655: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:26:41.96 ID:yRnDkTL00
数秒にも満たない間に起こった出来事を前にして、レミリアは為す術無くその場に崩れ落ちた。
辛うじて椅子にもたれ掛かったが、猛烈な吐き気と共に冷や汗が吹き出し、身動きを取ることすらままならない。
異常に気づいた係員の手を借りて何とか事なきを得ることは出来たものの、『超電磁砲』に会うことは終ぞできなかった。
656: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:28:50.23 ID:yRnDkTL00
運命の中に出てきた者達。出てきた人物は計3人。
一人は白髪の男。この男については、何者なのかは見当もつかない。
あのような狂った笑いをする知り合いなど、自身の記憶の中には存在しない。
むしろ、いて堪るものか。狂人とお近づきになるのはこちらから願い下げである。
657: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:29:21.97 ID:yRnDkTL00
その『超電磁砲』が、どのような理由であの場所に立つことになったのか。
あの白髪の男との関係は。何故その男と戦うようなことになったのか。
そして地に伏していた少女――――彼女が何故、『超電磁砲と瓜二つ』だったのか。
658: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:29:54.25 ID:yRnDkTL00
そこまで考えたところで、レミリアはそれ以上の思考を放棄した。
頭の中に湧き出そうになった1つの回答。それを知覚してしまうのを拒否したのである。
深入りしすぎると碌な事にならないような気がする――――
それは雑誌記者として働く中で身につけた、一種の感のようなものだった。
659: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:30:43.52 ID:yRnDkTL00
それはある種の諦観とも言えるかもしれない。
過去に於いては、認めたくない運命に対して何度も反逆したものだが、今となってはその気概など無くなってしまった。
超能力の発動によって一方的に突きつけられる運命を、ただそのまま受け入れる。
そんな風になってしまってから、一体どれだけの時間が経ったのか。
660: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:32:13.06 ID:yRnDkTL00
661: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:33:07.75 ID:yRnDkTL00
レミリア(――――まさか、いや、そんな……!?)
662: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:35:23.49 ID:yRnDkTL00
シスターの付き添いで来た男。
そうだ。見た運命の中にそんな男の姿は影も形もなかった。だから男はその場に存在しないはずなのだ。
663: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:36:28.21 ID:yRnDkTL00
――――根本からして、自分は間違えていたのだ。
『運命』は常にこの世の行く末を示し、そしてそれは必ず起こる。
『運命』が見せる未来が、訪れないことはあり得ない。
664: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/06/13(月) 01:37:48.95 ID:yRnDkTL00
レミリア「何故っ、今になって――――」
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