146:1[saga]
2011/10/08(土) 23:31:41.84 ID:Ytwh+CC40
*
それから数日が経過した。
147:1[saga]
2011/10/08(土) 23:33:35.46 ID:Ytwh+CC40
開口一番、ほむらはそう告げ、頭を下げた。
ゆまは首を傾げる。おそらくワルプルギスの夜を知らないのだろう。
まどかはビクッ、と体を震わせる。
マミと杏子はその言葉の意味を理解したらしく、表情が引き締まる。
148:1[saga]
2011/10/08(土) 23:35:21.53 ID:Ytwh+CC40
「手伝うメリットは無くとも、放置するデメリットはあるわ。
放っておけば、この街は間違いなく崩壊する。犠牲者も沢山出るでしょうね」
「はっ!ぶっちゃけた話、どんだけ犠牲者が出ようが、そんなの私には関係ないね」
149:1[saga]
2011/10/08(土) 23:37:06.51 ID:Ytwh+CC40
背を向けて部屋を出ようとする杏子に、ほむらは問いかける。
「待って杏子。貴女は何が欲しいの?一体どんな見返りがあれば貴女は手伝ってくれるのかしら?
グリーフシードならいくつか持っている。協力してくれるなら、それを全部譲ったっていいわ」
150:1[saga]
2011/10/08(土) 23:39:02.12 ID:Ytwh+CC40
杏子は黙ったまま口を閉ざす。
ほむらはまどかに聞いて頂戴と言う。
「こればっかりは、まどかの頼みといえど聞けないわ。
151:1[saga]
2011/10/08(土) 23:40:36.34 ID:Ytwh+CC40
ほむらは俯き、口を閉ざしてしまった。代わるように杏子が話し出す。
「話はついたみてえだな。ほむら、私は、お前が話してくれるのを楽しみに待つことにするよ」
152:1[saga]
2011/10/08(土) 23:42:04.84 ID:Ytwh+CC40
その言葉に、まどかの表情が一瞬緩む。
「でも、連携して戦うのは難しいでしょうね。やるとしたら、個々でやるしかないわね」
153:1[saga]
2011/10/08(土) 23:43:09.12 ID:Ytwh+CC40
*
まどかの家へ向かう道の途中、しばらく続いた沈黙を破ったのはほむらだった。
154:1[saga]
2011/10/08(土) 23:45:09.02 ID:Ytwh+CC40
再び二人は沈黙する。すたすたと足音だけが響き渡る。
まどかは何かを決心したように口を開く。
「ねぇ、ほむらちゃん。わたし---」
155:1[saga]
2011/10/08(土) 23:46:08.34 ID:Ytwh+CC40
「ああこれ?それがさ〜、せっかく見舞いに行ってやったってのにさ、都合悪いんだって〜」
「じゃあ上条君には会えなかったんだ」
156:1[saga]
2011/10/08(土) 23:48:05.75 ID:Ytwh+CC40
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ほむらがワルプルギスの夜のことを話した翌日のことだった。
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