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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ
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46 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 06:45:35.90 ID:juZeIGnDO
>>45
ありがとうございます。
スライムたちとの会話は翡翠の賽を持っているかぎり会話できますので、安価等で色々試してみてください。
47 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 06:46:10.71 ID:CDUO0D3LO
ーー大魔女の部屋
コンコン
ガイ「入るぞ」ガチャ
机に突っ伏すトゥルーエンド「……」zzz
ガイ「……寝ているのか」
トゥルーエンド「んん……」zzz
ガイ(寝ているだけなのに不思議と威厳がある……それにしても、綺麗な寝顔だな……)
ガイ(……起きるまで待っているか)
◆
トゥルーエンド「……ん、……ぁ……?」パチ
トゥルーエンド「……あら……?寝ちゃってたのね……」
ガイ「起きたか……長いこと寝ていたな」
トゥルーエンド「ええ……最近は寝る時間が少ないから──」
トゥルーエンド「!?」バッ
トゥルーエンド「ちょっ、ちょっと待って!?あなた、来てたの?ていうか、ずっと見てたの?」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「な……なんで起こさなかったのよ!!!///」
ガイ「起こすのも悪いと思ってな」
トゥルーエンド「だからって起こさないのは違うでしょう!?大魔女らしく見せようと頑張ってるのに……よりによって寝落ちなんて……!」
ガイ「大魔女らしさ?」
トゥルーエンド「そうよ!人前ではちゃんと威厳のある姿を──」
ガイ「寝ているときも威厳はあったが」
トゥルーエンド「あるわけないでしょう!?机に突っ伏して寝てる姿のどこに威厳があるのよ!?」
ガイ「姿勢が堂々としていた」
トゥルーエンド「堂々と寝落ちしてただけよ!!!そんなの威厳じゃないわ!!!」
ガイ「……寝てる姿を見られて困るなら、鍵くらいかけたらどうだ?」
トゥルーエンド「……それを言われると返す言葉がないわね……」
ガイ「……」
トゥルーエンド「……今日はあなたが来ると思ってなかったのよ。だから気が緩んでただけで……普段はもっとシャキッとしてるの。威厳もあって、完璧で、隙なんて一つもないのよ」
ガイ「そうか」
トゥルーエンド「……信じてないでしょ?」ジト
ガイ「信じているさ。少なくとも、そうしようとしているのは分かる。弱ってても、それでも頑張ろうとする姿勢は立派だと思うが」
トゥルーエンド「……そういうこと言われると調子狂うわね……」
ガイ「?」
トゥルーエンド「……ご、ごほん!とにかく、この件は後回し!せっかく来たんだから、今は時間魔法の制御を学ぶのが先決よ。準備しなさい」
ガイ「ああ、頼む」
◆
48 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 06:46:43.41 ID:YQsq17gqO
トゥルーエンド「まずは時間魔法の使い方を見せてもらうわ……普段通りにやってみせて」
ガイ「わかった──」キュイイイン……
シュンッ
ガイ「──こんな感じだ」
トゥルーエンド「……速度が上がったように見える、なんてもんじゃないわね。あなた自身が時間の流れから外れて……周囲の流れが置いていかれてるような……普通の速度強化魔法じゃ絶対に起こらない現象ね」
ガイ「使っている身としては、あまり実感はないんだがな」
トゥルーエンド「ただ……今のままでは危険よ」
ガイ「危険?」
トゥルーエンド「あなたは無自覚のまま時間操作をしているの。意識せずに自分の時間を加速させて、偶然元の時間に戻れているだけ……」
トゥルーエンド「戻ってこれなかったら、時間の狭間に取り残されるわ。身体も、意識も、世界の時間からズレたまま固定されるの。誰にも触れられず、声も届かない……存在しているのに、どこにもいない状態になるわ」
ガイ「……最悪だな」
トゥルーエンド「ええ……私は時間魔法を使うことはできないけど、適性持ちがやるべき正しい入口くらいは教えられるわ」
ガイ「入口……」
トゥルーエンド「そう、入口。あなたはいきなり高度な段階に手を伸ばしてしまっている状態ね。例えるなら──基礎も知らずに、いきなり最上級魔法を行使しようとしてる感じかしら」
ガイ「危なっかしいな、それは」
トゥルーエンド「とんでもなくね。今まで何もなかっただけで奇跡よ……いい?まずは時間の流れを理解することから始めるわ。あなたは時間魔法を使って動こうとするたびに無意識で加速してるの。だから基準を作る必要がある」
ガイ「基準?」
トゥルーエンド「そう。時間魔法の基本中の基本……世界の流れと自分の流れ、その差を感じるところから始めましょうか」
ガイ「……できるだろうか」
トゥルーエンド「できるわよ。適性があるんだから……」スッ
ガイ「……?両手を広げてどうした?」
トゥルーエンド「……やっぱり感じ取れないわね……うぅ、あまりこの方法はやりたくなかったんだけど……ガイ、こっちに来なさい……///」
ガイ「こっち……?」
トゥルーエンド「ああ、もう……っ!」ガシッ
ギュッ
抱きしめられるガイ「!?」
ガイ「こ、これは……こうする必要はあるのか!?」
トゥルーエンド「あるのよ!私には時間魔法の適性がないから、あなたの時間の流れを感じ取るのに私の魔翌力を限界まで近づけなきゃいけないの!///」
ガイ「だ、だからといってこれは……」
ガイ(落ち着け。冷静になれ。これは訓練だ。ただの訓練だ。余計な意識を捨てろ……!)
トゥルーエンド「距離があると干渉が弱すぎるの。あなたの時間の揺れを捉えるには、こうして……身体ごと密着するのが一番効率的なの……///大魔女様なら、こんなことしなくても見れるんだろうけど……!」
トゥルーエンド「だ、だからこれは魔法的に必要であって……別に、他意はないのよ……///」ギュウ…
ガイ「な、なるほど。理にかなってるんだな……」ギュッ
抱きしめられるトゥルーエンド「ぅえっ……!?ちょ、ちょっと……!?」ビクッ
トゥルーエンド「な、なにしてるの!?///わざわざ抱き返さなくてもいいのよ!///」
ガイ「……すまない。完全に無意識でやっていた」
トゥルーエンド「くっ……もう……!と、とにかく……感じて!今まで見えてなかった時間の流れが、私の魔翌力で浮かび上がってきてるはずだから……!」
ガイ「あ、ああ……」
ガイ(感触と匂いを……違う!時間の流れを感じ取るんだ……!集中しろ、集中……!)
◆
49 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 06:47:13.59 ID:7wTm9SFdO
ガイ「……なんとなく、つかめた気がする」
トゥルーエンド「……そうみたいね。今日はここまでにしましょう」
ガイ「区切るんだな」
トゥルーエンド「当然よ。やりすぎると感覚が壊れるわ……初日に無茶は禁物よ」
ガイ「……確かに、少し重い感じがする」
トゥルーエンド「だから切り上げるの。次はもっと深く踏み込むわ……覚悟しておきなさい」
ガイ「わかった……また頼むぞ、ルー」
トゥルーエンド「……ルー?」
ガイ「ああ。トゥルーエンドだと呼びづらくてな」
トゥルーエンド「呼びづらいって……わ、私は大魔女代理なのよ?あだ名なんて──」
ガイ「……無理にとは言わないが。嫌だったら辞める」
トゥルーエンド「……ま、まあ。あなたの好きにすればいいわ」
ガイ「じゃあ、ルーと……」
トゥルーエンド「っ……慣れないわね……///ほら、今日は終わり!別に引き止めたりしないから……早く帰りなさい」
ガイ「ああ……ありがとう、ルー」
バタン
トゥルーエンド「……ルー、ね……ふふっ……」
⭐︎時間魔法への理解が深まりました。1/3
50 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 06:47:38.13 ID:rMflZURMO
幕間
ーーテラヌス・ウルス 市街
リーナ「着いた……ここにガイたちが……」
リーナ「……会わなくて済むなら、それが一番いい。光の残滓だけ拾って……帰ろう」
リーナ「……すべては、消えゆく真の正しい世界のため……」
銀髪褐色男エルフ「……!」スタスタ……
リーナ「……なに……?」
銀髪褐色男エルフ「あなた……わたしと……おなじばしょ、うまれたですか?」
リーナ「……は?」
銀髪褐色男エルフ「……」ジッ……
リーナ「……なんなの、あなた。フォレスティナ出身じゃないの?」
銀髪褐色男エルフ「フォレスティナ……?」
リーナ「……エルフなのに、知らないの?」
銀髪褐色男エルフ「フォレスティナ……そのことば、きいたこと……ない」
リーナ「……あなた、どこの国の人なの?」
銀髪褐色男エルフ「わたし……幽世から、きた。だから……ここのこと、ぜんぜん……」
リーナ「幽世……そんな場所、聞いたことないけど」
銀髪褐色男エルフ「ここじゃない、ばしょ。このせかい……ちがう」
リーナ「そう……わたしは、ミュージアで生まれたの。たぶん、あなたとは生まれは違う」
銀髪褐色男エルフ「あなた、ほかの人とちがうまりょく……もってたから。おなじかと……かんちがいした。ごめんなさい」
リーナ「別に……どうでもいい……」スタスタ……
銀髪褐色男エルフ「……」
銀髪褐色男エルフ(あの子の魔翌力、たしかに乾属性……この世界では希少な属性だが、あそこまで強い魔翌力となると──)
銀髪褐色男エルフ(やはり、世界めくれは……既に理を乱しているということか……)
銀髪褐色男エルフ(幽世だけじゃない……現世も、すでに壊れはじめている……なにか、手を打たなければな……)
◆
51 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 06:48:34.17 ID:Ayrs6hvaO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
ガイ「ん?みんな……今日は早いな」
サーシャ「あ、ガイ!やっと起きてきたんだ。珍しいね、一番遅いなんて」
ガイ「……昨日は鍛錬で少々疲れたからかもな」
リーゼリット「えぇ……大丈夫なの?」
ガイ「行動に支障はない」
アインズ「そうか……無理はするなよ?」
テル「そうそう、何事も過剰はよくないからねー」
ガイ「ああ。さて、今日の行動だが──」
現在はテラヌス・ウルスです。(4日目)
何をする?
