過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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857:[saga]
2012/02/26(日) 22:55:58.28 ID:yZ83ajeJo

決してあたしの方から絡んだわけじゃない。第一、こんな奴の事はすでに眼中にはなかった。
あたしはほむらと別れた直後で、さやかの走り去った方向に駆け出そうとしたところだった。

夕日の断末魔も過ぎて、夜の闇はさやかの気配を覆い隠そうと迫ってきていた。
以下略



858:[saga]
2012/02/26(日) 22:57:50.80 ID:yZ83ajeJo

そんなあたしを相手にせずに、ブツブツと独り言をつぶやいていたかと思えば、
ちらり、とこちらの顔を盗み見る。あたしは面白くない。いったい何なんだ。

用がないなら放置しよう、だいたい志筑仁美を言い負かしたところで、
以下略



859:[saga]
2012/02/26(日) 23:00:48.84 ID:yZ83ajeJo

なんで、なんで、そんな顔をするんだ?
志筑仁美は、自分の男を手に入れるためなら、親友すら欺くひどい女じゃなかったのか?
だいたい、今までのが演技だったとして、それに何の意味がある……?

以下略



860:[saga]
2012/02/26(日) 23:05:38.62 ID:yZ83ajeJo

いつの間にか、激しているのは仁美の方だった。あんまりな豹変ぶりに追いていけなかった。
本当に演技だったとすれば、これも演技なのか? わからない……。

ただ、ひとつ引っかかった言葉があったので、それをあたしは口にしていた。
以下略



861:[saga]
2012/02/26(日) 23:08:29.80 ID:yZ83ajeJo

思わず叫んでいた。
そうだ、こっちにだって言い分があったじゃないか!
あたしは魔法少女で、そうだ、こいつはただの人間じゃないか! 何を恐れる意味がある?

以下略



862:[saga]
2012/02/26(日) 23:10:55.65 ID:yZ83ajeJo

杏子「返せよ……!」

仁美にはおそらく、意味が分からなかったのだろう。
気の毒そうな顔を向けられ、またイラッとした。
以下略



863:[saga]
2012/02/26(日) 23:14:20.73 ID:yZ83ajeJo



魔女をぶち殺すしかない。
それが魔女にとって救いであり、魔法少女にとって生きる道であり、人間にとっては安全だからだ。
以下略



864:[saga]
2012/02/26(日) 23:16:31.10 ID:yZ83ajeJo

やがて病院も視界を越える高さに達し、そこまで近づいて、あたしは妙に思った。
もう結構な距離を移動しているのに、反応の大きさがあまり変わらないんだ。

杏子「……複数の反応か」
以下略



865:[saga]
2012/02/26(日) 23:20:44.78 ID:yZ83ajeJo



発電量の大部分は工業用として供給するらしい。
郊外とはいえ街の中、よくぞこれだけ突き刺したと言いたくなる。
以下略



866:[saga]
2012/02/26(日) 23:23:49.40 ID:yZ83ajeJo

バッ

と、あたしは足をつけるべき地面がないことに気付いた。

以下略



867:[saga]
2012/02/26(日) 23:27:21.38 ID:yZ83ajeJo

相変わらずの風の暴力に目を細めて見下ろした先に、なにやら不思議な光景が見えてきた。
無数に散りばめられた白い点と、その中に紛れた大きく黒い点。あっという間にそれらは大きくなってくる。

杏子「……お出ましか!」
以下略



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