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2011/01/31(月) 01:54:43.19 ID:FEAaW2qY0
「しょうがないですね、まったく……」
「そういえば、あずにゃんは何味食べてたの?」
「私ですか? 私は抹茶をいただきました。おいしいですよね、抹茶」
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2011/01/31(月) 02:00:18.02 ID:FEAaW2qY0
「当たり……? どういうこと?」
「アイスを食べ終わった後に、棒に『当たり』が書いてあったら、買ったお店でガリガリ君と交換できるんだよ」
律先輩の言葉に、ムギ先輩の瞳がキラキラと輝いていた。
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2011/01/31(月) 02:06:10.72 ID:FEAaW2qY0
「んぐんぐっ……はぁ……はぁ……な、なんて大きなアイスなの。おまけに、すごく固いわ」
「それがガリガリ君の魅力だよ。外はカチカチ、中はシャリシャリ。んー、おいしい」
「アゴが痛くなりそうだわ……ペロペロしてたらいつまで経っても食べ終わりそうにもないし」
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2011/01/31(月) 02:42:08.99 ID:FEAaW2qY0
「あっ」
「どうした澪?」
「私、当たった。ほら」
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2011/01/31(月) 02:56:51.02 ID:FEAaW2qY0
「あ、あの、澪ちゃん?」
「えっ、なに?」
「もし、もしもよ……ガリガリ君を好きなだけ食べていいって言ったら……澪ちゃんの、あ、当たり棒を……」
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2011/01/31(月) 02:59:10.58 ID:FEAaW2qY0
「おい、ムギ。もう一本、当たり棒あげよっか?」
「えっ? りっちゃんも当たったの?」
「うん。ほら、これ」
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2011/01/31(月) 03:26:59.52 ID:FEAaW2qY0
「ううん、そうじゃないわ。けど……いいの? これ、私がもらっても」
「えっ?」
「これと引き換えに、りっちゃんがキス、してくれるのよね?」
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2011/01/31(月) 03:36:09.85 ID:FEAaW2qY0
「どうなんだ、律? こんな当たりをムギにあげるってことは、そういうつもりなんだろ?」
「な、なに怒ってるんだよ」
「別に怒ってなんかない。ただ、聞いてるだけだ。お前はムギとキスがしたいんだろって」
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2011/01/31(月) 03:59:44.94 ID:FEAaW2qY0
「ねえ澪ぉ……」
「……そ、そんなに私にもらって欲しいのか?」
「……はい?」
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2011/01/31(月) 04:29:10.45 ID:FEAaW2qY0
耳まで顔を真っ赤にしている澪先輩を確認したところで、ようやく私は我に返った。
何やってるだろう、ここは部室なんですけど。っていうか、私達の存在、完全に忘れてませんか?
はぁ、と溜息が自然に零れる。
そして、私と同様で、さっきから全然会話に参加していない唯先輩に気がついた。
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