過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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359: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:07:38.54 ID:7cnr1jFTo
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ。
静かな病室に、時計の針が動く音だけが響く。
時刻は、23時59分。
間もなく一日が終了してしまう時間。
しかし時を刻む時計はそれを名残惜しく思うことなく、ただ淡々と針を進めるのみ。
以下略



360: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:08:29.29 ID:7cnr1jFTo

「本当に、これで最後なんだよ? 寂しくはないのかい?」

「しつけェぞ。それに、見送られたら見送られたで行きづらくなるだけだろォが」
以下略



361: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:10:20.37 ID:7cnr1jFTo
走る。走る。走る。

何処へ向かえば良いのか、どうして走っているのか。今は何もかもがはっきりしていて、だから少年はひたすらに走り続ける。
追跡者はまだいない。
しかしすぐに現れることになるだろうと、彼は予想していた。
以下略



362: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:12:24.66 ID:7cnr1jFTo

しかし、その男は一方通行に思考する暇を与えなかった。
男は力強く地面を蹴り、一瞬で彼との距離を詰める。
けれどやはり、一方通行には男の行動が理解できない。
こんなことをしたところで、彼の能力である『反射』に阻まれて自分が怪我を負う、だけ―――
以下略



363: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:15:18.60 ID:7cnr1jFTo

言いながら、男が腕まくりをした。
そして露わになった腕には、何か包帯のようなものが巻かれてある。
ずっと病院暮らしをしていた一方通行は、それに見覚えがあった。
以下略



364: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:17:35.96 ID:7cnr1jFTo

男は怯まず、左手で一方通行に殴りかかる。
側頭部を強打され一瞬意識を持って行かれそうになるが、何とか耐え切った。
彼は再び風を操作し、今度は風の刃でマイクロマニピュレータを引き裂く。
すると、男は今度こそ悔しそうな表情を浮かべた。
以下略



365: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:19:11.31 ID:7cnr1jFTo

「あ、あの野郎逃げやがった!? あの一方通行が!?」

(どの一方通行だよバーカ)
以下略



366: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:21:11.91 ID:7cnr1jFTo

「チッ、余計なことしやがって。今回ばっかりは流石に容赦しねえぞ」

「それは超こちらの台詞です。再起不能になっても恨まないで下さいよ」
以下略



367: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:22:30.13 ID:7cnr1jFTo

「今回は修復可能ですので不問としますが、本当に気を付けてくださいよ、とミサカは重ねて忠告します」

「重々承知しています。うう、重要な仕事を任されたのは良いものの、失敗ばかりで挫けそうです、とミサカは泣き言を言います……」
以下略



368: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:24:36.58 ID:7cnr1jFTo
投下おしまい。お疲れ様でした。
あと、戦闘シーンは正直すいませんでした。久しぶりなのであんまり上手く書けないと言うか、その、ごめんなさい。

伏線を回収するどころか伏線を投げまくってますが、次回の投下は未定です。
できれば一週間以内……。流石に難しいか。
以下略



369:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/14(金) 13:27:55.32 ID:LFw6saHY0
大丈夫、お前ならできるさ



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