安価下1〜3
襲撃
コンマ下1
01-10 リーナ
11-50 フローディア&セーレフェリア
51-00 襲撃なし
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 07:15:59.97 ID:+fCxnEYL0
リンを訪ねて遺跡の情報を聞く
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 07:47:21.06 ID:vCJ/yEsc0
ドルクにあったので一緒に遺跡調査するか誘ってみる
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 07:52:00.13 ID:yKpCo4Rko
ロスチャイルド同士の穏やかな邂逅
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 07:57:14.71 ID:zTJPEbePO
サーシャ 酒場で酒に酔ったミラに絡まれる
56 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 17:25:05.26 ID:kecl81AtO
ーーリンの研究所
リーゼリット「情報収集するっていっても……なんでこんな人気のないところに?」
ガイ「……リンというやつは死体を利用して研究を行っているらしい。おそらくだが、その死体の出所は、古代遺跡で死んだ冒険者やミイラだ。遺跡の情報をそれなりに知っているかもしれない」
リーゼリット「それなら宿屋とか、街にいる冒険者に聞き込みすればよかったんじゃない?」
アインズ「リンという人物が光の探索の障害になるかどうか判断するという目的もある。もし仮に、障害となる場合は……相応の対応をすることになる」
リーゼリット「……!」
ガイ「リアンノンも言っていたが、そうなる可能性は低い。だが、用心はしておけ……行くぞ」
◆
57 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 17:25:23.46 ID:Vq9qx2+jO
コンコン
ガイ「失礼する。少々聞きたいことがあってな……リンという者はいるか?」
「え?お客さん?ちょっと待ってねー!」
ドタバタ……
リーゼリット「……女の人の声だ」
ガイ「油断はするな」
ガラッ
紫髪の猫耳女性「やっほー!来客なんて珍しいね!どうぞどうぞ入って入って!」
ガイ「……お前がリン・フレイミング・マオーニャか?」
紫髪の猫耳女性→リン「そうだよ!リンって呼んで!あなたたちは……この辺りじゃ見かけないね。冒険者さん?」
アインズ「似たようなものだ。私はアインズ。ガイとリーゼリットだ」
リン「そっか、よろしくね!……ふむふむ……ほほう……!」ジッ
リーゼリット「な、なに……?じーっと見て……」
リン「……銃使いと、槍使いと……あとは使えるものはなんでも使うってかんじだね?」
ガイ「……見ただけでわかるのか」
リン「いやぁ〜、筋肉のつき方とかでだいたい分かっちゃうんだよね……あなたたち、強いね」
アインズ「……妙な観察眼だな」
リン「へへっ、褒め言葉として受け取っとく!で、聞きたいことってなに?人体構造とか?」
ガイ「遺跡についてだ。特に、古代遺跡についてな」
◆
リン「古代遺跡ね……十年前は数えるほどしかなかったのに、最近は沢山見つかるようになって……ゴールドラッシュならぬ、遺跡ラッシュみたいな?」
リーゼリット「そんなに一気に見つかるものなの?」
リン「うん。地形がめくれて、中に埋まってた構造物や通路が顔出したり……世界めくれの影響かも、なんて話が出てたりね。遺跡そのものが本来あった場所じゃない位置に出てきてるって研究もあるくらいだしね〜」
アインズ「……貴様はなぜそんな遺跡に詳しい?」
リン「んー……友達がよく冒険してるのと、研究のために私も潜ったら成り行きで詳しくなった……て感じかな」
リーゼリット「研究……って、死体の?」
リン「もちろん!古代の死体、冒険者の死体、たまに動く死体もあるけど……全部貴重な資料だよ!」
アインズ「……物騒な話を明るく言うな」
ガイ「遺跡の構造や内部事情にも詳しそうだな」
リン「まあ、そこそこね。依頼されて調査をすることもあるし……この街で遺跡に詳しい人って言ったら、結構上位に食い込むと思うけど」
ガイ「……それなら、俺たちが遺跡を調査することになったら協力してくれないか?」
リン「もちろん!外から来た人なら大歓迎!」
リーゼリット「ほんとにいいの?」
リン「いいよ!そのかわり──」
ガイ「条件があるのか?」
リン「うん!遺跡に行くとき、余力があれば私も連れてって!死体が動く条件とか、魔翌力の流れとか、現場で見れるなら絶好の研究チャンスだから!」
ガイ「危険だぞ」
リン「平気平気!死体と罠と崩落には慣れてるから!」
リーゼリット「崩落に慣れてるって何!?」
リン「それに、あなたたちは死んだら最高の材料になりそうだし♪」
アインズ「ガイ、なるべくコイツは連れて行かない方がいいかもしれん」
ガイ「……かもな」
⭐︎リンと出会いました。
58 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 17:26:22.63 ID:gKVyJdIzO
ーーテラヌス・ウルス 市場
ガイ「光の残滓……一体どこにあるのやら……」
ドルク「お?ガイ!奇遇だな!」
ガイ「ドルクか。遺跡帰りか?」
ドルク「おう!今日はそれなりに当たりの日でな。一緒に組んだアルバっていうおっさんのお陰でとくに危険らしい危険もなく調査を終えてきたぜ!」
ガイ(……古代遺跡か。調査するとなったら、ある程度詳しいヤツを連れていきたいところだが……アルバと合流できる保証はない。リンは……)
リン『あなたたちは死んだら最高の材料になりそうだし♪』
ガイ(……やはり同行させるには不安がある。あれは悪気がないだけに尚更危険だ)
ガイ(……ああ、そうか)
ガイ「……ドルク、頼みがあるんだが」
ドルク「ん、なんだ?」
ガイ「遺跡の調査することになったら同行してほしい。お前の経験が必要だ」
ドルク「……俺の、経験?」
ガイ「危険区域に踏み込む可能性が高い。信頼できて、立ち回りが分かっているやつと行きたい」
ドルク「……」
ガイ「引き受けてくれるか?」
ドルク「……あ」
ガイ「あ?」
ドルク「当たり前だろ!!!断る理由がねぇ!!!遺跡潜りなら任せとけ!俺の目と足があれば、そうそう死なねぇよ!」
ガイ「そうか……助かる。調査をするときは声をかける。そのときはよろしくな、ドルク」
ドルク「お、おう……!任せとけっての!」
ドルク「つーか、ガイ……そんな真っ直ぐ言われたら、逆に照れるんだけどよ……!」ポリポリ
ガイ「事実を言っただけだ」
ドルク「そういうとこだよ!……でもまあ、頼られんのは悪くねぇ気分だな。いつでも声をかけてくれ!」
ガイ「ああ。頼りにしている」
⭐︎遺跡調査の際、ドルクを同行させることができるようになりました。
59 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 17:28:17.29 ID:0iyYl3oVO
ーーテラヌス・ウルス 酒場
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「もう……テルさん、情報収集って名目でずっとお酒飲んでるじゃないですか!」
テル「仕方ないじゃん、酒場の情報は酒に溶けてるんだから〜」グビッ
◆
セーレフェリア「ふー、疲れた……またフローディアどっか行っちゃったし……ん?」
サーシャ「えっ、あの娘……セーレフェリア!?」ガタッ
テル「……サーシャちゃん、私の後ろに下がってて」スッ
セーレフェリア「ん?……あれ?あれあれ〜?懐かしい顔……生きてたんだ、テル」
テル「おかげさまでね……そっちは聞くまでもなさそうだけど、元気にしてた?」
セーレフェリア「うん!元気も元気……ただ、そう構えられると、悲しくなるなー」
サーシャ「テルさん……セーレフェリアとどういう関係なの?」
テル「……ちょっとした親戚。セーレ、この国に何をしにきたの?」
セーレフェリア「探し物ー♪そういうテルこそ、どうしてこの国にいるの?」
テル「仲間との冒険中……それだけだよ」
セーレフェリア「へー、ずいぶん弱そうな子を連れてるんだね?」
サーシャ(──トコナツ火山島で、セーレフェリアは星竜と戦ってた……だから、私たちの顔をちゃんと見てない……?けど、どうしよう……私とテルさんだけじゃ勝てない……!)
