14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:13:25.42 ID:Svq2uLgno
  
 潜り込んだ基地の中を、私は一人歩く。 
 武器と弾薬、即ち拳銃やライフルにその弾丸、そして地雷を始めとする爆弾の数々を求めて。 
 だがふと、これら軍の備品を盗んでいることに対して罪悪感が湧いて降りる。 
  
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:16:58.78 ID:Svq2uLgno
  
 「ひとまずは、こんなものかしら」 
  
 まどかの家の屋根に登って来たキュゥべえの群れを、遥か遠くから狙撃し終えて、一息つく。 
 一回ごとに場所を変えたから、私を特定できることもないだろう。 
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:20:12.50 ID:Svq2uLgno
 思考をひとまずまとめ、歩みを進める。 
 夜の街はひどく暗くて。 
 明かりは道端の街灯のみで、その道路にも車はおろか歩行者すらいない。 
  
  
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:22:27.67 ID:Svq2uLgno
  
 結界の中は、ひたすらに暗かった。 
 光がない。道もない。障害物もない。 
 地面らしきものが闇の中にただ広がっているだけ。 
 時々ぬうっと空間を通り抜ける感覚があり、それだけが前進しているという証。 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:26:18.68 ID:Svq2uLgno
  
 絶対にこの世界には存在し得ない者。いや、物か。 
 改変世界と共に消え去ったはずの、魔獣が、この世界に結界を作って存在していた。 
 そして今は、巴マミと戦っている。 
 彼女も本来ならこの時間にこの近辺にいるはずがない。自分の家に帰っているはずだ。 
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:27:41.55 ID:Svq2uLgno
  
 逸らしたのだが、 
  
 「ッ!?」 
  
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:29:01.97 ID:Svq2uLgno
  
 カランと乾いた音が響く。 
 音の主、落下したグリーフシードは、コマの中心軸が細長く尖ったようなもの。 
 つまるところ、魔女のもの。 
 今回出会ったのは、魔獣と魔女の性質を併せ持ったものと想像するのがおそらく妥当か。 
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:30:06.38 ID:Svq2uLgno
  
 「ちょっといくつか聞きたいことが……ってどうかしたの? ひどく震えているけれど」 
  
 「ごめん、なさい。 色々と話したいことが、あるのだけれど、また日を改めたい」 
  
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:34:04.18 ID:Svq2uLgno
  
 ********************************************** 
  
 家に帰り着いた。 
 巴マミだけではなく、自分にも準備がいる。こんな状態で話などできるわけがない。 
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:36:30.17 ID:Svq2uLgno
 「それから……みんなのこと」 
  
 幸いにして、佐倉杏子と巴マミには既に接触できた。 
 明日、巴マミと話ができるとして、残りの3人とはどうすべきか。 
  
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:40:39.93 ID:Svq2uLgno
 ひとまず今日はここまでです。 
 すごい書いたように見えてもレスにすると少なく見えますね…… 
 次は火曜か水曜あたりに投下できると思います、お付き合いいただければ幸いです。 
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