過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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[saga sage]
2010/10/24(日) 16:11:18.73 ID:lnwWc/Yo
第七学区。
誰もいない裏路地のマンホールの蓋がひとりでに持ち上がったかと思うと、その中から幽霊のように真っ白な手がぬっと伸びてきた。
まるでホラー映画のワンシーンのような光景だが、続けてそこから顔を出したのは追跡者から逃げ回っていたあの少年だ。
少年は傷だらけの身体を引き摺って何とかマンホールから這い出ると、ぺたんと座り込んで壁に凭れかかる。
以下略
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[sage saga]
2010/10/24(日) 16:12:05.49 ID:lnwWc/Yo
同じく第七学区、とある大通り。
完全下校時刻間近で人通りの多いこの場所にも、世にも恐ろしい追跡者から必死で逃げ続けている不幸な少年が居た。
ただし、この少年を追いかけている追跡者はなんとも可愛らしい少女であった。
学園都市有数のお嬢様学校である常盤台中学の制服に身を包み、セミロングの茶髪を靡かせているその少女は、
しかし、体中から鋭い紫電を発していた。
以下略
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2010/10/24(日) 16:12:35.02 ID:lnwWc/Yo
上条は即行で決断を下すと、急ブレーキをかけて真横に方向転換。
路地裏に飛び込むと、一気に美琴を引き離すべく全速力で走って路地裏の入り組んだ迷路の中に身を隠そうとした。
と、その時。
上条は、黒で塗り潰されているはずの路地裏に白い人影があるのを見つけた。
以下略
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[sage]
2010/10/24(日) 16:12:51.60 ID:PByZF6Qo
期待
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2010/10/24(日) 16:13:15.88 ID:lnwWc/Yo
第七学区、とある病院。
例の少年が入院することとなった病室の外にある椅子に、二人は落ち着かない様子で座っていた。
特に、この状況の原因である美琴の落ち着きのなさは尋常ではない。
大人しく座って俯いているかと思ったら、急に立ち上がって落ち着きなく辺りを歩き回り始める。
上条は暫らくそんな美琴を眺めていたが、いよいよこの沈黙に耐えられなくなったのか、急に美琴が声を掛けてきた。
以下略
9
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2010/10/24(日) 16:14:16.04 ID:lnwWc/Yo
上条の説明に、医者は合点がいったような顔をした。
……と言うことは、まさか不良に絡まれたときに頭を強く殴られるか何かして記憶を失ってしまった、ということなのだろうか。
上条が考えたことをそのまま医者に伝えると、医者は左右に首を振った。
「いや、それはないね? ちょっと機械で検査をしてみたけど、頭部を強打したことによる記憶喪失ではなかったよ」
以下略
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2010/10/24(日) 16:14:52.21 ID:lnwWc/Yo
少年は病室の窓際に置かれたベッドの上で、半身を起こして開け放たれている窓の外を眺めているようだった。
白い病室と殆ど同化してしまっている程に白いその少年は、三人分の足音に気付いてこちらを振り返る。
「ンだァ? まだ何か用か?」
以下略
11
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2010/10/24(日) 16:15:43.88 ID:lnwWc/Yo
ほんの少し一方通行の様子を観察してみただけだが、やはり彼はどうにもこういうやり取りに不慣れなようだった。
反応に困っている気がする。
上条がそんなことを考えながらふと時計を見やってみると、もう完全下校時刻をだいぶ過ぎてしまっているではないか。
確か美琴の寮には門限があったはずだと思い当たった上条は、まだ一方通行と何事かを話しているらしい美琴に声を掛ける。
以下略
12
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2010/10/24(日) 16:20:23.45 ID:Gl6opcAO
支援
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2010/10/24(日) 16:20:42.10 ID:lnwWc/Yo
ここまでが総合に投下させてもらった分です。
総合で突っ込まれた部分をここでちょこちょこ補足させてもらいますね。
・一方さんの存在や能力は原作と比べて凄まじく厳重に秘匿されている設定。少なくとも美琴たちは知らない。
・恋愛要素については美琴→上条があるくらいです。原作程度と思っていただければ。
以下略
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