テル「サーシャちゃんは弱くなんかないよ……それで、まだ本気で世界を自分のものにできると思ってるの?」
セーレフェリア「えっ、当たり前でしょ?私たちロスチャイルドはそのために作られたんだよ?」
サーシャ(作られた……?)
セーレフェリア「だからね、世界めくれが起きたとき邪魔になった連中はわたしが全部どーんって吹き飛ばしたもん」
サーシャ「……え?」
テル「……セーレ。今の……どういう意味」
セーレフェリア「どういうもなにも……同じ一族のくせに、足を引っ張るような子たちがいたでしょ?弱いのに偉そうだったり、古いやり方にしがみついたり……」
セーレフェリア「だから──わたしが全部まとめて吹き飛ばしたの」
60 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 17:28:50.06 ID:0iyYl3oVO
サーシャ「──っ」
テル「……じゃあ、私とレーティア兄さん、グレースは?」
セーレフェリア「テルとレーティアは身の程わきまえてるし、テルグレースはわたしと同じくらい強いし。残す理由があるよね」
セーレフェリア「クラウディアは残念だったな〜。面白いことしてたのに死んじゃったし」
テル「……セーレ。世界征服なんて、やめなよ」
セーレフェリア「えー?なんで?」
テル「そんなの、誰も幸せにならないよ」
セーレフェリア「別に弱い人が幸せかどうかなんて興味ないし。従うなら生きれるし、逆らうなら吹き飛ばすだけ」
サーシャ「ひどい……!」
セーレフェリア「ひどい?弱い方が悪いよ?」
テル「セーレ……お願いだから、そんなこと……!」
セーレフェリア「──わたしの生き方に口出ししていいのは、強い人だけだよ?」
サーシャ「……っ!」ゾクッ
セーレフェリア「でも安心して。邪魔しに来ない限り、なにもしないから」
テル「セーレ……」
セーレフェリア「お酒飲む気分じゃなくなっちゃった。フローディアでも探しにいこっと。じゃあね、テルと、そのお仲間さん」
◆
テル「……サーシャちゃん、大丈夫だった?」
サーシャ「はい……テルさん、今のは……」
テル「……セーレは……あの子は昔はああじゃなかった。けど、ああいうふうになってしまった……心が欠けてるわけじゃない。だけど、他人を『同じ存在』として見ていない……」
サーシャ「……じゃあ、あの人は……人の命をなんとも思ってないってことですか……?」
テル「……わからないよ。わかってたら、とっくに止められてる」
サーシャ「テルさん……」
テル「……もしセーレが人を傷つけるなら、止めなきゃ。それはきっと、私のすべきこと……一度、ガイ君たちと合流しよう」
⭐︎セーレフェリアと話しました。
61 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 17:29:26.43 ID:CAeFtp7uO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
リーゼリット「セーレフェリアと会った!?」
テル「うん……さっき酒場でね」
サーシャ「セーレフェリアは私たちのことを覚えてないみたい。トコナツで顔を見られてなかったから……」
アインズ「ふむ……だが、そいつがこの街にいるというのは厄介だな。覚えていようがいまいが危険には変わらん。翡翠の賽を狙っているのだろう?」
ガイ「ああ……世界征服が目的なら、世界樹の光を求める理由も筋が通る。強大な力だ……放っておけるはずがない」
リーゼリット「そんな……本気で世界を取るために動いてるってこと……?」
サーシャ「うん……あの言い方、冗談じゃなかった……」
リーゼリット「ど、どうするの……?セーレフェリアとフローディアに遭遇したら……」
テル「……正面からは苦戦するかも。あの子、冗談抜きで災害みたいなものだから」
アインズ「……ならば、狙われる前に動くしかない。光の残滓の在処を急いで突き止めるぞ」
ガイ「……テル。最悪の場合は俺に任せろ。約束は果たす」
テル「ガイ君……」
現在はテラヌス・ウルスです。(5日目)
何をする?
