:01:28.66 ID:UOhIpOIWO
あ
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 14:02:08.78 ID:/dqfhBkV0
帽子を被った旅人の緑髪の女性登場
448 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 17:46:29.62 ID:nRVw+2GkO
ーー王国平原 街道
魔導車・改「」ブロロ……
「うわぁぁぁ!!!誰か助けてェぇぇ!!!」
サーシャ「今の、聞こえた!?」
リーゼリット「うん!……あっ、あそこ!」スッ
青触手「〜〜」ズモモモモ
帽子を被った緑髪の女性「ひぃ〜〜〜っ!!!」ダダダ
アインズ「……触手に追われているな。テルと同じ趣向の持ち主なんじゃないか?」
テル「いや、私にはわかるよ。あれは触手を受け入れる歓喜の声じゃなくて、恐怖して否定する声……即ち、助けを求めている声だね」
ガイ「冷静に分析している場合か。急ぐぞ、触手に近づけ」
◆
倒された青触手「」ウネウネ
テル「あ〜♡」
帽子を被った緑髪の女性「ハァ……ハァ……いや〜、助かったァ……みんな、ありがとね」
サーシャ「無事でよかったです……えっと、私たちは暗黒館の関係者で、今は帰り道なんですけど……」
帽子を被った緑髪の女性「えっ、それじゃあウォーターポートに寄るの?よかったら乗せてってくれない?」
ガイ「なぜ触手に追われていた?」
帽子を被った緑髪の女性「ウォーターポートに行く途中で魔導車が壊れちゃってさァ〜。仕方なく歩いてたら、触手の縄張りに入り込んじゃったみたいでェ……」
リーゼリット「それは災難でしたね……」
帽子を被った緑髪の女性→メルル「あっ、私はメルル・マインドストーン!気ままに旅する冒険者だよ!」
サーシャ「えっ!?あなたが、メルル・マインドストーン!?」
アインズ「知っているのかサーシャ」
サーシャ「うん!あの紅蓮のデュアと同じくらい有名なソロ冒険者の一人だよ!」
メルル「やはは……照れちゃうなァ、もう……」
リーゼリット「暗黒館でもよく聞く名前だよ。実物は初めて見たけど……乗せてってもいいよね、ガイ?」
ガイ「……少し狭いが我慢しろ。ウォーターポートまで連れて行く……テル、いつまで触ってる!戻れ!」
⭐︎メルルと知り合いました。
⭐︎メルルがしばらくウォーターポートに滞在します。
449 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 17:47:22.87 ID:nRVw+2GkO
ーー暗黒館1F 酒場
アモ「あっ!お帰り、ガイ……少し焼けた?」
イーリン「!」
ガイ「アモ、イーリン……久しぶりだな」
アモ「今はどこもテラヌス・ウルスの魔王の話で持ちきりだよ。ずいぶん大変そうだったね?」
ガイ「ああ。下手をすれば世界めくれに次ぐ危機になっていたかもしれない」
アモ「魔王だもんね。生きて帰ってきて本当によかったよ。サーシャちゃん達は?」
ガイ「今は各々、自由行動中だ。俺たちがいない間、こっちで変わったことはあるか?」
アモ「変わったこと……あっ、デロデロ教に新しい派閥ができたとかなんとか」
ガイ「派閥?」
アモ「うん。なんでも、全てが溶けて一つに混ざり合うんじゃなくて、もう一度世界めくれを起こして全てが無になることこそが救い……なんだって」
ガイ「……良いものではないな。どれくらいの規模なんだ?」
アモ「まだなんとも言えないね……ところでイーリンさんはどうして黙ってるのかな?」ニヤニヤ
イーリン「ええと……その、なんでもないんですけど……そうだ!報告書!報告書は出来上がりましたか?」
ガイ「もうしばらく時間がかかる。すぐに提出はできない」
イーリン「そうですか……」
ガイ「……出発前のことなら、気にしていない。だから、いつも通り接してくれないか?」
アモ「だって。よかったね、イーリンさん」
イーリン「それなら……ゴホン。改めて、お疲れ様でした。ガイ様」ニコ
ガイ「ああ」
暗黒館バーテンダー「現在はオーナーもいらっしゃいます。面会をご希望であればお申し付けください」
ガイ「わかった」
現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1〜3
※次の目的地はあとで決めるので自由行動で指定しなくても大丈夫です。
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 18:02:20.77 ID:BCkQSjjAO
メルルミチルイーリンと酒場で呑み会
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 18:02:20.85 ID:2gbpHvBCO
ルーから早速アツアツなラブレターが届き、文面上では思ったより情熱的なのだなと思いつつ、ついでに浮気するなよと釘を刺される
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 18:10:19.65 ID:/ym1s9Nr0
アインズ 大剣の練習をする
453 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 21:34:15.05 ID:cHf6HDk1O
ーーウォーターポート 港
カモメ「クゥー、クゥー」
アインズ「久々の魚介は美味かったな……さて……」チラ
大剣「」ズゥン……
アインズ「絶望の魔王と戦ったときは的がデカいから特に何も考えずに振り回していたが……竜の体になっても使える分、案外私に向いているのかもしれないな」
アインズ「……今後も扱う機会が多くなるだろう。槍ではなく、この剣だからできることを理解してみるか」
◆
大剣を振るアインズ「」ブォンッ!ブォンッ!
