過去ログ - 一方通行「お前……上条か?」
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325: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:26:20.29 ID:e3d7NYMPo

 ヒュンヒュンと舞うレールが幾重にも重なって上条を襲う。
 雨のように降り注ぐそれを寸でのところでかわす。
 だがそれは、上条の運動能力が優秀で回避しているというよりも、ギリギリ回避できるように計算され尽した攻撃のようだった。

以下略



326: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:27:05.69 ID:e3d7NYMPo

 荒い息で、震えてしまいそうな声で、上条は一方通行へと告げる。
 震える身体を支え、真っ直ぐ、紅い双眸を見据える。
 迷いなどなかった。
 ここに、この実験に飛び込むまでの間に覚悟は決めていた。
以下略



327: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:27:54.13 ID:e3d7NYMPo

(そういえばコイツ……その時もおかしかったよな)

 攻撃にキレがない。
 手加減、と言えばそれまでかもしれない。
以下略



328: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:28:24.25 ID:e3d7NYMPo

 再び一閃された上条の拳が、正確に顎へと刺さる。
 後ろ向きに飛んだ一方通行の身体を見送り、上条は肩に溜まった力を抜いた。

「ちょっとは目、覚めたかよ……」
以下略



329: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:28:51.80 ID:e3d7NYMPo

 上条の言葉は淡泊だった。
 感情すらこもってないのではないかというような、冷たいものだった。

「お前の、鈴科の意思はどうなのか、って聞いてんだ」
以下略



330: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:29:37.71 ID:e3d7NYMPo

 一方通行の腕を右手で掴みとる。
 乱暴にその腕を払い、強引に隙をつりだす。

「この、馬鹿野郎!!」
以下略



331: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:30:11.75 ID:e3d7NYMPo

終章  名前  Do_you_think_about_me?



以下略



332: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:30:47.35 ID:e3d7NYMPo

 ベッド脇のパイプ椅子に座る上条を睨みつける。
 それでも上条は昨日と違って、柔らかな笑みを浮かべていた。
 そんな顔がまた、一方通行をイラつかせるとも知らずに。

以下略



333: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:31:23.97 ID:e3d7NYMPo

 一方通行は視線を上条から外し、窓の方を見る。
 カーテンの隙間から見える風景はいつもと何も変わらない。

「今までの事について言い訳する気はねェ。こっから先は、俺の問題だ。オマエに心配される筋合いも、気を遣われるいわれもねェよ」
以下略



334: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/06/08(水) 20:39:25.88 ID:e3d7NYMPo
やっほう。
お久しぶり。
すっかり、投下した気になってたぜ


以下略



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