144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:50:49.58 ID:Njp22YSZ0
自分の身長はある窒素ボンベを二個片手で軽々持ち上げる絹旗は、フレンダの部屋におもむきながら疑問に思う。
一昨日から荷物をこちらに移動させ、本人達は今日から拠点をここに移した。
こちらの部屋を汚す時間など、手持ちで済む程の荷物を運び込んだ一昨日、昨日合わせてわずか数時間。
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2011/04/24(日) 22:51:53.47 ID:Njp22YSZ0
黒夜の部屋の前を通過する寸前で、
黒夜『待て絹旗! 浜面のデータボックス開いてくれないか?』ガサガサ
人を呼び止めるための感情を込めた声色ではなく、うまくいけば得するかな? ぐらいの声色だった。
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:52:57.33 ID:Njp22YSZ0
黒夜『あれぇ? ……そうだ、逆に設定しているから下からだったなあ』
黒夜『下から七番目のタイトルを見てくれない?』ゴソゴソ
扉越しの黒夜は嘲笑っているに違いない、絹旗はこめかみに血管を浮きぼらせながら憤怒の炎を宿す。
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:54:38.97 ID:Njp22YSZ0
不満げな表情をして黒夜の横に座る絹旗が素気なく発言した。
絹旗「バニーに超偏見を持ってしまいそうです」
黒夜「偏見も何も、男を呼び寄せる為のコスプレだろう。私達は思ったままの方が正しいのさ」
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:56:21.62 ID:Njp22YSZ0
画面上のポインタを左右に振りながら、普通に表示されているブラウザを収縮する。
デスクトップに並んであるアイコンをいくつか合併させると、背景が真っ黒で数字や文字の羅列が大量に書き込まれてあるプログラムが作動する。
それの『F』と書かれた部分の後ろに記号をタイピングする。
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2011/04/24(日) 22:57:11.78 ID:Njp22YSZ0
黒夜「最悪、浜面にワゴン車盗らせて後ろに載せておけば良いだろう」
絹旗「考え方が超エグイですね」
まっずい。と悪態をつきながら、紅茶が余ってしまったティーカップを置く。
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2011/04/24(日) 22:58:00.15 ID:Njp22YSZ0
黒夜「ンだとォ!? 成長しねェのは自分の意思じゃねェンだよォ!!」
絹旗「勘違いしているンじゃねェですよ。精神的に小さいンですゥ」ドン
黒夜「ッ! オマエっ、紅茶がァ!」
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2011/04/24(日) 22:58:52.68 ID:Njp22YSZ0
絹旗「はぁ、今日は運に逃げられてばかりです」
ティーポットの中身が空っぽだった事に舌打ちをする。
そんなに舌打ちなどする人柄じゃなかった気がする絹旗だが、黒夜が居ると無意識の内にしているから怖いものだ。
152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:59:38.02 ID:Njp22YSZ0
黒夜「容量は余裕があるな……。なんだこれ、学園都市製にしてはガードが弱すぎる」
黒夜「――」
黒夜「完了っと」
153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 23:01:03.23 ID:Njp22YSZ0
絹旗が冷蔵庫から茶葉入りのビンを取り出したその瞬間。
ビィィィィィイイイ!! と甲高い音がなり響く。
黒夜「!?」
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2011/04/24(日) 23:01:54.11 ID:Njp22YSZ0
黒夜「……誰だ、アンタ」
『駆動鎧を愛するただの一般人だよ。今はまだ、な』
黒夜「狙いは」
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