【モバマス】P「土をかぶったプリンセス」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:20:08.50 ID:+jykf0ly0
「アタシー、こーゆーのほっとけない系なんっすわー」

そう言ってテキパキと散らばるゴミを拾い集めた。
驚きで一瞬身を硬くしてから、後を追うように手伝った。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:43:36.89 ID:+eTeNEs7O
5.

晩夏。
八月も終わろうか、というのに、いまだしぶとい暑さが忌々しくしがみついてくる。空調に頼れない外での体力仕事は本当に参る。作業中は皮まで脱ぎたくなるほどだ。

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:44:52.09 ID:+eTeNEs7O
通行人が多くなってきたから、重機の使用はそろそろ控えるべきか。交通整理の人員を増やして、ああ、あとは夜勤組に引き継ぎもしなければ。

段取りを組んでいると、作業服姿の男たちが荷物を抱えて数人こちらへ歩いてきた。先頭の年上の同僚が代表して申し訳なさそうに切り出した。

「……んじゃ、親方。悪いが俺らは先に帰らせてもらうぞ。あとは頼むな」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:45:36.76 ID:+eTeNEs7O

彼女の出身もこのあたりだったはずだ。
毎年行われるそれを見飽きたりしないのか、と尋ねた。

「んー、まぁ毎年だいたいおんなじだけど、アタシ的には見ときたいかなー。これ系のイベントってさ、いつ終わっちゃうかとかわかんないらしいし。来年はもーしません、とかもありえってぃかもじゃん?」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:46:35.36 ID:+eTeNEs7O
始まったらしい。時間はちょうど七時半だった。

一瞬のフラッシュと、轟きの連続、感嘆の声。
これをもう二度と感じられなくなるなら。
そう考えても、ならばと観る気はさほど起きなかった。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:47:07.43 ID:+eTeNEs7O
ついでに自分の頼むものも買ってきてほしい。そっちの会計もこちらで持つから、と伝えた。

「太っ腹だな。まあ全然行くけど、ちょっと遅くなるスよ?」

やむを得ないだろう。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:48:14.16 ID:+eTeNEs7O
せめてもの、という気持ちで、このあと予定のない人を募った。見事に全員が手をあげたのが哀愁を誘う。人のことはもちろん言えない。

「なに、メシでも奢ってくれんスか?」

そのつもりだ、と返し、買い出しを頼んだ彼を呼んだ。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:49:03.52 ID:+eTeNEs7O



「うめえ」

以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:49:51.02 ID:+eTeNEs7O



「おらァ! 独眼竜ぜよ!」

以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:50:21.91 ID:+eTeNEs7O
少し離れた位置で眺めていると、彼女がまだ未開封の花火セットを持って駆け寄ってきた。

「おーやかた! 親方も一緒にやろーよ!」

彼女の向こう側には戦争のような光景が見える。もうヤケドもなかなか治らない歳なのだが。
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:52:58.57 ID:+eTeNEs7O
6.

彼女というムードメーカーが入社し、職場の雰囲気は確実に良くなった。
男というのはなんとも単純だ。彼女の手前、良いところを見せたいのか以前よりもやる気を出すようになった。
また、彼女を通した新しい繋がりも生まれ、コミュニケーションも活発になった。
以下略 AAS



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