過去ログ - 王様「ハハッ」 ほむら「・・・は?」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 00:23:08.54 ID:Oa5HWEyw0
ほむら「このっ・・・!」

とうとう中心に辿り着いたほむらは振り上げたキーブレードを全身全霊で振り下ろした。だが、光球の周辺に浮かぶ見えない膜にキーブレードが止められた。舌打ちし、更に力を込めたが、それ以上剣先が光球に近付くことはない。

『暁美ほむら。貴方が反逆するのは何故ですか?この世界は貴方の莫逆の友が命を呈して実現した理想的な世界であるはずです。だというのに、貴方はそれを、何故否定するのでしょうか?――貴方がすべき事は、この世界に従順たること。即ち世界を護ることではないのですか?この世界を護り、この世界の秩序を乱すものを排除し、この世界の秩序となった貴方の友を、失望させないことではないのでしょうか?』
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 00:56:29.24 ID:Oa5HWEyw0
王様「解からないのなら、僕に訊けば良い」
まどか『ほむらちゃん、私たちが戦う必要なんてないよ』
王様「一人で悩む必要なんてないさ。それでは、僕が此処に来た意味がなくなってしまう」
まどか『お願いだから、私に剣を向けるのは止めて』
王様「まだ、一人で答えを見つけられないうちは、僕が君の道標になってあげよう」
以下略



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2011/05/29(日) 01:38:23.89 ID:Oa5HWEyw0
王様「趣味が悪いね、まったく」

ほむら「王様、どうすれば良いのかしら?」

王様「そうだね、まずは近付かないことにはどうしようもない」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 12:16:39.18 ID:Oa5HWEyw0
 口を噤んで、まどかは腕を開いた。そして、左手には光子で出来た弓が握られる。まどかはそれを構え、右手に光の矢を具現させると、思い切り引き、ほむらたちに発射した。が、二人はそれを対称に跳んで回避した。続けて、宙に浮かんだほむらに対しまどかは弓を構える。王様は叫び、まどかに光球を放った。まどかは標的を王様に移し、矢を放つ。光の矢は王様の光球をいとも簡単に貫き、彼に肉薄するが、王様がキーブレードを盾にして、光の矢の直撃を防いだ。しかし衝撃で、鳴きながら王様は吹きとんでいってしまった。
 無事地面に降り立ったほむらは首を捻って彼を呼んだが、すぐにまどかを振り向いた。彼女は自分に対して発射体勢に入っていた。地では、再び魔獣が迫ってきている。ほむらは嘆き、魔獣を切り伏せながらまどかへと突貫を始めた。まどかの放つ矢がほむらの居た場所、またほむらの通過点に容赦なく射られていく。ほむらの予見もあれば、魔獣の障害など幸運もあり、それらがほむらへ直撃することはなかった。だが、疲労の蓄積、妨害による距離の増加はほむらの体を確かに蝕んでいた。急死に一生を得る機会が増えていく。また、魔獣の攻撃を頻繁に受けることになっていった。精神が疲弊し、まともに魔法も放つことも難しくなってきていた。
 ほむらはこの世界の真理とやらを睨んだ。全然近付いていない。臆する必要のない奴は、変わらずそこでふんぞりかえっている。ほむらは歯軋りを鳴らして、叫び、路を拓いていく。無力化するだけでなく、まどかの矢をキーブレードで弾き魔獣に放つなど、無我夢中で才覚を開花させながら、まどかに近付いていく。
 ふと、まどかの視点が変わった。ほむらもその視線の先をのぞき見る。――そこには、ボブスレーに乗って宙を駆ける王様が居た。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 12:51:03.95 ID:Oa5HWEyw0
 宙で頭足を反転させ、ほむらは自分を叱咤し、キーブレードを正眼に構えた。・・・此処で死ぬわけにはいかないのだと。・・・あの子を苦しめる全てを、私は滅ぼすのだ・・・と。だから、その一撃さえも防ぎ、再び自分は彼女の敵に剣を向けるだ。ほむらは決意した。
 しかし、その決意も空しく、矢はほむらから離れた場所に射られた。ほむらが構えた瞬間に、それは衝撃波で彼女の長髪を巻きあげていただのだ。本来なら彼女は決意の間もなく、死んでしまっていただろう。
 岩石の崩落も止んだ頃、地面に降り立ったほむらは第一の異変の後、第二の異変を目の当たりにする。――魔獣が、朽ち果てていきはじめた。いや、幾つかは、時折苦しみながら腕を振るって、何かに抵抗しながら現存しているものもあるが、しかし確かに、他の幾つかの魔獣はその姿を保てなくなり崩壊し、土に還っている。まるでほむらではなく、もっとも恐ろしい何かと彼らが戦っているかのようだ・・・。
 ほむらは瞠目して、まどかを見た。そして、粛然と弓を構えて、彼女が矢を放つ姿を見つめる――それは、またもほむらの髪を舞い上げた。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 12:51:52.08 ID:Oa5HWEyw0
なげえええええええええええええええええええええええええ
前哨なげええええええええええええええええええええええええええ
こんなはずじゃなかったああああああああああああああああああああ
整理券とかあんいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
みんなしねええええええええええええええええええええええええ


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 13:25:41.91 ID:Oa5HWEyw0
ほむら「・・・此処は・・・」

 意識が覚めたほむらは周囲を見渡した。天井には振り子運動をする鎌。四方の壁の一面には見慣れたワルプルギスの夜の資料群。

ほむら「私の・・・部屋?」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 14:50:02.25 ID:Oa5HWEyw0
マドカ「ホムラチャン!」

ほむら「なあに、まどか?」

マドカ「ウェヒヒwww」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 15:53:59.65 ID:Oa5HWEyw0
巴マミ「悪いけど、そこで大人しくしていてくれるかしら?そうしたらちゃんと帰りに解放してあげるわ」

まどか「・・・」

ほむら「巴マミ・・・こんなことをしている場合じゃ・・・!」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 15:59:08.57 ID:Oa5HWEyw0
さやか「・・・何だったんだろう、あれ・・・」

まどか「さぁ・・・わたしに言われても・・・」

QB「どうやら僕らに敵愾心を持っていたわけではなさそうだね。もしそうなら、あの場で排除されていたことだろうし」
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/29(日) 20:36:09.07 ID:Oa5HWEyw0
ほむら「そう、そんなことが・・・」

まどか「ほむらちゃんは、何か知らない・・・?」

ほむら「いいえ」
以下略



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