過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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335: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:01:33.19 ID:gfipPGEfo
 それでも一方通行としては意地でも一人でミッションを遂行したいところであった。
 だがしかし――

   『もう二度と一人で突っ込んでいくような無茶、しないで……お願いよ……!!』

以下略



336: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:02:15.04 ID:gfipPGEfo
 相も変わらぬ深海色の景色は絶えることなく彼らの視界を覆っていく。
 一方通行はその様子をモニターごしに撫で、一つ溜息をついた。
 オペレーターたちからの通信によると、自分たちはすでに目的の地区へと足を踏み入れてはいるらしい。 

一方通行「ここが学園都市、第七学区……ねェ」
以下略



337: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:03:06.22 ID:gfipPGEfo
一方通行「しっかし、この様子じゃ例の学校がどこにあるかなンてわかりゃしねェンじゃねェのか?」

 そもそも目的地――『正体不明』の反応があったという、旧制度の学校に当たる場所――が、
周囲の瓦礫同様に崩壊していない保証などどこにもない。
 むしろその学校だけがぽつねんと残っていることのほうが不自然である。
以下略



338: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:03:47.59 ID:gfipPGEfo
 十は優に超えるであろう艦隊に気圧されたコルボーを揺さぶり、一方通行はひとまずと岩陰に潜水艇の身を隠した。
 現在も、ネオ・アルカディアの艦隊は集まり続けている。

コルボー「あ、あ、ああああ一方通行さん!!
      どどどどどうするんですか!? まさかネオ・アルカディア軍があんなにいるなんて……」
以下略



339: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:04:44.91 ID:gfipPGEfo
一方通行「うおォっ!!」

 能力のスイッチを入れる前に不意に腕を引かれた一方通行は体勢を崩し、思わず背中からコルボーの方へと倒れこむ。
 しかしそれを直そうとせず、そのまま憤怒の形相で彼の首根っこをつかんだ。

以下略



340: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:05:24.08 ID:gfipPGEfo
一方通行「コルボー、オマエの言うことも一理なくはねェ」

コルボー「!! じゃ、じゃあ……!!」

 コルボーの首を掴んでいた手を離し、一方通行は再び彼へと向き直った。
以下略



341: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:06:08.09 ID:gfipPGEfo
 しかし、現場における理論は『いかに最低限得るべき利益を得るか』という考えに立脚している。
 積極的に攻められずにいて、結局正体不明をネオ・アルカディアに奪われたらどうなる?

 ならば、正体不明を始末してでも幻想殺しの思惑を阻止する。
 それが最も確実で隙のない方法である。
以下略



342: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:06:38.26 ID:gfipPGEfo
コルボー「あ、一方通行さん!! あ、あれ……!!」

 しかし、先ほどの駄々をこねるようなものではなく、真に迫るような声を聞いて、
何を言われても意に介さぬつもりだった一方通行も、思わず彼の言う『あれ』の正体を訝る。

以下略



343: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:07:34.38 ID:gfipPGEfo
 仄暗いという形容詞を体現したかのような空間に、音はない。
 床や壁面と思われる部分にはそこが学校であったということを確認するにはあまりに風化が進みすぎてはいたが、
細長い廊下に付随するように小部屋が連なるその構造は、確かに一方通行の想像するそれに合致はしていた。

 一方通行「……敵の姿は無し、か」
以下略



344: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:09:27.74 ID:gfipPGEfo
 自分は人間のようにエネルギーの取り出しに酸素を必要とはしないし、能力を使えば水圧も関係がないことは作戦の通りだ。
 しかしそれでも存外大きかった想定外の出来事に小さく舌打ちを打ちながら、一方通行はとりあえずと通信機に手をかけた。

 タイムリミットは、能力限界までの一時間。
 たった一人で広い学校を探索するよりは、少しでもナビゲートのほしいところだ。
以下略



345: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:10:05.87 ID:gfipPGEfo
 その光を生み出していた球状の何かは、まるで水の抵抗をものともしないかのようにふわふわと一方通行の周りを旋回し始めたかと思うと、
光を放ったまま、突如として何か別のものの形を象り始める。

一方通行「…………」

以下略



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