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2011/01/31(月) 02:56:51.02 ID:FEAaW2qY0
「あ、あの、澪ちゃん?」
「えっ、なに?」
「もし、もしもよ……ガリガリ君を好きなだけ食べていいって言ったら……澪ちゃんの、あ、当たり棒を……」
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2011/01/31(月) 02:59:10.58 ID:FEAaW2qY0
「おい、ムギ。もう一本、当たり棒あげよっか?」
「えっ? りっちゃんも当たったの?」
「うん。ほら、これ」
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2011/01/31(月) 03:26:59.52 ID:FEAaW2qY0
「ううん、そうじゃないわ。けど……いいの? これ、私がもらっても」
「えっ?」
「これと引き換えに、りっちゃんがキス、してくれるのよね?」
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2011/01/31(月) 03:36:09.85 ID:FEAaW2qY0
「どうなんだ、律? こんな当たりをムギにあげるってことは、そういうつもりなんだろ?」
「な、なに怒ってるんだよ」
「別に怒ってなんかない。ただ、聞いてるだけだ。お前はムギとキスがしたいんだろって」
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2011/01/31(月) 03:59:44.94 ID:FEAaW2qY0
「ねえ澪ぉ……」
「……そ、そんなに私にもらって欲しいのか?」
「……はい?」
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2011/01/31(月) 04:29:10.45 ID:FEAaW2qY0
耳まで顔を真っ赤にしている澪先輩を確認したところで、ようやく私は我に返った。
何やってるだろう、ここは部室なんですけど。っていうか、私達の存在、完全に忘れてませんか?
はぁ、と溜息が自然に零れる。
そして、私と同様で、さっきから全然会話に参加していない唯先輩に気がついた。
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2011/01/31(月) 04:34:26.65 ID:FEAaW2qY0
「唯先輩……? お、思い出し笑いですか?」
「へっ? 私、笑ってた?」
「はい。なんかこう、ニヤっとしてました」
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2011/01/31(月) 04:51:59.25 ID:FEAaW2qY0
「ちょっと昔のこと思い出してたんだ」
「アイス絡みでか?」
「まあ、アイスっていうより……アイスの棒かな」
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2011/01/31(月) 05:18:28.96 ID:FEAaW2qY0
思わず、先輩と顔を見合わせた。
「私、アレ大好きだったんだー。小さい頃は毎日毎日、お墓作って遊んでたなあ」
「唯ちゃん? 何なの、そのお墓遊びって。アイスの棒に名前を書いてお墓を作るの? 意味がわからないわ、お墓は石で作るものでしょ?」
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2011/01/31(月) 05:45:05.31 ID:FEAaW2qY0
「ごめんなさい、唯ちゃん」
「へっ? どうしてムギちゃんが謝るの?」
「あ、その……嫌な事思い出させちゃったでしょ?」
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2011/01/31(月) 05:49:18.15 ID:FEAaW2qY0
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