安価下1〜3
襲撃
コンマ下1
01-10 リーナ
11-60 フローディア&セーレフェリア
61-00 襲撃なし
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 17:30:23.04 ID:QUARphmoO
ヨードリーとキキの鍛練に付き合う
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 17:34:17.80 ID:0lE7aBiQO
巨大墳墓へ行ってみる
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 17:39:28.70 ID:CwuV7jUeO
かげをくらうものを捕獲して研究検体にする
65 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 19:44:21.61 ID:4R0gZYQrO
ーーテラヌス・ウルス 練兵場
テル「練兵場……ここで何をする気?」
ガイ「この場所は兵士が多い。フローディアとセーレフェリアも中々手を出すことはできないはずだ……そして、二人の襲撃に対して対策を考えることができる」
アインズ「なるほどな……理には適っている。一般の街中よりは監視も多く、いざとなれば周囲の兵を盾にもできる」
リーゼリット「た、盾!?そんなことできないよ!」
アインズ「……リーゼ。話を聞く限り、相手は相当の手練れだ。誰一人犠牲を出さずに、というのは無理だ。だからこそ巻き込まれる側が多い場所の方が、奴らも軽々しくは動けんというだけの話だ」
リーゼリット「……うぅ、それは……そうだけど……」
サーシャ「でも、ここなら確かに安全……かも」
テル「でも、対策って何をするの?私たち、正面から戦って簡単に勝てるような相手じゃないよ?」
ガイ「……勝てなくてもいい。生き延びるための動きを身につける。奴らの攻撃にどう対応するか、事前に体で覚えるんだ」
ヨードリー「……物騒な発言が聞こえたが。首長として聞き捨てならん」
キキ「みなさま、こんにちは〜」
サーシャ「あっ、ヨードリーさんにキキさん!?え、ええと……今の言葉はその、冗談でして……」
ヨードリー「冗談にしては顔が笑ってないぞ……さて、聞かせてもらおう。誰が、誰に襲われると言うのだ?」
◆
キキ「なるほど〜大変な旅をされてるんですね〜」
アインズ「こちらとしても街に被害を出したくはない。だからこそ、練兵場で避難と訓練を兼ねようというわけだ。兵には悪いんだがな」
ヨードリー「悪いとは思わんさ。兵というものは未知の脅威に触れねば育たん。ましてや……世界征服などとのたまう者を野放しにしてるとなればテラヌス・ウルスの名が廃る。私たちも協力しよう」
キキ「うふふ〜、ヨードリーさんやる気満々ですね。では、私もお手伝いしますよ。危険な訓練になりそうですし」
ガイ「そういうことであれば……よろしく頼む」
訓練の成果
コンマ下1
01-40 微妙
41-80 普通
81-00 上等
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 19:52:26.54 ID:yKpCo4Rko
こんま
67 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/22(土) 20:43:05.16 ID:HX0RveSVO
申し訳ありません。急遽なのですが
>>1
に予定が入ったため本日の更新は終わります。
次回更新は明日予定です。
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/22(土) 20:57:07.47 ID:yKpCo4Rko
乙
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 01:07:48.84 ID:/g+7bgULO
これ古代遺跡いくごとに誰かしらの死亡判定がつくのかしら
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 18:53:06.39 ID:bUhiHctQO
乙
襲撃は自由行動終了後に発生するんだろうか
71 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 19:24:49.39 ID:QIkiNpTAO
>>69
古代遺跡の探索は、よほどのことがない限り死亡判定はありません。
ただ、リンさんと一緒に探索する場合は若干ですが、判定は発生しやすくなるかもしれません。参考までに。
>>70
襲撃はタイミングがいい安価があるのでこれから起こります。よろしくお願いします。
72 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 19:25:17.32 ID:QIkiNpTAO
ヨードリー「衝撃波……か。丁度いい。私とキキにはおあつらえ向きの魔法がある」スッ
キキ「ああ、なるほど……じゃあ、まずはこれを避けてみてください!」
風「」ヒュオオオ……!
サーシャ「きゃっ……これ、風魔法!?」
リーゼリット「すごい強さ……!吹き飛ばされそう……!」
アインズ「まだ風が一箇所に集まっているだけだ。攻撃はこれから来るぞ」
ガイ「なるほど、衝撃波の再現というわけだな……!」
キキ「では、いきますよ〜。それっ!」
風の塊「」ビュオオオッ‼︎
テル「セーレの衝撃波……完全じゃないけど、雰囲気は近いよ。威力は抑えられてるけど、真正面から受けたら身体ごと飛ばされる……!」
ヨードリー「さあ、どう攻略する?」
ガイ「……予兆は風の流れだ。衝撃が集まる前の空気を読むんだ!」
サーシャ「そんなの読めるわけ……ひゃっ──!」スッ
風の塊「」ドォン‼︎
サーシャ「うぅ……」クラクラ
リーゼリット「ほ、ほんとに飛んだ……」
アインズ「訓練だからあの程度ですんでいるが、実戦であれば死んでいるな」
テル「……でもサーシャちゃん、身体が浮く直前に空気が止まった感じ、わかった?」
サーシャ「えっ……なんとなく、ですけど……急に静かになったような……」
ガイ「衝撃が放たれる瞬間、風は一瞬だけ動きをやめる。そこを感じ取れれば回避が間に合う」
リーゼリット「それが簡単にできたら苦労しないよ……でも、やるしかないよね」
ヨードリー「いい心意気だな……回数を重ねろ。身体は繰り返せば覚える」
キキ「では、角度を変えてもう一発いきますよ〜」
◆
ヨードリー「ふむ……短時間の訓練にしては、それなりの成果を得られたんじゃないか?」
キキ「そうですね。始めたばかりの頃と比べたら全然動きが違いますよ〜」
アインズ「完璧にはほど遠いが……無策よりははるかにましだ。最悪の状況でも全滅だけは避ける動きはできるようになっただろう」
ガイ「攻撃の予兆を感じ取る意識も掴めてきた。訓練はこのあたりで切り上げるとしよう。無理に続けても雑になるだけだしな」
テル「そうだね。セーレに会う前に疲れ果ててたらシャレにならないし」
ヨードリー「……であれば、本日の練兵場の使用はここまでとしよう。あとは兵の訓練時間だ」
キキ「みなさん本当にお疲れさまでした〜」
⭐︎セーレフェリアの対策をしました。
セーレフェリアとの戦闘時、コンマに+10の補正を得ます。
73 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 19:28:08.88 ID:QIkiNpTAO
ーー西テラヌス砂漠 巨大墳墓前
魔導車「」キキー
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「わぁ……!ここが巨大墳墓……観光地だからか、人がいっぱいいるね」
テル「前はこう、神秘的な雰囲気があったのかもしれないけど……人が集まりすぎると、どうしても俗っぽくなっちゃうね」
アインズ「実情を知られれば、神秘性は薄れるものだ。遺跡といえど収益が優先されればこうなる」
リーゼリット「……十年前に世界樹の光が落ちた場所、なんだよね」
ガイ「ああ……ここを調べたらすぐに立ち去ろう。フローディアとセーレフェリアもここを調べる可能性が高いからな」
テル「……そうだね。急ごうか」
◆
ーー古テラヌス王家の石室
吹き抜けの天井から差し込む太陽「」カッ―!!
サーシャ「おお……すごい!!!」
アインズ「見惚れるのはわかるが、観光に来たわけじゃないんだぞサーシャ……ガイ、翡翠の賽は反応しているか?」
ガイ「──ダメだ、まったく反応しない。この辺りに残滓の力は無さそうだ」
リーゼリット「じゃあ……空振り、ってこと?」
ガイ「ああ……ここは人が多すぎる。長居は避けるべきだな」
テル「そうだね。セーレがもしこの場所を探してて……ここで鉢合わせたら、大変なことになっちゃうから」
サーシャ「うぅ……でも、せっかく来たのに何もないなんて……」
「嘘……なんで……」
サーシャ「……え?この声……」クルッ
74 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 19:28:39.64 ID:QIkiNpTAO
リーナ「どうして……ここに、いるの……」
ガイ「リーナ?どうしてここに」
サーシャ「リーナちゃんもここに来てたんだ……?」
リーナ「なんで……なんで会っちゃうの……?」
サーシャ「え?」
リーナ「ここにいるなら……私、やらなくちゃいけなくなる……!」
テル「リーナちゃん、それどういう──」
ガイ「リーナ。何があった?」
リーナ「……命令、されたから。あなたたちを……消すように」スッ
リーゼリット「命令?」
アインズ「下がれ……全員、構えろ」
竜角の槍「」ブンッ!
テル「……アインズさん?あはは、冗談キツいなぁ〜。あまり面白くないよ、それ……」
干からびていく周囲の人々「」バタッ……バタッ……
テル「!」
サーシャ「嘘……」
アインズ「……あのときの死体は──リーナ、お前だったのか」グッ
リーナ「……ごめんなさい。ほんとはこんなこと……したくない」
リーナ「でも……あなたたちが世界を元に戻そうとしてるから……邪魔なの……!」
ガイ「元に戻すことが、なぜ邪魔になる?」
リーナ「戻しちゃダメなの……世界は消えるべきだから。間違った世界なんて……全部消すべきだから……!」バッ
ーー戦闘開始 リーナーー
01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
抑制行動 -20(回数制限なし)
※同時使用はできません。
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 19:29:39.71 ID:9y4FFYCOO
あ
76 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 19:34:51.91 ID:QIkiNpTAO
ちょっとわかりづらかったかもしれませんので補足説明をします。
勝利判定の際、直前の行動が 抑制行動でなかった場合、リーナは死亡します。参考までに。
77 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 20:31:47.06 ID:AGNhO4HWO
リーナ「……」
乾燥していく地面「」カラッ……
近づいてくる乾魔翌力の塊「」ドドドドドド
アインズ「……来るぞ!距離を保て!」バッ
魔翌力を避けるリーゼリット「わあああっ!?」バッ
リーゼリットがいた足元の地面「」カラッ……
ガイ「ッ……直接触れずとも、あの魔翌力に触れただけで干からびるのか!」
テル「あんな魔法、初めて見たよ……!」
サーシャ「リーナちゃん、やめて!!!」
リーナ「……だまって……!」
乾魔翌力の塊「」ズオオオ……
乾魔翌力の塊「」ドドドドドド
アインズ「くっ……手加減をしていたらこちらがやられるぞ……!」ブンッ
竜角の槍「」ガギィンッ!
乾魔翌力の塊「」ギュウン……
リーゼリット「──くっ!!!」サッ
狙撃型魔導銃「」バァン!バァン!
肩口を撃たれるリーナ「あぅっ……!」バスッ
リーゼリットを抑えるサーシャ「ダメッ!!!」ガシッ
リーゼリット「──けど、サーシャ!!!
あのまま暴れられたら……もっと、もっと被害が……!」
倒れている干からびた人々「」
逃げまどう人々「」ワーワー……
サーシャ「っ、でも……!」
テル「……サーシャちゃん。リーナちゃんをこのまま放っておいても、犠牲は増えるだけだよ……」グッ
サーシャ「……ッ!」
ガイ「……」スッ
魔導拳銃「」カチャ
短剣「」スラッ
サーシャ「ガイ……?」
ガイ「……俺が、やる」
01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-50 劣勢
51-00 勝利
コンマ下1
閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
抑制行動 -20(回数制限なし)
※同時使用はできません。
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 20:34:25.77 ID:mKKeFOamO
連携技
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 23:16:50.91 ID:ZOSaeHA0o
容赦のない勝利
80 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 23:29:19.63 ID:AkS0tadrO
ガイ「」ダッ
乾魔翌力の塊「」ドドド……
ガイ「」シュンッ
魔導拳銃「」バンッ!バンッ!