サーシャ「あれ……アインズ?」
アインズ「む、サーシャか。こんな所で会うとは……鍛錬をしに来たのか?」
ストレッチをするサーシャ「そうだよ。ここ、動くのに丁度いい広さだからね……アインズは大剣の練習?」グッグッ
アインズ「うむ。ただ振り回すだけでも充分、威力は出せるが、それではこの武器の真髄を発揮しているとは思えなくてな。いろいろ思索している」
サーシャ「うーん……でも、見てた感じ、充分に扱えてるように見えたけど」
アインズ「む、そうだろうか?」
サーシャ「少なくとも、手練れの剣士には見えるよ?」
アインズ「……見えるだけではダメなんだ。サーシャの目から見て、何か気になったことはあるか?」
サーシャ「ええ?私、剣は専門外なんだけど……あっ、アインズさんって大剣で斬ろうとしてない?」
アインズ「剣は斬るものだろう?」
サーシャ「まあ、確かにそうなんだけど……大剣って純粋に斬るんじゃなくて、その重さで粉砕しながら斬るっていうのかな……ごめん、ちゃんとしたことは言えないや」
アインズ「いや……なるほど。サーシャ、それはすごく参考になる意見だ」
サーシャ「え?」
アインズ「私は剣は斬るものという先入観で速く振ることに拘っていた。大剣自体の重さを利用する……うむ。つまり──」スッ
大剣「」ブォンッ……
割れる海面「」ズザアアア──
サーシャ「わっ!……凄いよ、アインズさん!」
アインズ「サーシャのお陰だ。新しい使い方を得ることができた」
サーシャ「私なんて何も……ていうか、今の……怒られない?」
アインズ「……港の人間に見られていないことを祈ろう」
⭐︎アインズが大剣を練習しました。
454 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 21:34:50.64 ID:cHf6HDk1O
ーー暗黒館1F 酒場
ガイ(ようやく報告書を書き終えた……少し休憩しよう……)
ミチル「──おやおや!噂の有名人じゃないか!久しぶりだね!」
ガイ「誰だ?」
ミチル「……会った期間が短いとはいえ、忘れられると心に来るね」
イーリン「ミチル様、ガイ様はユーシリア帝国で訳あって記憶を失っているのです」
ミチル「そうだったのかい?……それはなんと言えばいいか……」
ガイ「すまないな。どういう関係だったかはわからないが、改めてよろしく頼む。俺はガイだ」
ミチル「……知っているとも。私はミチル。クロシュヴァル号の船長をやっているよ」
ガイ「クロシュヴァル号……たしか、トコナツ火山島に行くとき乗った船だったと聞いている」
ミチル「ふふ……次の乗船はいつでも歓迎だ。君たちは結構楽しんでくれてたからね」
メルル「ほうほう……ガイ、っていうんだ。クロシュヴァル号の船長と知り合いなあたり、只者じゃなかったり?」ヒョコ
ガイ「メルル・マインドストーン……!」
メルル「メルルでいいよォ。一緒に魔導車に乗った仲でしょ?」
ガイ「正確には俺たちが乗せたんだがな」
メルル「まぁまぁ、細かいことは気にしな〜い」ポンポン
ミチル「おや……幽歩のメルルと会えるなんて、今日はツイてるな。折角だ、一杯奢るから話さないかい?」
メルル「えっ?いいの?それじゃあいただきます!」
ミチル「イーリンさんとガイさんも、よければ」
イーリン「私までよろしいのでしょうか?」
ガイ「俺は酒を飲めない」
ミチル「ははっ、全然構わないよ。お酒じゃなくても好きなのを頼んでくれ。こういうのはその場を一緒に楽しむのが大事だからね」
メルル「太っ腹だねェ」
何を話す?
安価下1〜2
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 21:36:21.70 ID:/dqfhBkV0
メルルも魔族なのか?
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/01(木) 21:52:05.55 ID:vfhf5qCyO
ガイはモテるらしいという話
457 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 23:32:51.78 ID:IRcpCkYEO
ガイ「メルルはそんなに有名なのか?」
ミチル「ガイさんは知らないのかい?ソロ冒険者で名を挙げている有名所を聞けば、必ず名前が上がってくる程度には有名だよ」
イーリン「ガイ様はここへ来た際、暗黒館のことも知らない様子でしたから案外、世俗には疎いのかもしれません」クスッ
メルル「え〜?一体どんな秘境で暮らして来たのさ?もしかして、オノゴロの山奥だったり?」
ガイ「……その記憶もないんだ。だから、俺は今の自分を一から作り直してる途中だ」
メルル「ほぇ〜……じゃあ自分探しの途中でもあるって訳だ。人生の先輩として応援してるよ」ウンウン
ガイ「そういえば……なぜずっと帽子を被っているんだ?」
メルル「ああ、コレ?セイントレア王国の人達が蔓延っていたときの癖だよ……十年前は色々うるさかったからねェ」
ガイ「お前は魔族なのか?」
メルル「なんかその言い方、セイントレアの悪逆騎士達みたいで嫌だなァ……」
ガイ「気分を害したならすまない。俺は魔族に特別、差別意識は持っていない」
ミチル「今どきは差別意識を持っている人の方が珍しいからね。十年前だったら私もこんな風にここでお酒を飲めていなかったよ」
イーリン「私もです。セイントレア王国が滅びたことによる弊害もありますが……差別が廃れたのは思わぬ転機だったのかもしれません」
メルル「なんとも言い難いねェ。あ、私はオノゴロ出身の妖怪と人間のハーフだから、厳密には魔族とは違うよ?」
ガイ「妖、怪……?魔族とどう違うんだ?」
ミチル「大きな違いはないんじゃないかな?まオノゴロの周辺で見かける人間意外の種族は妖怪で、他の大陸にいるのは魔族ぐらいの認識で問題ないと思うよ。私たち人魚もオノゴロの海出身の子達は自分達のことを妖怪だと言っているしね」
ガイ「ミチルは人魚だったのか……ん?どうやってここまで?」
ミチル「人魚は魔法で人と同じような足になることもできるんだ。たまに人に化ける竜がいるだろう?あれみたいなものさ」
ガイ「なるほどな……」
458 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 23:35:03.50 ID:IRcpCkYEO
メルル「それよりィ……君って、目つきは悪いけどよく見たら結構イイ顔してるよねェ?」
ガイ「そうなのか?」
ミチル「おや、ナンパかい?ガイさんは手強いよ。最後に船で見たときはサーシャさんとリーゼリットさんと良い感じだからね」
メルル「おやおやァ?既に二人も手篭めに?」
ガイ「その記憶はないが誤解だ。イーリン、ユーシリアで一緒に過ごしたお前なら分かるだろう?何か言ってやってくれ」
イーリン「そうですね。一緒に過ご──」
◇
下着イーリン『……ふふっ、びびってんの?』
◇
イーリン「///」ボンッ!
