【ミリマス】彼女は最後まで駆除したい
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1: ◆Xz5sQ/W/66[saga sage]
2018/06/17(日) 11:34:26.72 ID:7ZeMEN950
===

十三歳の箱崎星梨花は、765プロのアイドルとして活動をしている一方で、
アジリティのハンドラーを特技にしている少女だった。

アジリティとは、簡単に説明すると犬の障害物競争で、
ハンドラーとは、競技を行うワンちゃんに的確な指示を出す役目を持つ人間のことだ。

当然、良い成績を出すためには一人と一匹の信頼関係が重要で。
それは普段の接し方、愛情の掛け方でも顕著な違いが表れる。

まるで機械のように正確に、飼い主の指示に寸分違わず従うよう徹底的な調教を行う者もいれば、
星梨花のように愛犬とお友達感覚で付き合う者もいるだろう。

ハンドラーは特技であってプロではない。

彼女にとってこの"遊び"は、愛犬ジュニオールとの一種のコミュニケーションツールなのだ。

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2: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:36:33.93 ID:7ZeMEN950

「ステイ、ジュニオール!」

箱崎家の広い浴室に指示を出す星梨花の声が響く。

以下略 AAS



3: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:39:29.63 ID:7ZeMEN950

が、しかし。

最近どうも様子がおかしい。

以下略 AAS



4: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:41:34.77 ID:7ZeMEN950

とにかく戦いの準備は整った。
後は飼い主の自分が頑張るだけだ。

星梨花はとろみのついた犬用シャンプーを手の平の上に広げたなら、それをくちゅくちゅさせて泡立てると、
以下略 AAS



5: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:43:11.06 ID:7ZeMEN950

「荷物はーちょっとでいい、選ぶのーもっ楽しい♪」

歌を口ずさみながら小一時間を掛けて作業完了。

以下略 AAS



6: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:45:11.09 ID:7ZeMEN950
===

「それでこれが、その時に撮った写真です! こんなに沢山いたんですよ?」と、
スマホの画面いっぱいに映し出されたノミ達の行水を誇らしげに掲げて星梨花は言った。

以下略 AAS



7: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:47:06.31 ID:7ZeMEN950

「うあうあ〜!? ご飯食べてるのにぃ!!」

「せりかっちは不意打ちにも程があるよ〜!?」

以下略 AAS



8: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:48:44.07 ID:7ZeMEN950

「わたしみたいに犬を飼ってる人だったら、
見慣れてるまでは言わなくても、ある程度平気だと思いますよ」

そのある程度が洗面器に浮いたノミを写真に収めるレベルなのか……。
以下略 AAS



9: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:51:11.79 ID:7ZeMEN950

だが、今になって二人の記憶のゴミ箱からサルベージされたこの映画が、
一人の少女の知的好奇心を刺激して、日常におけるある疑問と答えを関連づける役目を果たしたのだ。

「つまり、ノミは人に移るんですね?」
以下略 AAS



10: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:52:33.91 ID:7ZeMEN950

「二人?」

「ひびきんと……誰さ?」

以下略 AAS



11: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:55:10.34 ID:7ZeMEN950

そもそもひびきんとは、本名を我那覇響という十六歳の少女であり、
彼女はアイドルになるために沖縄から上京して来た元気娘。

その際、家族と称する多種多様なペット達も一緒に連れて来たのだが。
以下略 AAS



12: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:57:06.43 ID:7ZeMEN950

そうして件のプロデューサー。

こちらは表立って枕扱いされることは無いが、誰それがその肩を借りただの、
いつぞや腕を借りただの、私は膝を貸しただの。
以下略 AAS



13: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/17(日) 11:57:33.20 ID:7ZeMEN950
ここまで。


14:名無しNIPPER[sage]
2018/06/17(日) 12:55:47.91 ID:jTYCrJiJO
期待


15:名無しNIPPER[sage]
2018/06/17(日) 12:55:52.39 ID:HZMi7hQY0
亜美真美ァ!


16:名無しNIPPER[sage]
2018/06/17(日) 18:10:36.11 ID:6WxvCY6y0
なんということを


17:名無しNIPPER[sage]
2018/06/18(月) 07:19:29.82 ID:Fh7bjEqMO
期待


18: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:10:50.95 ID:bc+j41HO0
===2.

某日。ペットショップの店内にて、
星梨花は途方もないショックを受けていた。

以下略 AAS



19: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:13:36.85 ID:bc+j41HO0

だが店員の次の言葉を聞いた瞬間、
彼女はハッとした表情になって顔を上げた。

「それでも痒みを訴えるなら、ノミよりシラミかもしれませんね」
以下略 AAS



20: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:15:38.90 ID:bc+j41HO0
===

さてその後、「違います。退治するためのお薬が欲しいんです」と
無事に買い物を終えた星梨花はプロデューサーの家までやって来た。

以下略 AAS



21: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/20(水) 20:17:31.50 ID:bc+j41HO0

数分後、プロデューサー宅のリビングに三人と一匹が集まった。

休みだというのに突如叩き起こされて、
まだ寝ぼけ眼のプロデューサーが「……それで」と欠伸混じりに訊く。
以下略 AAS



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