492:1[saga]
2012/01/29(日) 12:12:15.37 ID:6kqct4zw0
マミの放った弾丸は、まどかの髪の毛先を掠め、そのまま壁へ着弾した。
「鹿目さん、お願いだからやめて……私、まだ死にたくないの……」
493:1[saga]
2012/01/29(日) 12:13:15.82 ID:6kqct4zw0
*
「はぁ、はぁ、はぁ……ここは……」
494:1[saga]
2012/01/29(日) 12:14:14.24 ID:6kqct4zw0
「確かさ、ほむらと約束したんだったよな? だからやってんだよな」
「…………」
495:1[saga]
2012/01/29(日) 12:15:14.77 ID:6kqct4zw0
一瞬、まどかの頭の中が真っ白になる。
まさか、ほむらちゃんが----そんな----
「……嘘、だよね……」
496:1[saga]
2012/01/29(日) 12:16:16.63 ID:6kqct4zw0
「ちょいと話が逸れちまったが----そんな訳で、もういいんだ。
もう、ほむらが帰ってくることはないんだ。
もう、そんな辛い思いしてまで、アンタが約束にこだわる必要は無くなったんだ。
だから----」
497:1[saga]
2012/01/29(日) 12:17:16.04 ID:6kqct4zw0
「……ん?」
杏子に背を向けて、ゆらゆらと歩き出した。
498:1[saga]
2012/01/29(日) 12:18:19.18 ID:6kqct4zw0
*
例えるなら、微かな明かりすらない暗い道を一人で歩くようなものだ。
499:1[saga]
2012/01/29(日) 12:19:14.24 ID:6kqct4zw0
「私ね、いっつも思ってたんだ、変わりたいって。
いつでも明るくって、誰にでも優しくって、どんな困難にも動じない----そんな風になれたらなぁって」
500:1[saga]
2012/01/29(日) 12:20:12.57 ID:6kqct4zw0
「でもやっぱり、今のままの私はどうしようもなく卑怯で、弱くて、情けなくて、何にも出来なくって……。
このままじゃ胸を張ってほむらちゃんと対等な友達だよ、なんてとても言えないなって……」
まどかは若干うな垂れる。
501:1[saga]
2012/01/29(日) 12:21:11.80 ID:6kqct4zw0
「ええ、ちゃんと聞いているわよ。それからどうなったの?」
「それでね、始めはとにかく、何か他人のことになることをしようと思ったの。
私に出来ることで、他人のことになることって何だろうって考えてたら----いつの間にかほむらちゃんのためになることを考えてることに気がついたの」
502:1[saga]
2012/01/29(日) 12:22:14.51 ID:6kqct4zw0
まどかの視線の先には、誰もいなかった。
「ほむらちゃん、どこに行っちゃったの……?
ねえ、どこ?
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