ガイ「えっ」
ミチル「驚いたな。イーリンさんにも手を出していたのかい?これならアモちゃんやオーナーと関係を持っていても不思議じゃないね。なんだったらアトニスさんとだって──」
メルル「ワオ!遊び人だったんだ!こりゃ泣かせた女の子の数は多いんじゃないの〜?」
ガイ「……話が飛びすぎてる。俺はそんな大人数と関係を持っていない」
メルル「ってことは何人かには手を出してるんだ?」
ガイ「……酔ってるな」
ミチル「ははは!大分出来上がっているようだね。これはしばらく止まらないよ!」
メルル「ガイ君は、モテモテなんだねェ!!!」
イーリン「忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ」ゴクゴクゴク
ガイ(なんだこれ)
⭐︎4人で盛り上がりました。
459 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/01(木) 23:36:59.64 ID:IRcpCkYEO
本日はここまでです。あけましておめでとうございます。
次回はトゥルーエンドさんの手紙が届くところから始めたいと思います。よければ、お付き合いください。
今年もよろしくお願いします。
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/02(金) 10:05:14.04 ID:uGEN8WmOO
乙
461 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 17:12:35.45 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
ガイ(やれやれ、休憩のはずが余計に疲れてしまったな。今日はもう寝るか……)
コンコン
ガイ「……誰だ」ノソ
ガチャ
女性暗黒館幹部「あっ、夜分遅くに失礼しますぅ……ガイさん宛に、先ほどお手紙が届いたので渡しに来ましたぁ」スッ
手紙「」ポン!
ガイ「そうか。ありがとう」
女性暗黒館幹部「いえいえ、それでは失礼しますね」スタスタ
ガイ「……誰からだ?」ペラッ
ガイへ
何も言わずに帰るなんて、いい度胸をしてるわね。
腹が立つ。本当に。おかげでテラヌス・ウルスを探しまわったじゃない。無言で消えられると、寂しいのよ。
近況を報告するわ。テラヌス・ウルスは、あなた達の頑張りもあって今は元通り。むしろ遺跡の探索や観光に来る人が増えていて、この先もっと増える見込みよ。
ソーラのことも書いておく。あの子、魔王の分体だったらしいじゃない?魔王に詳しいクロ教授にも診てもらったけど、もう心配はいらないそうよ。このまま普通に暮らしていける。
ホレスはまだ治療に時間がかかる。大魔女帝国に移して、最善の手を尽くすわ。ついでに、私も大魔女帝国へ戻る。会いたくなったら、テラヌス・ウルスじゃなくて大魔女帝国に来なさい。場所、間違えないでね。
本当は私が直接ついて行きたかったのだけど、それができないのは分かって。あと、連絡だけは欠かさないで。生きてるって報告、それだけでいいから。
追伸
サーシャとテルならまだ許す。でも、それ以上は駄目。これ以上他の子に手を出したら、どこにいようとお仕置きに行くから。浮気するなら覚悟しなさい。できるものならね。
トゥルーエンドより
462 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 17:13:24.87 ID:1ZL2WCVtO
ガイ「……フッ……意外と情熱的だな、ルーは……」
ガイ(生きている報告、か。世界めくれを止めるまでは簡単には死なないつもりだが……それに、フローディアの残したもので俺は死にづらくなっているんだろう?)
ガイ(治りが早い。倒れにくい。限界を越えても戻ってこれる。だから、踏み込める。踏み込ませられる)
ガイ(……それは、誰のためだ?)
ガイ(俺が勝手に「自分は使っていい」と決めてるだけじゃないのか?使っていい。削っていい。壊れてもいい……そんなふうに考えた時点で、道具扱いと何が違う?)
ガイ(俺は、俺を道具して、その延長で他人も同じように扱ってないか?他のヤツは俺やフローディアと違って簡単に死ねる……違う。簡単じゃない。誰だって簡単に死ぬわけがない。なのに俺は、戦場の死を当然の前提に置いた)
ガイ(置けば計算できる。計算できれば勝てる。記憶を失う前の俺は、そこまで割り切れてたのか?)
ガイ(世界めくれを止める。暗黒館の使命。五つの光。翡翠の賽……これは俺が覚えていた目的であって、なぜそれを選んだかは思い出せない)
ガイ(記憶を失う前の俺は、何を思って……それでも止めようとした?)
ガイ(いや、考えるな……記憶のない俺でも、一つだけ分かることがある)
ガイ(世界めくれを止めない理由は、どこにもない。止める。理由が思い出せなくても、止める)
ガイ(そして、俺が道具に寄るならせめて、自分で気づけ。自分で止めろ。決して)
ガイ(……ルー。報告だけでいいって言ったな……なら、報告する)サラッ……
ガイ(──生きてる。まだ、俺は俺だ)
◆
463 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 17:14:50.14 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館1F 酒場
ガイ「次の目的地だが、オノゴロと浮島のどちらかになる。もっとも、全員で空を飛ぶ手段が限られている現状ではほぼ一択のようなものだが」
サーシャ「……浮島は、また今度ってこと?」
アインズ「現実的にはそうなるな。私が運べる人数にも限りがある」
リーゼリット「じゃあ、オノゴロかぁ」
ガイ「ああ……並行して、道すがら空を飛ぶ手段もついでに探そう」
サーシャ「ついで、って……そんな簡単に見つかるの?」
ガイ「簡単に見つかるとは言ってない。だが、探さない理由もないだろう?」
リーゼリット「オノゴロ……もちろん、海路で行くんだよね?ってことは……」
サーシャ「え!?またあの船に乗れるの!?」
アインズ「む?」
ガイ「……ミチルに伝えておこう」
リーゼリット「やったね!アインズ、豪華客船って乗ったことある?」
アインズ「いや、そもそも船というのに乗ったことがなくてな」
サーシャ「なら驚くかも?船長もいい人だから、きっと気にいるよ!」
アインズ「ほう……それは楽しみだな。期待しておく」
ガイ「……出発は明後日にしよう。各々、準備をしておいてくれ」
⭐︎次の目的地がオノゴロ諸島に決まりました。
464 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 17:16:04.42 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
ガイ(さて、出発の準備は終わった……なにかやり残したことはないだろうか?)