撃ち落とされる乾魔翌力の塊「」シュウ……
撃ち落とされる乾魔翌力の塊「」シュウ……
ガイ(時間の流れがわかるようになってからは、魔翌力の動きも……全部手に取るように見える……)シュンッ
リーナの背後に瞬間移動するガイ「──」
ガイ(もう引き返すことはできない。リーナは……俺たちの障害になる)
短剣「」クルンッ ヒュンッ
ザクッ……
首元に短剣が刺さるリーナ「──っ……あ……」
サーシャ「そんな……!」
テル「……っ……」
アインズ「……」
リーゼリット「ガイ……」
短剣を引き抜くガイ「……」ズルッ
首を抑えるリーナ「あ……ごふっ……」ペタン……
リーナ「いつの、まに……まったく……ためらわなかった……ね……」
ガイ「ああ」
リーナ「……わたしも……みんなのこと[
ピーーー
]つもりだった……から……いいよ……これで……」ビチャビチャ……
サーシャ「な、なにしてるのガイ……?はやく、血を止めてあげなきゃ……!」バッ
アインズ「……サーシャ。回復魔法を使ってもあの状態では助からん」
サーシャ「そんなこと言わないで!だって、リーナちゃんはまだ──!」ダッ
テル「サーシャちゃん……」
リーゼリット「サーシャ!」
リーナとガイの間に立つサーシャ「」バッ
ガイ「……サーシャ」
サーシャ「なんでそんな……なんでそんな顔でいられるの!?……ガイ……!」
ガイ「世界めくれを止めるために必要なことだ。そのための障害は……たとえ、何であろうと排除する」
サーシャ「障害って……!リーナちゃんを……そんな言い方……」
ガイ「……たしかに、リーナとは共に過ごしたときもあったが……周りを見てみろ」
干からびた人々の死体「」
ガイ「仮に生かしたとしても、リーナが周りの人間を殺した事実は消えない」
サーシャ「でも……それでも……!」
ガイ「これから先、[
ピーーー
]可能性だってあった」
サーシャ「……っ!」
81 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 23:29:49.26 ID:AkS0tadrO
リーナ「……ガイの言うとおりだよ、サーシャ……わたし、これまでも沢山人を殺してきたから……それに……世界なんて……全部消えちゃえばいいって……ずっと……思ってた……」
サーシャ「リーナちゃん……そんな……!」
リーナ「……世界めくれは……救いだよ……全部……苦しいことも……悲しいことも……痛いことも……綺麗に……終わっちゃうんだもん……」
リーナ「……だから……消えたほうが……楽なんだよ……誰も……泣かなくていい……」
リーナ「……わたし……人が消えるのを見て……何も感じなかった……だって……最初に消えたのは……家族だったから……」
サーシャ「……!」
リーナ「……乾いちゃってて……触ったら……崩れちゃって……それでも……わたし……泣けなかった……それから……ずっと……この世界は……いらないって……思ってた……」
ガイ「……退いてくれ、サーシャ」スッ
サーシャ「……っ……」
ガイ「……聞こえるか」
抱き上げられるリーナ「……?」
ガイ「抱き上げるくらいは……してやってもいいと思った」
リーナ「……ふふ……へんなの……あなた……そういうの……しなさそうなのに……」
ガイ「そうだな。お前相手に……こんなことするとは思ってなかった」
リーナ「あったかい……わたし……だれかに……触れられるの……ずっと……怖かったのに……いまは……全然怖くないや」ニコ
リーナ「……さよなら、みんな……わたし、ここで……終わるけど……あなたたちは……生きてて……ね……?」ガクッ
リーナを下ろすガイ「……」ソッ
サーシャ「リーナちゃん……リーナちゃん……!」
アインズ「……ここを離れるぞ。まだフローディア達の脅威は残っているんだろう?……ヨードリーたちにここで起きた出来事を報告しなければならん」
サーシャ「ま、待ってよ……!リーナちゃんをこのまま置いていくなんて……!」
テル「サーシャちゃん……落ち着いて……!」
リーゼリット「でも……アインズの言う通りだよ……ここに長居するのは危険だし……」
サーシャ「でも!!!」
ガイ「……行くぞ。この国の残滓の力を探さなければいけない」スタスタ……
サーシャ「……ガイ……」
⭐︎リーナを倒しました。
82 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 23:33:05.86 ID:AkS0tadrO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
サーシャ「……」
ガイ「……」
リーゼリット(二人とも、あれから一回も口を聞いてない……サーシャはガイの顔すら見ないし……ガイは……ガイで、何も言葉を発しない……)
リーゼリット(あの戦いのあと、ガイはずっと無言だった。サーシャの呼びかけにも反応しなかった……いや……反応しなかったんじゃなくて……あえて反応しなかった……そんな風に見えた)
サーシャ「……ねぇ」ボソッ
ガイ「……なんだ」
サーシャ「どうして……助けようとしなかったの」
ガイ「……なんのことだ」
サーシャ「……リーナちゃんのことだよ」ギロッ
ガイ「ああするしか──」
サーシャ「そうじゃないっ!!!」
ガイ「……」
サーシャ「そうじゃない……なんで……なんで、迷わなかったの……?」
ガイ「……」
サーシャ「なんであんな顔で……障害とか排除なんて……そんな言い方ができるの……!」
ガイ「言葉の選び方で、結果は変わらない」
サーシャ「変わるよ!!!」
ガイ「そうか?」
サーシャ「変わるの!あなたの言葉は……あなたの気持ちは……全部……変わっちゃってるよ……!」
サーシャ「ガイ……あなたは……前みたいに笑わなくなったし……私たちの言葉にも、反応が薄くなった……誰かが死んでも……目が揺れない……」
ガイ「……」
サーシャ「怖いよ……今のガイ……本当に……怖い……」
ガイ「」スクッ
サーシャ「」ビクッ
ガイ「……怖がるのは勝手だ。だが──俺は間違っていない」
ガイ「迷いは、死につながる……だから切り捨てた。それだけだ」
サーシャ「そんな簡単に……!」
