過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
1- 20
92: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 21:48:18.61 ID:QFVk0n.o
数日後。学舎の園、常盤台中学。
午前中の授業が終了した昼休み、美琴は一人でベンチに座りながら売店で購入した焼きそばパンを頬張っていた。

(寂しい……)
以下略



93: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 21:50:06.35 ID:QFVk0n.o
……最近、急にこうした噂を聞くようになった。
当然ながら、美琴にそんな能力はない。如何に超能力者の第三位とはいえ、美琴はただの電撃使い。分身などできようはずもない。
どちらかと言えばどっかの馬鹿な能力者が変な悪戯をしているという可能性のほうが高いがそんな噂も聞かないし、
そもそもそんなことになっていれば事件として処理されることになるだろうから、風紀委員の白井を通じて美琴の耳に入るはずだ。
以下略



94: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 21:52:12.40 ID:QFVk0n.o
美琴は半ば自分に言い聞かせるように、わざとそう思い込ませようとするかのように心の中でありえないと繰り返す。
ぎゅっと目を瞑って完全に頭の中を書き換えると、美琴は残っていた焼きそばパンを一気に口に放り込んでもぐもぐと咀嚼した。

「あ、あの、御坂様ですよね?」
以下略



95: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 21:53:59.21 ID:QFVk0n.o
「ねえねえ、なんの話してるの? 私にも教えてくれない?」

「へ? あ、え、みっ、御坂さん!?」

「と、とてもではありませんが御坂さんのお耳に入れるようなことでは……」
以下略



96: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 21:56:22.05 ID:QFVk0n.o
「つーか、なんで手出ししたら駄目なんだ? 今なんか絶好のチャンスじゃねえか」

『なんか圧力が掛かってるらしい。統括理事長様のお達しとありゃ、聞かねえわけにはいかねえだろ』

「は? アレイスターが? そりゃまた何で」
以下略



97: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 21:57:52.81 ID:QFVk0n.o
「で、俺のことが大嫌いなミサカちゃんがわざわざ何の用だよ」

「病院に野暮用がありまして。そこでたまたま見かけたので何か企んでいるのではないかと思ったのです、
 とミサカはここに至った経緯を説明します」
以下略



98: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 22:03:01.70 ID:QFVk0n.o
「ミサカたちとあなたたちの目的は、根本的なところでは同一のものです。
 あなたたちにとっても損ではないと思いますが、とミサカは思わせぶりに言葉を続けます」

「……はあ。聞くだけ聞いてやる」
以下略



99: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 22:05:14.28 ID:QFVk0n.o
―――――



白い病室の中、暖かな日差しに包まれている一方通行は、本を手にしたままうとうととしていた。
以下略



100: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 22:09:19.17 ID:QFVk0n.o
「まァ、言いたくねェなら無理に言わなくても良いンじゃねェの。相談されたところで、俺もそォいうの苦手だしな」

「あー、うん。それは何となく分かってるから良いんだけど。ま、愚痴だとでも思って聞いてちょうだい」

美琴は勧められた椅子に座りながら、わざと明るい調子でそういった。
以下略



101: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/09(火) 22:14:00.73 ID:QFVk0n.o
「何よ、そんなに驚くことないじゃない。アンタたちが最初に振ってきた話題でしょーが」

「いや、それはそォだが……。
 クローンに対する答えがアレだっただけに、オマエはあまり好きじゃなさそォな話題だったからな。少し意外だっただけだ」
以下略



1002Res/1072.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice