131:1[saga]
2011/10/01(土) 20:42:07.18 ID:gq77mqsR0
ほむらはそう呟くと、足を止めた。まどかはそれに気づき、足を止め、振り返る。
「ねぇまどか。貴女、今幸せ?」
132:1[saga]
2011/10/01(土) 20:43:19.57 ID:gq77mqsR0
その様子を見たまどかは、
「えへへ。冗談だよ冗談。さっきの仕返しだよ〜だ」
133:1[saga]
2011/10/01(土) 20:44:22.07 ID:gq77mqsR0
まどかは家の玄関へと向かう。
その背後にほむらは声を掛ける。
「まどか」
134:1[saga]
2011/10/01(土) 20:45:46.85 ID:gq77mqsR0
*
「やあこんばんわ。鹿目まどか」
135:1[saga]
2011/10/01(土) 20:46:43.23 ID:gq77mqsR0
「そ、そうなんだ」
「それに、いざという時はボクと契約して魔法少女になってくれればいい。
魔法少女になったまどかなら、どんな敵が攻めてこようと返り討ちさ」
136:1[saga]
2011/10/01(土) 20:47:51.48 ID:gq77mqsR0
まどかは顔を上げ、キュゥべえの目を見て話しだす。
「でも、でもね。わたし、ほむらちゃんと約束したの。絶対に契約しないって。
そしたら、ほむらちゃんは死なないし、ずっと一緒に居てくれるって約束してくれたの」
137:1[saga]
2011/10/01(土) 20:48:40.82 ID:gq77mqsR0
「これはボクの予想だけど、不安や恐怖の他に、理不尽や不条理を感じたんじゃないかな。
そして使い魔に殺される人達や、まどかの為に身を挺した暁美ほむら、
彼らを見ながら、自分の力の無さに歯がゆい思いを感じはしなかったかい?」
138:1[saga]
2011/10/01(土) 20:49:35.99 ID:gq77mqsR0
「鹿目まどか。キミは魔法少女の戦場という名の『舞踏会』に出てみたいと思わないかい?
そしてその容姿と佇まいで、暁美ほむらという『王子様』に認められたいとは思わないのかい?
もしキミが望むのであれば、ボクは最高の『ドレスと馬車』を用意することが出来るよ。
ただし、この魔法を掛けるには、まどかの同意がなければダメなんだ。
139:1[saga]
2011/10/01(土) 20:50:22.29 ID:gq77mqsR0
「キミは確か、敵の魔法少女に襲われたとき、暁美ほむらに助けられたらしいじゃないか。
その恩に報いたくはないかい?」
「……でも、ほむらちゃんはわたしが魔法少女にならなくていいように、って頑張ってくれてるのに…」
140:1[saga]
2011/10/01(土) 20:51:20.19 ID:gq77mqsR0
「まどか聞いてくれ。まだ続きがあるんだ。
これはマミですら知らないことなんだけど、数日後、この街に強大な力を持った魔女がやってくる。
ボクらの間ではこの魔女のことをワルプルギスの夜と呼んでいる」
141:1[saga]
2011/10/01(土) 20:52:30.32 ID:gq77mqsR0
「………」
「…今すぐとは言わない。よく考えておいてくれ。キミにとって、何が一番大事なのかを」
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