1: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:17:10.12 ID:IlG4AtQX0
〜ここまでのあらすじ〜
学園都市に、赤い雨が降る。
朱の呪いに蝕まれ、主の呪いに祟られて、変貌を遂げた人間達。
残された者達は、ただ生き残る為、足掻き、抗う。
忽然と姿を消した、禁書目録。
事態を打開する切欠を探し、奔走する上条当麻。
打ち止めを護る為、戦い続ける一方通行。
救われぬ者達を救えなかった、神裂火織。
禁書目録の影を追う、ステイル=マグヌス。
幻のシアワセに包まれて微笑む、御坂美琴。
激突する黒と白。街を焼く霹靂と劫火。禁書目録の行方。全てを救う為の選択肢。
少年少女達の意志と行動は、絡まり合い、結びつき、やがて歪な輪を成していく。
迎えるべき結末へ向け、終わらない物語が紡がれる。
絶望に満ちた世界で、彼らはその最期に何を見出すのか―――――
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2: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:17:29.67 ID:IlG4AtQX0
三行あらすじ
・上条当麻
禁書目録どこー?みんなどこー?
3: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:21:34.23 ID:IlG4AtQX0
恥知らずにも……帰って……参りました……
4: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:22:30.03 ID:IlG4AtQX0
神裂 火織 / 23:25:29 / 第二学区
5: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:23:01.55 ID:IlG4AtQX0
神裂「――――『七閃』」
神裂の右手が、宙空に振るわれる。
何も見えない、何も無い筈の空間に振るわれた手の動き、その意味を、一方通行は瞬時に感じ取った。
6: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:23:29.18 ID:IlG4AtQX0
神裂(七閃が通じない、とすれば……!)
神裂が次の攻撃へ移ろうとした、瞬間。
7: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:23:56.15 ID:IlG4AtQX0
神裂は直感する。少年の異能、その強大さ。
全てを掌握し、全てを拒絶する、その能力の一端を垣間見た。
神裂「ぐ、ぅっ!!」
8: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:24:32.23 ID:IlG4AtQX0
轟音と共に、地が揺れる。
まるで滝を逆流させたような、莫大な規模の水飛沫。
アスファルトの地表が割れて、剥き出しの土が雨浸しの街路へと飛び散る。
9: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:24:59.98 ID:IlG4AtQX0
神裂「――――抜刀、奥義――――」
折れた指を無理矢理に動かして、腰の鞘に収められた刀を握る。
呼吸を整え、気勢を正す。
10: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:25:29.29 ID:IlG4AtQX0
一方通行「――――」
彼の素首を両断せんと襲いかかった、刀閃は。
11: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:25:57.57 ID:IlG4AtQX0
神裂「――――、」
けれど神裂の茫然は、一瞬だけだ。
12: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:26:29.05 ID:IlG4AtQX0
身体に亀裂が走るような、錯覚。
聖人の力を『限界以上に』引き出す唯閃は、莫大な負荷をもたらす諸刃の剣だ。
それ故の、抜刀術。一刀、決殺。
13: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:27:00.39 ID:IlG4AtQX0
ただ、神裂の刀が、砕け折れただけのことだった。
14: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:27:30.94 ID:IlG4AtQX0
空中にあった神裂の身体が、落下を始める。
諸手を挙げて待ち構える、一方通行の下へ。
刀を失い、成す術も失った神裂が、落ちていく。
15: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:28:00.94 ID:IlG4AtQX0
神裂は僅かに躊躇い、覚悟を決めた。
そして、体勢を崩した一方通行の顔面を、強く、蹴り飛ばす。
16: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:28:28.37 ID:IlG4AtQX0
一方通行「ゲヒ、ひ、ひ、ひ、ひは。
ヒハハハハハハハハハ。ハハハ。ハ。は。ハハ。は。」
それは、『風』だ。空気の流れ。空気の、『ベクトル』操作。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[sage]
2011/04/19(火) 20:28:46.31 ID:anpvIk9G0
ずっと舞ってた
18: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:28:57.84 ID:IlG4AtQX0
神裂「――――その象は、『死』を齎す」
19: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:29:23.20 ID:IlG4AtQX0
『死』を受け入れる、ということは。
20: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:29:53.98 ID:IlG4AtQX0
神裂「ここは、一旦退かせて頂きます――――」
水と泥の煙の中、神裂の声が木霊する。
21: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:30:22.85 ID:IlG4AtQX0
一方通行「――――ひ。ヒヒ。ひひひ。ひひヒヒヒ」
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