過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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20:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:38:16.42 ID:8GUEOo26o
 「やっと笑ってくれたね」
 「え?」
 「女の子は泣いてる顔よりも笑顔の方がかわいいよ」
 「……」
  かっとまどかの顔が赤くなる。
以下略



21:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:39:05.76 ID:8GUEOo26o
 「あ、あああ……」
  まどかががたがたと震えだす。先日の恐怖がまだ抜けていないのか、まどかは顔面蒼白になっている。
 「大丈夫。何とか俺達の居場所は巴さんに伝えたから。すぐに巴さんが来るからね」
  怯えるまどかを安心させようと、優しく話しかけたその時、周囲の物陰から黄緑色の毛玉が複数現れた。
 「使い魔か!! くそ!! こんな時に!!」
以下略



22:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:40:13.01 ID:8GUEOo26o
  第3話 「……本当に、一緒に戦ってくれるんですか?」

 「……まどかちゃん、もう目を開けていいよ」
  斜面の底で、芳文はまどかに話しかける。
 「……ここは?」
以下略



23:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:41:50.53 ID:8GUEOo26o
 「近寄るな、汚らわしい、お前なんて産まなきゃよかった、だってさ。当然親父が怒って母親とは大喧嘩。母親はいなくなった。母親がいないのを不憫に思ったんだろうな。その後親父が新しい母親と再婚したんだ」
 「新しい母親には娘がいてさ、俺と妹……実の娘を分け隔てなく実の子として可愛がってくれた。その後親父が病気で死んだ後も、お袋は俺を引き取って育ててくれたんだ」

 「その後、死んだ親父の親友だった今の親父とお袋が再婚して、俺は社芳文になった。親父もお袋も妹も血の繋がりはないけれど、三人共俺を家族として扱ってくれた。妹とはケンカばかりだったけど、幸せだったよ」
 「社の実家のじいさんが剣術の道場やっててさ、そこで家族で暮らしてたんだけど、ある日、じいさんに破門された弟子が道場と家に放火したんだ」
以下略



24:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:43:43.45 ID:8GUEOo26o
 「あ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ……」
  芳文はその場から一歩も動く事無く、まどかを庇って全身を触手に撃ち貫かれ続ける。まどかは目の前の凄惨な光景に涙を流しながら怯える事しか出来ない。
 「……泣かないで。巴さんがもうすぐ来るはずだから」
  ヒュンッ!! ヒュンッ!! ヒュンッ!! バスッ!! バスッ!! バスッ!!
  怯える少女に優しく語りかけながら、芳文は耐え続ける。
以下略



25:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:45:59.20 ID:8GUEOo26o
  ズガガガガガッ!! ドカーンッ!!
  ほむらと魔女の戦闘の音が結界内に鳴り響く。
 「社君!! 鹿目さん!!」
  魔法少女の姿になったマミとキュゥべえが、狂った結界の中でやっと見つけたまどかと芳文の元へ駆け寄ってくる。
 「マミさん!!」
以下略



26:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:48:10.30 ID:8GUEOo26o
  あれだけの攻撃をしたのに魔女はまだ生きていた。半分に割れたサッカーボールサイズの欠片から、マミを襲った触手をうねうねと伸ばしている。
  ボコボコと音を立てて、サッカーボールサイズのこぶがどんどん出来あがり、やがて最初の姿へと再生を終える。
  ヒュンッ!!
  信じられない光景に呆然となるほむらを触手が絡め取り、ギリギリと締め付ける。もう一本の触手が気絶しているマミを絡め取り、ギリギリと締め付ける。
  ブンブンと触手がマミとほむらを振り回して、マミとほむらの体をそれぞれに叩きつける。
以下略



27:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:49:06.90 ID:8GUEOo26o
 「……まどか」
  それまでずっと沈黙を保って、事の経緯を見守っていたキュゥべえが、まどかに語りかける。
 「状況は絶望的だ。だけど、君ならこの状況を打破することが出来る」
 「……キュゥ……べえ」
 「嘆きも悲しみも、全部君が覆せばいい。君にはそれだけの力が宿っているのだから。君が望めば、万能の神にだってなれるはずだよ」
以下略



28:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:50:02.92 ID:8GUEOo26o
  ヒュンッ!!
  魔女の触手がまどかに向かって飛んでくる。
 「っ!!」
  咄嗟に左手を前に出した瞬間、まどかの前方に淡いピンク色に輝く光の壁が一瞬で展開されて、触手を跳ね返した。光の壁に跳ね返された触手は一瞬でボロボロになって消滅する。
 「……うぅ。俺は……一体?」
以下略



29:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:51:36.69 ID:8GUEOo26o
 「でもいったいどうする気なんだい? 君自身にはあれと戦う為の魔翌力はないはずだよ」
  キュゥべえのその言葉に、芳文は真剣な表情でまどかの顔を見つめて頼む。
 「……まどかちゃん。剣を作ってくれないか。君の皆を救いたいという願いを込めた最強の剣を。――それさえあれば、俺がどんな相手も切り伏せて、君の前に道を作ってみせる」
  いつの間にか、すべての触手をまどかのシールドで失った魔女は攻撃が止めていた。新しい触手を作り出して攻撃を再開しようと、ぶるぶると小刻みに揺れている。
  まどかは魔女の様子を確認するとシールドを解除して、魔女が再び触手を作り出して攻撃をしかけてくるまでの短い時間に、芳文の為の剣の作成に取り掛かる事を決める。
以下略



30:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:54:27.78 ID:8GUEOo26o
 「終わった……」
  気を失ったほむらを抱きかかえたまま、芳文は呟く。
 「……まどかちゃんと巴さんは?」
  芳文が周囲を見回すと、すぐ近くに二人とも立っていた。芳文は二人の元へと向かう。
 「まどかちゃん」
以下略



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