ガイ(……オノゴロは以前、サーシャが言っていたな。ユーシリアのときと違って平和な雰囲気はあるが……実際行ってみたら火種が燻っていた、なんてことになれば洒落にならん)
ガイ(今回も人数を増やすか……?とにかく、動こう)
現在はウォーターポートです。
何をする?(自由安価終了後、オノゴロ諸島へ向けて出発します)
安価下1〜3
誰かに声をかける?(以下から1〜2名、指定してください)
安価下4
イーリン
アモ
アトニス
テル
メルル
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/04(日) 17:16:39.34 ID:Aw5pv3Y20
魔族国から重鎮がくるのでお出迎えする
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/04(日) 17:44:05.58 ID:+Qn6Y5d/o
負の属性使いと会った経験からリーゼが負の属性魔法に触れてみる
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/04(日) 17:47:22.35 ID:oaHr23XEO
テルを一抱き
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/04(日) 17:47:47.47 ID:om6WJuziO
メルルアモ
469 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 19:03:51.22 ID:LxqUkn18O
ーーウォーターポート 大通り
ワイワイガヤガヤ
ガイ「……ん?おい、リーゼ」
リーゼリット「?ああ、ガイか。こんなところで会うなんて珍しいね」
ガイ「そうだな……何をしている?」
リーゼリット「オノゴロに行く準備してんの。そういうガイは?」
ガイ「似たようなものだ……邪魔をしたな。明日にまた会おう」スタスタ
リーゼリット「ちょっと待って!今、暇?少し付き合ってよ」
ガイ「?……わかった」
◆
ーーウォーターポート 港
カモメ「クゥー、クゥー」
ガイ「何をやるんだ?」
リーゼリット「実はこの前、テラヌス・ウルスでリーナちゃんとか、ユキさんの魔法を見たとき……その魔力が妙に落ち着く感じがして……私も練習しようと思うの」
ガイ「練習……そういえば、リーゼが魔法を使っているところを見たことがないな」
リーゼリット「私、千里眼魔法くらいしか使えないからね……」ズーン
ガイ「そう気にするな。魔法に匹敵するくらい、リーゼの銃の腕には助けられている。自分の武器を理解してる奴は強い……リーゼはその部類だ」
リーゼリット「ありがと……でも、やれることを増やしておきたいんだ。またフローディアが襲って来たら、手札が多い方がいいでしょ?」
ガイ「……それもそうだな。ここで見ているから、気楽にやってみろ」
リーゼリット「お願い。それじゃあ──」スッ
安価下1
闇、氷、乾、凪、虚の中から一つ選んでください
コンマ下2
氷の場合コンマ補正+20
虚属性の場合コンマ補正-30
01-50 イマイチ
51-90 いけた!
91-00 コレって……
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/04(日) 19:13:42.48 ID:JdcubvUl0
闇
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/04(日) 19:17:44.35 ID:Kc+6w0PlO
完璧
472 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 23:53:17.46 ID:4nMlFlhuO
リーゼリット「!」
手のひらから噴出する闇「」ズオオ……
ガイ(この感覚は……闇属性、か?見たことがあるような、無いような……)
収束する闇「」シュウン……
リーゼリット「──ねえ、今のって……」
ガイ「紛れもなく魔法だな。ほんの一瞬だけだったが、闇属性の力を感じられた。見たところ、実用できるレベルではないが……今回初めて出来たのだろう?」
リーゼリット「うん……そっか、私……闇属性だったんだ」
ガイ「……自分のことを知れたなら、大きな前進だ。道中でも時間があれば、やってみるといい」
リーゼリット「そうするよ。そのときはガイも手伝ってよね?」
ガイ「もちろん構わない。その代わり、魔導拳銃の練習につきあってもらうぞ」
リーゼリット「うん、オッケー!それじゃあお互いに頑張ろ?ガイはヴィルトの名を名乗るにはまだ速いからね」
ガイ「……名乗る気はないが。なぜそんな話に?」
リーゼリット「私の一族は代々、技術の継承者はヴィルトの名を名乗ることが許されるの。魔導拳銃とはいえ、ガイは私から技術を教えてもらってるんだから、継承者みたいなものでしょ?」
ガイ「軽く言うな。お前の一族の名だろ……俺が名乗っていいものじゃない」
リーゼリット「……もう、私しか残ってないから。名前を継承してくれる人もこの先、現れないだろうし」
ガイ「ならなおさら、簡単に渡すな」
リーゼリット「簡単じゃないよ」
ガイ「技術の継承と、名の継承は別物だ。俺が受け取るのは技術だけでいい」
リーゼリット「いつならいいの」
ガイ「……どうしても、というなら全部が終わった後だ。世界めくれが止まって、お前がそれでも渡したいと思えたら」
リーゼリット「……そしたら?」
ガイ「その時は、ヴィルトを名乗らせてもらおう。お前が許すなら」
リーゼリット「……言った。約束ね!」
ガイ「ああ」
⭐︎リーゼリットの闇属性適性が判明しました。
473 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 23:54:42.81 ID:4nMlFlhuO
ーーウォーターポート 大通り
ザワザワ……
馬車「」カラカラ……
馬車を取り囲む兵の隊列「」ザッザッ
リーゼリット「わっ、何この人だかり……!?」
ガイ「……リーゼ、あの旗はどこの国のものだ?」スッ
魔族国の旗「」パタパタ……
リーゼリット「あれは魔族国の……!これだけの警備ってことは相当偉い人だよね?事前情報にも、ここに来るなんてことは入ってなかったし……」
ガイ「……緊急の要件だろう。暗黒館に向かってるなら、オーナー絡みかもしれん」
リーゼリット「あり得るかも……あっ、暗黒館の方に向かっていってない?」
ガイ「もしかしたら俺たちも呼ばれるかもしれないな。ついて行くぞ」
◆
ーー暗黒館 入り口前
クー「連絡も寄越さず、わざわざ馬車で来るなんて……何をしにきたのよ?」
金髪ロングの幼女?「休暇よ。マリーとフレメアには悪いけど、しばらく羽を休めに来たってワケ」
クー「なんだ……てっきり世界めくれか、世界樹の光に関する緊急の要件があるのかと思ったじゃない」
金髪ロングの幼女?「私が自分の国の外に出るのがそんなに珍しい?むしろ、あなたは動き回り過ぎよ。もう少しどっしり構えたら?」
クー「じっとしてるのは私の趣味じゃないの。それにしても、その護衛……休暇のわりに物騒じゃない?」
金髪ロングの幼女?「マリーが馬車で行くならつけろってうるさくて──」
物陰に隠れるリーゼリット(えっ……あれって、フラナ・バイオレットじゃない!?)
