過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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2010/10/11(月) 21:40:27.84 ID:GAMgu6k0
「ところで、こちらにはいつ帰っていらしたのですか?」
私のその質問に答えたのは、正面に座る槐さんではなく、お盆にカップを乗せた薔薇水晶だった。
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2010/10/11(月) 21:42:36.11 ID:GAMgu6k0
結局私達は、一時間程お喋りに花を咲かせ……
それから私は夕食に誘われたけれど、急な訪問だった事もあり、明日改めてお邪魔する事にさせてもらった。
半分ほど開いたシャッターの前で、薔薇水晶が私を見送ってくれる。
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2010/10/11(月) 21:43:21.51 ID:GAMgu6k0
こうして二人で料理をしていると、何だかこそばゆいような、不思議な幸福感で満たされる。
「何だかこうして見ると、若奥様ばらしーちゃん、といった感じですわね」
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2010/10/11(月) 21:44:16.84 ID:GAMgu6k0
「どうしたのです? そんな突然に」
「何だか最近ゆっきーのリア充っぷりが目に付くからさ、何かあったのかなーって」
オディールはパックのイチゴオレ片手に、じっと私を見てくる。
そういえば以前、「食事の時にイチゴオレは変ではありませんか?」と彼女に尋ねたら、
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2010/10/11(月) 21:45:51.50 ID:GAMgu6k0
私は彼女に、適当に相槌を打って答えておく。
……素敵な人。
温かな家庭。
優しいお父様。
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2010/10/11(月) 21:46:35.31 ID:GAMgu6k0
「そんな、当然の事をしているだけですわ」
「……うん……お仕事、終わった……?」
「ひと段落、といったとこだ」
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2010/10/11(月) 21:47:39.53 ID:GAMgu6k0
とりとめのない話をしながらお茶を飲み、テレビを眺め、また他愛ない話が始まる。
最初に口を開くのは私の場合が多く、薔薇水晶が答え、槐さんがそんな私達を見て微笑む。
しばらくの間、私達はそんな風に過ごしていた。
そして、あまりに静かでのどかな時間が流れていたので、私はすっかり帰る時間の事を忘れてしまっていた。
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2010/10/11(月) 21:48:27.55 ID:GAMgu6k0
「夜道は無用心だろう。そういう事なら、送っていこう」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きますわ」
槐さんの提案に素直に甘える形で、私は帰路につく事になった。
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2010/10/11(月) 21:49:27.30 ID:GAMgu6k0
私は振り返り、マンションへと視線を向ける。
薔薇水晶が帰るのは、あの温かで幸せな、家族の居るお家。
私が帰るのは、冷え切った石造りの部屋。
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2010/10/11(月) 21:50:12.32 ID:GAMgu6k0
どうして私には家族が居ないのでしょう。
どうして私にはお父様が居ないのでしょう。
どうして、どうして、私には何一つとして存在していないのでしょう。
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2010/10/11(月) 21:52:01.85 ID:GAMgu6k0
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