過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:00:19.60 ID:mPJmYbgAO
和「で、私にその力を見定めて欲しいと」

紬「忙しいのにごめんね? 最近皆バラバラだから他に頼める人がいないの」

 桜高校舎の屋上にて二人は対峙していた。
以下略



974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:00:48.20 ID:mPJmYbgAO
和「にしてもこれで負けちゃったら笑えないわね。ムギは一気に序列暫定トップじゃない」

 暫定トップ、という単語を聞いて誰もが憂の姿を思い浮かべた。
一部の生徒の軽音部殲滅作戦以来忽然と姿を消した彼女の名前は自然と桜高のタブーとなって風化していった。
もっとも、和達の間で今まで彼女について触れていないのは恐怖からではない。
以下略



975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:01:29.09 ID:mPJmYbgAO
和「見定めてあげる。今まで何をして、何を得てきたのかを」

 対峙する二人。
周囲を取り巻く空気が震える。
和を桜高の王たらしめる膨大な闘気が溢れ出した。
以下略



976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:03:16.47 ID:mPJmYbgAO
紬「まだまだ!」

 右手、左手と紬は立て続けに宙を掻いた。
六道の一つである修羅道。
その無限の剣閃は標的を切り刻むまで現れ続ける。
以下略



977:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:04:00.01 ID:mPJmYbgAO
 しかし自分が持っている知識だけではあの力に説明がつかない事に和は歯噛みした。

和「どこから来てるのよあの力は……」

 本来闘気を扱う者がその力を攻撃に用いる時、闘気の性質を表す色が見られる。
以下略



978:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:04:33.02 ID:mPJmYbgAO
 皮肉混じりにそう呟くと同時に和の首筋を何か冷たいものが這った。

和「っ!?」

 即座に刀を構えて空を仰ぐ。
以下略



979:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:05:52.65 ID:mPJmYbgAO
和「闘気でもなければ生身の力でもない。凄い力ね……」

紬「大切な人から貰った力だもの。弱いなんて思われてたら申し訳が立たないわ」

 紬は地面に深くめり込んだ腕を引き抜き、砂埃を払う。
以下略



980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:06:22.94 ID:mPJmYbgAO
和「こっちよ」

 振り向いて体勢を整える余裕など無い。
風を斬り、襲い来るは無情なる背中刺す刃。
それでも紬は動じなかった。
以下略



981:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:06:51.07 ID:mPJmYbgAO
 躱そうにも和の身体は鉛がのしかかったかのように重く、びくともしない。
ギャラリーの息を飲む音と紬の足が和の頬を捉えた音が同時に鳴った。
人間道によって縛られた和は衝撃に身を委ねる事すら許されず、その意識を切り離されかける。
だが……。

以下略



982:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/13(水) 20:08:26.00 ID:mPJmYbgAO
紬「凄いわ。ノーガードであれを受けてまだ動けるなんて……」

和「羽根生やしたばかりのひよこには負けられないわよ。そこは経験の差よね」

 和は立ち上がり、軽くおどけてから口の中に溜まった血を吐いた。
以下略



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