物陰に隠れるガイ(誰だ?)
物陰に隠れるリーゼリット(ガイはフレメア・バイオレットにはあったことがあるんでしょう?その姉だよ……つまり、魔族国バイオレットの重鎮!)
物陰に隠れるガイ(なるほど……だが、どうも緊急の要件ではなさそうだな。素知らぬ顔をして戻ろう)
物陰に隠れるリーゼリット(そっか……それじゃあ、そっと……)
金髪ロングの幼女?→フラナ「あら、こんなところで内緒話?私も混ぜてちょうだい」ヒョコ
リーゼリット「うわあっ!?」
ガイ「!?」
クー「あら、ガイにリーゼじゃない……なんでそんな所にいるのよ?」
ガイ「……てっきり、緊急の要件と思ってな。呼ばれる可能性があると思って来た」
クー「そういうこと。聞いてたと思うけど、本当に観光しに来たみたいだからアンタたちも自由にしてていいわよ」
フラナ「なんだ。暗黒館の幹部だったの。隠れてたから刺客かと思ったじゃない?」
ガイ「……疑わせたなら悪かった。用件が観光なら、こちらも引く」
フラナ「謝る必要はないわ。警戒するのは、悪いことじゃないもの」
クー「じゃ、解散。アンタたち、次はオノゴロに行くんでしょ?準備はしたの?」
リーゼリット「はい、ある程度は……」
クー「そう。それならあとは休養してなさい。アンタたちは、暗黒館でも特に重要な立ち位置にいるんだから、倒れられたら困るのよ」
ガイ「……了解」
フラナ「さて……クー、この辺りで美味しい店を教えてちょうだい」
クー「ええ。オススメのところがある……味は保証するわ」
⭐︎フラナがウォーターポートに観光に来ました。
474 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 23:56:33.78 ID:4nMlFlhuO
ーー暗黒館1F 酒場
ワイワイガヤガヤ
ガイ(なんだか今日はいつも以上に賑わってるな……フラナが来ている影響か?)
アモ「ガイさ〜ん、この席空いてるよ〜」ヒラヒラ
ガイ「……ちょうどいいか」スタスタ
アモ「ちょうどいいって……何が?」
ガイ「アモ、俺たちは依頼でオノゴロへ行くんだが……一緒に来てくれないか?」
アモ「わたし……?」
ガイ「無理にとは言わない。もしかしたら、危険な目にあうかもしれない」
アモ「大丈夫だよ。わたし、これでもそれなりに場数を踏んできてるから。それより、約束、覚えててくれたの?」
ガイ「……いや。すまないが、それは覚えていない。何を約束した?」
アモ「そっか……忘れちゃってるんだもんね。大丈夫、たいしたことじゃないから。ガイ、よろしくね」ニコ
ガイ「ああ。よろしくな、アモ」
メルル「おやおやァ?今、オノゴロって言葉が聞こえたけど、もしかして……行っちゃうの?」ヒョコ
ガイ「メルル……そうだ、お前はオノゴロ出身だったよな?一緒に来てくれないか?」
メルル「私を雇うならお高くつくよ?」
ガイ「いくらだ」
メルル「えっ」
ガイ「なんだ、その反応は?」
メルル「いやァ……ちょっとした冗談だったんだけど……私、パーティは組まない主義だからさァ……」
ガイ「そうか……来てくれれば、戦力になると思ったんだが──」
メルル「と!十年前の私なら言うでしょう!君たち、のっぴきならない事情があるんでしょう?このメルルお姉さんが力を貸してあげちゃいます!」
ガイ「……いいのか?」
メルル「勿論!まだ、触手に助けてもらったお礼もしてないし……アモちゃんも、これからヨロシクねェ♪」
アモ「わぁ……よろしくお願いします。あのメルルさんと一緒に行動できるなんて、感激です」
メルル「にゃは!いや〜、もう!そんなこと言われたら奢りたくなっちゃうなァ〜!バーテンダーさん!アモちゃんに一杯!」
暗黒館バーテンダー「かしこまりました」シャカシャカ
⭐︎アモとメルルがオノゴロ諸島についてきてくれます。
475 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/04(日) 23:59:32.91 ID:4nMlFlhuO
本日はここまでです。
次回の更新は土曜日予定です。
また、水曜日にオノゴロ諸島に登場するキャラ募集も予定しております。
それでは、また。
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/05(月) 00:31:45.57 ID:pj+QNT3sO
乙
浮気しないで済むやら
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/05(月) 01:17:42.72 ID:uJFrQug6o
おつ
自分が生きていた証を誰かに残せるのなら悔いはないってニュアンスだな…
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/05(月) 02:05:09.42 ID:qwa5pOtiO
乙
本家と違ってこっちの主人公周りは湿度とか重さがすごいことになっとる
479 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/06(火) 21:43:18.81 ID:pjuWJdjaO
>>476
状況次第です。
>>1
の趣味や気分も多分に含まれる可能性が高いですが、よければお付き合いください。
>>477
リーゼリットさんは今でこそ仲間と行動を共にしていることが多いですが、それまでは天涯孤独で生きているだけの状態でした。ガイやサーシャたちと一緒に過ごすうちに先のことを考えられるようになったというべきか、なってしまったというべきか。そこから継承者発言が出てきたみたいです。
>>478
気がつけばこんなことになってしまいました。本家様の空気感や魅力を前提にしつつ、こちらではまた違った雰囲気を楽しんでいただければと思います。
480 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/06(火) 21:44:24.62 ID:pjuWJdjaO
少し速いのですが、現在から木曜日の0時までキャラ募集を行いたいと思います。オノゴロ諸島にいそうな人等をよければ、お願いします。
また、応募されたキャラは若干の設定変更等も行う可能性がありますのでご了承ください。
〈オノゴロ諸島〉
■概要
