15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 20:15:46.37 ID:vr2e7Tnk0
苺「分かってくれてありがとう、律。
分かってたよ、律は優しいもんね」
嬉しそうにそう言う苺を、しかし何も言わずじっと見つめる律。
仮面越しに向けられる視線をどう感じたのか、苺はさらに律と距離を取った。
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2011/06/13(月) 20:18:30.89 ID:vr2e7Tnk0
梓は目を疑った。
目の前で、怪物がファイズに変身したのだから。
苺「あれ?後輩ちゃんさあ、もしかしてファイズが正義のヒーローか何かだとか思ってた?」
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2011/06/13(月) 20:24:54.44 ID:vr2e7Tnk0
悲しそうな笑みを浮かべる律は、そう言って梓の頭を撫でた。
しかし、梓は首をゆっくりと横に振り、唇を開いた。
梓「すいません律先輩。折角護ろうとして貰ったのに、私さっきから足に力が入らなくて……立てそうにないです」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 20:40:50.63 ID:vr2e7Tnk0
苺「……はぇ?」
いつまでも来ない衝撃の中、気の抜けた声を聞いて梓は目を開け、驚愕する。律の肩越しに見えた光景、苺の装着したファイズが、黄色い刃に胸を貫かれている所だった。
苺「えっ?何これ……えっ?」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 20:43:06.63 ID:vr2e7Tnk0
?「澪ちゃん、やっぱりあなたがカイザだったようね。申し訳ないけど、オルフェノクは全て灰に還さなきゃいけないのよ」
白黒のファイズが発したその声にも聞き覚えがあったが、今の梓には思考する余裕が残されていなかった。
澪は一瞬表情を曇らせると、紫のファイズフォンを構えた。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 20:46:37.72 ID:vr2e7Tnk0
あれから数日が経った。
あの日、疲労しきって起き上がれなかった二人は偶然通り掛かった女性の通報によって病院に送られ、そのまま検査入院という形で今日まで入院していたのだ。
そして今日は退院の日。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 20:51:18.45 ID:vr2e7Tnk0
翌日、梓は久しぶりに見た校門前で一つ深呼吸し、教室へ向かった。
憂「梓ちゃん!良かったあ、また一緒に過ごせて、良かったよぉ……」
純「へっ、どーせただのサボりだろうと思ってたよ!」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 21:02:18.15 ID:vr2e7Tnk0
昼、梓達が弁当を囲んで和気藹々と雑談していると、突然校内放送が響いた。
『全校生徒に連絡します!』
梓「あれ?さわ子先生だ」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 21:04:31.47 ID:vr2e7Tnk0
和の体に灰色の紋章が浮かび上がる。
和「安心して。痛め付けないで殺してあげるから」
梓は茫然とした。目の前で起きたあまりの事態についていけない。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 21:11:16.43 ID:vr2e7Tnk0
その頃、律は梓の教室に向けて走っていた。
律(さっきの叫び声は二年生の教室の方から聞こえた……梓、無事でいろよ!)
梓から預かっていたファイズギアを抱えて廊下を疾走していると、突然眼前に人影が飛び出して来た。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2011/06/13(月) 21:15:40.35 ID:vr2e7Tnk0
一方、2年生教室。
和「じゃあまずは右腕ね」
和の鞭が梓の右腕を絡め取った。
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