6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:12:57.87 ID:3t8PjP0Y0
二時間目が終わり休み時間、先ほどよりはまだ慣れたのか俺と一夏は机には突っ伏してはいない。内容を理解できたのかと言えばそうではない、分からないことに慣れたのだ。
「なぁ弾、そういえばコレは最初に聞いておくべきだったんだが」
「なんだよ、聞きたいことって」
正直俺には一夏がなにを聞きたいかは分かっている、と言うより千冬さんが出てきていなければもっと早くにこの話はできていたはずだ、あれには俺もびっくりしたし。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:14:01.29 ID:3t8PjP0Y0
「訊いてます?お返事は?」
「あ、ああ。訊いてるけど・・・どういう用件だ?」
一夏が答えると、その女生徒は大げさに声をあげた。
「まぁ!なんですの、そのお返事。私に話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度があるんではないかしら?」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:15:31.01 ID:3t8PjP0Y0
少し時間を置いてようやく俺の容態は落ち着きお嬢(セシリア)と話せるまでに回復した。
「悪いな、ちょっと昨日見た漫画の内容を思い出してな」
かなり苦しい言い訳だがしないよりはましだろう。
「思い出し笑いでもタイミングが悪すぎますわ、わたくしが笑われたのかと思いましたわ」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:16:35.02 ID:3t8PjP0Y0
「え?入試ってあのIS動かして戦うってやつ?」
「・・・それ以外に入試などありませんわ」
ようやくセシリアがこちら側の言葉に反応した。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:19:25.58 ID:3t8PjP0Y0
キーンコーンカーンコーン
話しに割って入ったのは三時間目の始業のチャイムだった。
今の俺たちには福音にも聞こえる。
「・・・っっっ!!またあと出来ますわ!!逃げないことね!よくって!?」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:20:52.99 ID:3t8PjP0Y0
「待ってください!納得いきませんわ!」
やっぱりさっきのセシリア・オルなんとかだ。さっきあれだけ声を聞けば分かるようになるもんだ。
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような
屈辱を一年間も味わえとおっしゃるのですか!?」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/06/19(日) 18:22:42.88 ID:ah2X5I2AO
面白いな。完結まで頑張って。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:22:58.07 ID:3t8PjP0Y0
「言っておきますけど、わざと負けたりなどしたらわたくしの小間使い。いえ、奴隷にしますわよ」
「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」
「まぁ、なんにせよこのイギリス代表候補生のわたくしセシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:23:38.43 ID:3t8PjP0Y0
「えぇ、そうでしょうそうでしょう。むしろわたくしがハンデをつけなくていいのか迷うところですわ。ふふっ、男が女より強いだなんて日本の男子はジョークセンスがあるのね」
先ほどまで顔を真っ赤にしていたセシリアも今や嘲笑をその顔に浮かべていた。
「ねー、織斑君、五反田君。今からでもセシリアに言って、ハンデつけてもらったら?」
俺の後ろの席の女生徒が気さくに話しかけてきたが、その表情は苦笑いと失笑の混じったもので俺も、たぶん一夏もカチンときた。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:24:39.77 ID:3t8PjP0Y0
「い、意味が分からん・・・なんでこんなにややこしいんだ・・・」
現在は放課後、教室で俺の隣にいる一夏は授業の難しさについて嘆いていた。
「まぁ俺も似たようなもんだよ。専門用語のオンパレード、しかも周りのやつはみんな分かってるみたいだから授業はスラスラ進んじまうし」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:25:26.54 ID:3t8PjP0Y0
「ああ、織斑君。まだ教室にいたんですね。良かったです」
「はい?」
一夏が呼ばれて顔を上げる。俺もそのほうを見ると副担任の山田先生が書類片手に立っていた。
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