大陸から東の海域にある島国。代々続く姫巫女の血筋によって統治されていたが、十年前に制度が廃止されてからは朝廷により統治が行われており、朝廷の最高権力者である将軍リュウトウが実権を握り、国政を取り仕切っている。
大陸とは異なる独自の文化を発展させており、その独特の雰囲気から旅行者の間で密かに人気がある。忍術や妖術といったこの地域特有の魔法(?)もあり、これの習得や研究を目当てに訪れる者もいる。
また、他の地域ではあまり見られない〝妖怪〟という種族が存在する。
■産業
温泉、忍術、妖術、鉄鋼業(特に刀鍛冶)が盛ん。
刀剣の品質は世界最高水準と言われており、それを求めてここを訪れる剣客も少なくない。
オノゴロ本島の中心に聳える霊峰の麓にはトウゲン温泉と呼ばれる温泉街があり、人気のある観光地の一つとなっている。なお北大陸のトウゲン帝国とは特に関係ない。
■情勢
魔導機械等の外来文化の流入が顕著であり、諸外国の人員が往来することで、都市部を中心に急速な近代化と経済活性が進行している。
また、軍備の見直しにより刀や妖術を主要としたものから銃や魔導兵器を利用した編制へ移行しつつあり、侍や忍といった存在は刀を中心とした時代の終わりとともに、社会的な立ち位置と役割を揺さぶられている。
テンプレは以下のものをよろしくお願いします。
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/06(火) 21:59:05.36 ID:LvpEZsgQ0
【名前】イブキ・カミシミズ
【種族】鬼
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】白髪ロングの美女。頭に角が2本生えており、青の着物を着ている。
【性格】普段は冷静だが怒ったり酒を飲むと気性が荒くなる。
【魔法】重力魔法(相手や自分を浮かせたり押しつぶしたりできる)・治癒魔法の使い手。またかなりの怪力で体も頑丈。
【備考】オノゴロで寺子屋の先生をしつつ町の用心棒をしている。カグヤの師でもあり、モーリィが頭が上がらない数少ない相手でもある。国の発展には興味津々だが何かあれば立ち向かう覚悟も秘めている。
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/06(火) 23:59:36.35 ID:dq+sdpRvo
【名前】スチールシャフト・ゴールドマン
【種族】堕天使
【性別】男
【年齢】655
【容姿】とても柔和で優しそうな男
【性格】外道でお金大好き。金にならないことはしない主義。
【魔法】鉄を産み出し操る魔法
【備考】
オノゴロの急速な近代化は当然外部勢力なしには不可能であったが、同時にオノゴロの様々な権益に外国人が干渉することでもあった。彼はオノゴロの高品質な鉄に目を付け、工場を建てることで上級魔導兵器を量産することに成功する。これを朝廷や外国の兵器商会に売り付けることで儲けているが、安く労働力を買い叩き、工場によって環境を汚し、オノゴロ中から反感を買っているがそんなことより金儲けだ。金より大事なものは自分の命以外に存在しない思想。
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 01:06:59.44 ID:9YW4JAio0
【名前】ビャクヤ・イカルガ(斑鳩 白夜)
【種族】人間
【性別】男
【年齢】28
【容姿】白髪で長髪。背が高い。刀を持っている。いつも笑顔。
【性格】表だとおおらかで優しく頼りがいがある。裏だと冷徹で手段を選ばない性格。
【魔法】虚魔法
【備考】表ではオノゴロ諸島の朝廷の側近だが裏ではもう一つはデロデロ教の新しい派閥の幹部を勤めている。幼い頃、父親が朝廷の関係者を暗殺したという無実の罪で投獄されさらにビャクヤ含む家族は地位を剥奪されさらに多くの民から迫害されてしまう。結果的にビャクヤ以外の家族は亡くなってしまった過去がある。現在は自分の父親を暗殺の濡れ衣を着せた朝廷関係者や誰一人無罪の事を信じてくれずなおかつ誰も手を差しのべず迫害してきた国の民に対して強い恨みを持っている。それと同時にデロデロ教から元々扱えていた虚魔法や剣術からスカウトされ幹部にまで上りつめた。そして身分を隠して自力で朝廷の側近にまで上がっている。デロデロ教からの依頼とはいえ世界樹の光を手にいれて、さらにその力で自分が朝廷になり一から国を変えようと計画している。苗字を隠している為、色んな人達から「ビャクヤ」と呼ばれている。剣術の腕はリュウトウ以上に強い。虚魔法も理解しており上手く扱えている。
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 12:28:02.64 ID:0SMHfEJuO
【名前】ミソラ=ウタノ
【種族】人と烏天狗のハーフ
【性別】女
【年齢】23歳
【容姿】ピンク髪の女性で背中にカラスの羽が生えている。
【性格】穏やかで優しい性格だがツケ払いには厳しい。
【魔法】風·炎魔法と音魔法(自分の歌を聞いた者を操ったり眠らせたりできる)が使える。
【備考】オノゴロで食堂を営む女性。ユキや道具屋姉妹とは幼馴染。料理の腕は絶品で昔はウォーターポートの料理屋で修行しており、実はイーリンに酒を覚えさせた張本人。最近の近代化によりガラの悪い客が増えてきてるのが悩み。
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 16:34:50.44 ID:sX8gjNKKo
【名前】フェルメール・ド・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】23
【容姿】長めの金髪をたなびかせた美しいお姫様。オノゴロに似つかわしくないセイントレアドレスを着る。
【性格】我が儘、傲慢、強欲だが丁寧口調。
【魔法】記憶操作
【備考】デロデロ教最高幹部の一人。デロデロ番号一桁の古参。ネオデロデロ教や邪神教と揶揄されるデロデロ教の新興派閥に所属する。オノゴロに進んだ思想や技術、製品を伝授するべく最前線で布教する。弱者には本当に優しくオノゴロでも人気があるが、所詮外国勢力と忌み嫌う者も多い。長いこといるのでオノゴロ料理が上手になった。
実は今でも心はクロシュヴィア教徒。クロシュヴィアの思想はついぞ理解できていないが、それでも今のデロデロ教がクロシュヴィアの教えから大きく外れていることは理解できる。そのため、表では導師として活動しつつ裏では間違ったデロデロ教の解体に動いており、こんな風にした黒幕を探している。旧派閥の幹部でありながら新興派閥の幹部として偽るために魔翌力の大部分を注いでいる。