ガイ「簡単じゃない……必要なことだ」
サーシャ「……ねぇ……ひとつだけ答えて。ガイ……あなたは……リーナちゃんを殺したこと、後悔してないの?」
ガイ「……後悔はある。だが、迷いはない」
サーシャ「なにそれ……」
ガイ「それが今の俺だ」
サーシャ「……そんなの……そんなの……
ガイなんかじゃない……!」バッ
タタッ……
リーゼリット「サーシャ!!」ガタッ
83 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 23:33:32.23 ID:AkS0tadrO
スタスタ……
アインズ「今、サーシャが出ていったが……何があった?」
リーゼリット「アインズ……」
テル「ガイ君……サーシャちゃん、泣いてたよ……」
アインズ「……リーナの件か」
リーゼリット「ガイは……サーシャと話してたんだけど……その……ちょっと……」
テル「……サーシャちゃんのあんな顔……初めて見た」
アインズ「……影を喰らうものの対策を考えようと思っていたが……どうやらそれどころじゃないようだな」
テル「サーシャちゃんがあんな状態じゃ……とても……」
リーゼリット「……ガイの言い方が……ちょっとどころじゃなかったの……」
ガイ「……必要なことを言っただけだ」
テル「必要なことって……あんなにサーシャちゃんを傷つけても?」
ガイ「傷つくかどうかは……サーシャの問題だ」
リーゼリット「ガイっ!」
ガイ「言い方で結果は変わらない」
テル「優しく言うか、冷たく言うかでぜんぜん違うよ……!」
ガイ「……関係ない」
リーゼリット「関係あるよ!サーシャは……ガイのそういう言い方が怖かったの!」
ガイ「……」
アインズ「ガイ。お前の変化は最近、顕著だったが……サーシャが泣き出すほどになるとはな」
ガイ「泣くかどうかも自由だ」
テル「そんな言い方、あんまりだよ…… 」
ガイ「……俺は必要な判断をした。サーシャの気持ちを守るために動いたわけじゃない」
アインズ「お前の“正しさ”は理解できる。
だが──正しいだけでは仲間はついてこないぞ」
ガイ「ついてくる必要はない」
リーゼリット「えっ……」
ガイ「例え一人になろうと……誰がついてこようと、こなかろうと──関係ない」
リーゼリット「ガイ……そんなの……」
テル「私たちは……仲間だよ……?」
ガイ「仲間なら力になれ。感情で足を引っ張るなら──離れろ」
アインズ「……なるほどな。サーシャが泣いた理由が、完璧に理解できたぞ」
ガイ「……」
アインズ「ガイ。お前は正義の味方ではない。
救うべき世界の異物になりつつある」
リーゼリット「アインズ……」
テル「い、異物って……」
アインズ「褒め言葉だ。だが同時に──大変危うい」
ガイ「危うくとも、正しい道だ」
アインズ「そうか……ならば、サーシャには近づくな。今のままでは会話にならん」
ガイ「……」
アインズ「……頭を冷やしてよく考えるんだな」
⭐︎影を喰らうものへの対策を話し合えませんでした。
84 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/11/23(日) 23:35:34.31 ID:AkS0tadrO
ガイ(世界樹の残滓の光は巨大墳墓には残っていなかった……となると、考えられるのは誰かが先に持ち去ったか別の場所へ移動したかのどちらかだが……)
ガイ(前者の可能性は低いな。フローディア達が先に見つけたのならば、そのまま俺たちを待ち伏せて俺たちが集めた光残滓を回収して俺たちを待ち伏せし、俺たちが集めた光ごと奪うはずだ。そうしなかったということは──まだ奴らも確保できていない)
ガイ(影を喰らうものについては……正直、世界樹の光とはまったく関係が無さそうだ。ラハニ四世には悪いが、見送らせて……ん?)
影を喰らうものの資料「」ペラ……
ガイ(この目撃地点……全て巨大墳墓とその近くにある古代遺跡だな……)ペラ……
ガイ(……なにか関係しているのかもしれない。一度、目撃地点付近の古代遺跡を調べてみるか……)
現在はテラヌス・ウルスです。(6日目)
何をする?
安価下1〜3
襲撃
コンマ下1
01-60 フローディア&セーレフェリア
61-00 襲撃なし
本日の更新はこれで終わりです。
明日は
>>1
に仕事があるため、更新できそうな場合は夜に更新します。
それでは、また。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 23:36:20.67 ID:cvCVdo8Z0
夜に出歩いているソーラを保護する
友達と一緒にいたということでソーラと引き取りにきたリアンノンに詳しい話を聞いてみる
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 23:36:29.54 ID:kK5UhuWt0
サーシャ、気分転換に子供向け遺跡観光の手伝いをする
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 23:36:50.79 ID:3ew6GOa70
ガイ以外のメンバーにもドルクを紹介して交流する
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/23(日) 23:57:47.12 ID:ZOSaeHA0o
乙
犠牲なったのだ犠牲の犠牲にな
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/24(月) 00:57:34.73 ID:DIjN0K7wo
おつ
失っていたのはいわば良心みたいなものか…
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/11/24(月) 07:30:45.94 ID:0bbMwnhbO
乙
まあサーシャもまだまだ青いってことで・・・でもこっちの死亡判定ある中でマイナス選ぶのは迷う
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