61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 19:18:27.12 ID:c+5+k8k3o
―――六月十九日、未明
「……ムギちゃん、どうやったら国頭まで行けるのかな?」
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2011/08/17(水) 19:21:56.75 ID:c+5+k8k3o
すると突如、凄まじい爆発音とともに、もうもうと煙が立ちこめたのです。
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2011/08/17(水) 19:24:16.35 ID:c+5+k8k3o
それを聞いた私は、とっさに叫びます。
「……唯ちゃん、これ!」
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2011/08/17(水) 19:26:18.14 ID:c+5+k8k3o
―――どのくらい時間が経ったのか、けたたましい虫の羽音で、私は目を覚ましました。
まだ意識はもうろうとしてました。
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2011/08/17(水) 19:28:11.21 ID:c+5+k8k3o
周囲を見渡すと、たくさんの友だち、先生方、兵隊、避難民が折り重なっています。
頭はぼおっとしていましたし、もはや死体を見るのにも慣れていましたが、
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 19:33:37.95 ID:c+5+k8k3o
―――六月二十日
とにかくのどが乾いていたので、私は独りで水を探してさまよいました。
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 19:37:28.67 ID:c+5+k8k3o
「澪ちゃん!ねえ、澪ちゃんしっかりして!」
私は駆け寄ってその女学生を抱え起こし、顔の泥をはらって確かめようとしました。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 19:43:01.02 ID:c+5+k8k3o
夢中になってサトウキビをかじっていると、
「私たちも、伝令に行った先でいきなり解散命令を受けてさ……ひどい話だよ。
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 19:48:00.31 ID:c+5+k8k3o
その日の昼過ぎ。
……急に炸裂音がして、目の前に火花が散ったかと思うと、私たちは地面になぎ倒されていました。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 19:53:21.95 ID:c+5+k8k3o
――――澪と唯が、私のことを、覆いかぶさるように見下ろしている。
「律ぅ……」
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