ロスチャイルド?興味ないですね。
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 17:35:30.20 ID:oWOfRN7Ao
【名前】グレイグ・ストーム・マークス
【種族】牛の獣人 【性別】男性 【年齢】52
【容姿】オールバックの黒い短髪と紅い瞳を持つ褐色肌で筋骨隆々な強面大男。頭の両横から大角がL字型に生え、耳は牛と同じ形をしている。黒のインナーシャツと長ズボン姿にサングラスを掛けており、仕事中は東洋龍の刺繍が施された黒地に赤の厚手のコートを羽織る。身長268cm。
【性格】属性は混沌・中立。豪快にして爽快。荒っぽく欲に正直でタダ酒に弱いが、信義を貫き面倒見が良く細かな気配りも欠かさない立派なカシラ。多少丸くなった今では基本的に寛大だが、盗賊時代の情け容赦の無さも未だ健在。怒らせてはならない。
【魔法】強力な風属性を扱う。徒手や武器での攻撃と併用され、風が攻撃の威力・速度・範囲を大幅に拡大して後隙をカバーする。精密な操作が求められる風属性を巧みに使いこなし、竜巻の如き暴風を振り撒いて戦う。
【備考】ユーシリア帝国とテラヌス・ウルスの件を鑑みてオーナーが用意した助っ人。暗黒館幹部最古参の一人。任侠バイソン。
元は逸れ者を束ねる盗賊団の長。当時の名は"狂飆のグレイグ"。近隣の村々と"外敵を排除する代わりに必要な物を融通してもらう"という共生関係を築いて暮らしていたが、世界めくれによる環境変化で村共々飢饉に陥っていた所をオーナーに(成り行きで)助けてもらう。その大恩を返すべく、付いてきた子分達と共に暗黒館に参加した。近頃は後輩幹部(特にガイ達)の活躍が目覚ましく上機嫌な様子。
得物は全長約3mの長大な両刃ハルバード。戦闘能力は幹部内上位で、全てを打ち壊し吹き飛ばす重戦車スタイル。性格や戦法から脳筋と思われがちだが、元団長らしく頭が回る方で洞察力や対応力にも優れる。
好き:オーナー(尊敬する人物)、オノゴロ文化、肉と酒
苦手:節制節約、子供(怖がられる)、空腹
夢:明日笑って美味い飯を食べる事
大嫌い:筋を通さない奴
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 19:32:26.03 ID:xENpam3Ao
【名前】無銘(教団兵器シリアルNo.Z)
【種族】呪術スライム
【性別】女
【年齢】22
【容姿】左半身に大きな呪いのアザが広がる金髪娘。しかし何にでもなれるので見た目は自在。
【性格】卑屈で怖がりなのでどんな性格でも演じるよ。愛されたがり。今は空元気陽気キャラ。
【魔法】反映魔法
姿形、性格を変幻自在に変化させる。
翼を生やしたり、腕を槍のようにしたりできるが、本人は無機物になることが得意だし好き安心する。
【備考】
カリスノーランドが主幹を務めていた魔王再現計画の被験者であり、大した再現を得られず無能のそしりを受け、愛されず、打ち捨てられた。部分魔王化の跡が今でも呪いとして半身に残り苦痛を生み続けている。
誰かから認められたい愛されたいと世界を放浪し、いつしかデロデロ教に拾われた。名前を捨てさせられ、見た目も変えて、卑屈な性格が不愉快なら陽気な性格をインストールし、何でもするから愛して欲しい。道具扱いでいいから誰か私を必要として欲しいと健気で憐れな娘だった。他人の呪詛や呪念を拾いエネルギーとする性質を有しており、銀狐の呪いの残滓、姫巫女の呪いの残滓、オノゴロの混乱により起こる民の感情、星の光の残滓何もかも吸収させて新たな世界めくれをオノゴロで起こそうと教団が企んでいる。良かったね世界を滅ぼす道具として必要とされているよ。
10年前記憶をなくす前のガイと出逢い、その頃のわずかな恋心を頼りに、また逢おうという言葉を慰めに、過酷な実験に耐え忍び、孤独な放浪も続けることができた。しかし、待てど暮らせどガイは逢いに来てなんてくれなかった。
捨てた名前はロヴィア・ビターエンド。甘い終わりはどこにもなかった。
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 23:00:25.41 ID:cKfkxhYgO
【名前】トモスケ(友助)
【種族】狐の獣人
【性別】男
【年齢】16
【容姿】茶髪で狐耳と尻尾がある。童顔で幼い雰囲気がある。背は低いほう。
【性格】明るく頑張り屋。
【魔法】水
【備考】温泉宿で働いている狐の獣人。前は普通の狐でハツヒ達がいる山でたくさんの狐たちと一緒に暮らしいた。アウルから変化の術を教えてもらい結果的に人の姿を手に入れた。その時に「トモスケ」と言う名前もつけてくれた(意味はどんな時でも"友"達を"助"ける事が出来るような存在になって欲しいと思って付けたそうです)。魔法もアウルから教えてもらい水魔法を扱える事が出来る。いつか朝廷にいるリュウトウのもとで働きたいと思っており武力を頑張っている(実際リュウトウ本人にもその事は伝えている)。今は人間社会を学ぶために温泉宿で働いている。週に2回はハツヒ達のいる森に帰っている。道場で薙刀を習っている。戦闘では薙刀と水魔法で戦っている。
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 23:32:18.66 ID:9YW4JAio0
>>483
を安価した者ですが少しだけ変更
「さらにその力で自分が朝廷になり一から国を変えようと計画している」→「さらにその力で自分が朝廷のトップ(最高権力者)になり一から国を変えようと計画している」
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 23:36:07.77 ID:oq5WArVRO
【名前】キキョウ
【種族】人間
【性別】女
【年齢】22
【容姿】すっごい美人
【性格】頭は良いがめんどくさがりの傾向あり
【魔法】時間魔法
【備考】
リュウトウやイクセの友人かつ太政大臣を勤める朝廷のNo.2。一見平和に見えるオノゴロであるが、デロデロした変な教えが広まるわ近代化が急速すぎて民がついていけてないわ反朝廷勢力がまた現れるわ外国が勢力広げるわジワジワと崩壊が迫ってきており、常にゲロ吐きそうになっている苦労人。休みたい。外国の文化技術人材を受け入れた張本人であり、良かれと思ったが裏目に出た責任を強く痛感している。
