ヴィクトリカ「久城……私も、君のことが大切だ」久城一弥「ヴィクトリカ……」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:45:59.65 ID:e55HzmPuO
「ううっ……久城、酷い。久城、嫌い」
「はいはい。ごめんね。でも傍に居るよ」

ヴィクトリカの罵声もなんのその。
久城一弥はやんわりと受け流した。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:48:03.23 ID:e55HzmPuO
「そうか……よくわかった。久城は……私のことなど、どうでも良いのだな」
「ヴィクトリカ?」
「もういい……寝る」

それっきり、くるりと反対側を向いて、ヴィクトリカは不貞寝した。枕を濡らして。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:50:29.61 ID:e55HzmPuO
「もしかして、君にもわからないとか?」
「私にわからないことなどない」
「僕にはあるよ。数えきれないほど、沢山」

一弥はヴィクトリカの背中に向けて、静かな口調でわからないことを打ち明けた。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:52:21.68 ID:e55HzmPuO
「僕は君のことを大切に想っている。それは本当のことなんだ。でも最近、隣で寝ている君を見ていると……その」

ヴィクトリカはそれだけで理解した。
灰色狼の末裔の頭脳は伊達ではないのだ。
普段ならば、邪な煩悩を抱いた一弥をおちょくるところではあるが、ぐっと堪えた。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:53:50.65 ID:e55HzmPuO
「久城……私も、君のことが大切だ」
「ヴィクトリカ……」
「私の抱くこの想いは、恐らく君が考えている以上に大きく、君が私に抱いているそれと同程度であると、私はそう思っている」

自分の感情を口で説明するのは難しい。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:55:33.23 ID:e55HzmPuO
「ああ、言っちゃった! 恥ずかしい!」
「く、久城……?」
「ああ、最低だ! 僕は日本男子なのに、婦女子に対してなんてことを! ごめんなさい!」

とうとう言ってしまったとばかりに赤面して己を恥じる様子に、ますます謎が深まった。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:58:02.68 ID:e55HzmPuO
「特別に、お尻に触らせてやろう」
「っ……!」

己の尻に手を導いて、触らせてやった。
一弥は一瞬ポカンと間抜け面を晒したあと、すぐに真っ赤になって、口をパクパク。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:59:56.57 ID:e55HzmPuO
「この! これでもか!」

パンッ! パンッ!

「きゃあっ!? きゃあああっ!?」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 23:01:55.19 ID:e55HzmPuO
「と、取って! 取ってよ、ヴィクトリカ!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

悲しい哉、一弥の懇願はもはや届かない。
完全に理解してしまったヴィクトリカは、尻をくねらせて踊る一弥の尻に打ち込まれたグリーンピースを見つめて、この光景を生涯忘れないと誓い、Ah〜……謎が解けていくのを感じながら哄笑し続けた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 23:04:10.27 ID:e55HzmPuO
翌朝。

「んっ……あれ? 私は、たしか……」
「あ、起きた? おはよう、ヴィクトリカ」
「ああ、久城……おはよう」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2020/10/06(火) 23:19:43.88 ID:PHIJ0vPp0
おお、まさかゴシックとはな
乙でした


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