96:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:06:17.17 ID:NYz2bdO/o
「俺のコントロールは完璧だって」
俺は笑いながら茶葉が入ったポットを眺める
うむ、いい感じに開いている
やはり水は軟水だな
「綺麗ですねえ…」
97:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:07:02.40 ID:NYz2bdO/o
何だかんだ理由をつけて、飯や菓子をふるまっている
時に俺から、そして時にアリサから、それぞれ誘い、誘われる
俺はアリサが料理を美味しく食べてくれる姿を見るのが好きだし
アリサはアリサで俺の料理を気に入ってくれているらしい
しかし、ここ最近俺への対抗心か、カノンやジーナ(試食役)も参加してくることがある
98:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:07:48.16 ID:NYz2bdO/o
「なるほど…つまり意地を張ってただけと…」
「余計なこと言わなくていいです!」
ま、それなら安心だ
…大体わかってたけど
「それならよかった…」
99:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:08:17.44 ID:NYz2bdO/o
俺は扉のロックを解除してコウタを中に通す
「おおお!話が分かるなやっぱり!!」
「紅茶くらいなら出せますよ」
俺はコウタに来客用(男子)のカップを出す
何気にこういうところは俺も気を使っている
100:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:08:53.81 ID:NYz2bdO/o
何だかんだ言って博士も動きが早いな
悪いことじゃない
「それで、気になって博士に聞いてみたら二人がハンニバルと戦ったって言うから様子見に来たってわけ、ま、無事でよかったよ」
コウタはカラカラ笑う
こういう仲間想いなところもあるから憎めない奴なんだよな
101:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:09:32.02 ID:NYz2bdO/o
「ま、そりゃそうなんだけどな」
そうしてコウタは一口しか手をつけてなかった紅茶を一気に飲み干す
「討伐した数とかによって給料も変わるだろ?ちょっと意地汚い話しだけど俺は気にしてるからさ」
コウタには居住区に家族がいる
母親と妹が一人
102:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:09:58.15 ID:NYz2bdO/o
これでポットは空だ
「さて…それじゃあアリサの家事下手についてなんだが…」
「怒りますよ!」
それから少し他愛のない話をしていたらアリサがあくびをし始める
103:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:11:15.51 ID:NYz2bdO/o
なんだって?
「おい、アリサさん?自分が何言ってるかわかりますか?」
「んうぅ…」
それだけ言ってアリサは完全に寝に入ってしまった
困ったな…
104:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:12:01.21 ID:NYz2bdO/o
「よし落ちつけ、よく考えよう、これはどういうことだ」
傍で聞こえる規則的な自分のものじゃない寝息
体に感じる柔らかい感触
そして目の前にはプルっとした唇と長いまつげ
「しかも俺ソファで寝たのにどうしてベッドに居るんだ!?」
105:A1h4hQOe0 ◆3KKT9vrQyY7x[sage saga]
2011/07/15(金) 23:12:40.33 ID:NYz2bdO/o
「ご、ごめんなさい…」
「いや、良いよ…おかげで冷静になれた…」
アリサの渾身のビンタを喰らった俺は完璧に冷静になり、アリサと共にソファに座った
頬がヒリヒリするぜ…
「とりあえず…どうして私がリーダーの部屋で寝てるんですか!?」
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