清濁併せ呑むタイプの政治家であり、理想論だけではなく汚い手段も使える。アウルを牢から解放し手駒として都合良く利用している。裏切ったら爆発する首輪付きで。
麻雀タバコ酒スルメが好きな中身ほぼおっさん。はいダメ〜この国終わりー。と部屋に帰ると酒飲みながら大体ぼやいている。酒は必需品。
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 23:59:30.06 ID:efSgtY890
【名前】ラルフ・ハーヴィー
【種族】コボルド
【性別】男
【年齢】33
【容姿】ドーベルマン顔のコボルド。身長230cm
【性格】しばしばジョークや軽口をたたき、常に余裕ある態度を崩さない。
【魔法】咆哮魔法(遠吠えに麻痺や睡眠、混乱や沈静化などの精神干渉、魔法解除を付与する。衝撃波として放つことも可能)
【備考】歴戦の傭兵であり冒険者。基本的に雇い主を選ばず、いかなる主義主張、種族であっても雇われるが、非道を嫌い、民間人や非戦闘員には刃を向けない主義。雇い主が意に反する依頼をした場合には借金してても違約金を払い、契約を破棄するなど色々な意味で筋の通った男。
駆け出しの冒険者だった頃のガイの先輩でもあり、彼の精神的な危うさを危惧しつつもふとしたことで別れ、それきりになってしまったが、現在になってガイの名声を耳にし、彼を助けるため敢えてデロデロ教の傭兵となる。
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 23:59:46.36 ID:Ji5chm4GO
【名前】リハン・モノノベ
【種族】ぬらりひょん
【性別】女
【年齢】1500
【容姿】複数枚の男用の和服をマントのように重ね着したイケメン美人。キセルを愛用する。
【性格】親分肌で面倒見が良い。
【魔法】どこにでもいるし、どこにでもいなくなる妖術を使う。存在あやふや魔法。呼べばすぐ現れる。
【備考】
外国からやってきた新しいものによって駆逐されつつ侍、忍者、妖怪全てに手を差しのべるべく反朝廷勢力を復活させた。アウルの時のような暴力革命ではなく、帝国議会の設置による穏和なオノゴロ改革を主張する。友人であるハツヒと同じで結構新しいもの好きで最近ヘリなるものを購入した。でも旧きものたちを助ける立場的に新しいもの好きは自重している。
朝廷、反朝廷、デロデロ、外国、民草全てを助けたい。
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/07(水) 23:59:55.98 ID:VhFOi0HD0
【名前】ホロウ
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】12
【容姿】薄灰色のスライム。人型に擬態する際は、薄灰色の髪の幼子のような姿になる
【性格】物静か。寂しがり
【魔法】虚魔法
【備考】デロデロ教の新しい派閥に所属するスライム。光の残滓捜索を命じられ、現在はオノゴロで活動している
元々はカリスに造られたスライムの一体。カリスの隠された施設の一つで生まれ、物心付く前から過酷な実験と戦闘訓練を繰り返された。あまり良い思い出はないが、カリスに付けられたホロウという名前はそのまま使用し続けている
カリスの消滅後、施設から逃げ出して宛もなく彷徨っていたところをリーナと出会った。自分と同じ孤独な少女だったが、自分よりも苦しんでいるように見えて、ホロウは一緒にいてあげたいと思った。そうすれば彼女が孤独の寂しさで苦しまずに済むからだ。自分自身も孤独を恐れていたことに気付いたのは、それから何年も後のことだった
リーナと出会って共に過ごしていくうちに、二人は強い信頼で結びつき、世界めくれの成就こそが何者も苦しむことのない真の正しい世界であるという考えを持つようになる。そうして共にデロデロ教の新派閥に加入し、世界めくれを目指して活動を始めた
しかしデロデロ教の新派閥に加入していくらか経った頃、オノゴロで残滓捜索の任に就いていたホロウのもとにリーナの訃報が届く。ホロウは著しく動揺して意識を失った。悲しみ、苦しみ、怒り、恐怖、寂しさ……そのどれでもあり、どれとも言い難い爆発的な感情が、しばらくホロウの心象を激しく反響し続けた
ホロウは思う。普通に死んだリーナは、星の内側を巡った後、再びこの地上に生まれて苦しむことになってしまう。そんなことなら、自分の虚魔法で一足先に完全消滅させてあげれば良かった。そうするべきだった。でもできなかった。そうしたら、自分がまた独りぼっちになってしまうから。寂しさも、孤独の暗闇も、嫌だった。でもそんな我儘な感情のせいで、リーナは来世まで苦しむ羽目になった……
しばらくして意識を取り戻したホロウは、一つの決意をした。リーナを形作っていた命が再びこの世に芽吹いてしまう前に、世界めくれを必ず成就させる。そしてその前に、リーナを殺した者を同じ目に遭わせなければならない
大好きなリーナを殺した者は、絶対に許さない
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/08(木) 00:10:37.67 ID:2oX/ds000
すみません、
>>491
の記入者ですが以下の文が抜けていました。
斧と盾が主武装だが俊敏な身のこなしと鋭い爪や牙から繰り出す格闘戦も得意。またコボルド特有の鋭敏な聴覚や嗅覚を生かした偵察行動やそれに基づく罠の設置、身の回りのあらゆる物を武器として使用するなどいかにも傭兵らしい手段を選ばない戦法もとり、その戦闘ロジックはどこかガイと似通ったものがある。
495 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/01/08(木) 00:11:38.01 ID:qEH/zgvDO
皆様、素敵な案をこんなに沢山ありがとうございます。
>>1
が想定していた状況よりオノゴロも大変なことになりそうな予感がします。(まだ最後の舞台ではない筈なのですが)
とりあえず頑張りたいと思います。よければお付き合いください。次回は土曜日更新予定です。
それでは、また。
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