231:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:25:04.97 ID:laIihRtQ0
唯は実際に澪と対峙し、そして刃を交える事で、改めて彼女の底知れぬ巨大な黒い『何か』をひしひしと感じずにはいられなかった。
232:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:27:52.33 ID:laIihRtQ0
唯の鋭い剣戟を澪は余裕の表情で躱(かわ)し、逆に唯の隙を突いて打ち込んで来る。
澪の手数そのものは律のそれよりも圧倒的に少なく、剣速も剣圧も律と同等か、もしかしたらそれ以下なのだが、剣筋は遥かに鋭く的確に唯の隙を突いて来るので、律の時よりも遥かに防御に神経を使わねばならなかった。
233:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:31:34.59 ID:laIihRtQ0
唯<空気が重い?息がし辛いよ……>
唯は何処か異質なものを感じ周囲の様子を探る。澪はそんな唯を相変わらず不敵な笑みを浮かべながら、面白いモノでも視る様な様子で見ていた。
234:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:34:20.28 ID:laIihRtQ0
澪「まあ…その中でもう一人、中々やりそうな奴もいたけど、まあ神側と言ってもそいつは、どちらかというと悪魔(わたしたち)側寄りみたいだし、顔も見知っていたしな。おまけに私に憧れているなんて言うものだから、特別に見逃してやったんだよ」
澪はそんな事を独り言のように言いながら、これまでの凶行(こと)を思い出したのか再び刀を掲げてまるで最愛の恋人とでもいう様にうっとりと見詰める。
235:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:38:20.44 ID:laIihRtQ0
澪「ふん。いい加減そんな所でただつっ立っていられても面白くないぞ唯」
澪はそんな唯の態度に詰まらなそうに言うと、刀の棟で肩をぽんぽんと叩き溜息を洩らす。
236:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:45:01.84 ID:laIihRtQ0
澪「!?」
澪は突然の事に戸惑いの表情を見せる。唯はこの時を見逃さずに、一瞬で呆気に取られている澪の間合いに入り、孔雀(じょうかの)剣で渾身の一撃を振るう。
237:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:49:03.16 ID:laIihRtQ0
澪「だけど…終わりだよ。唯」
238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/11(土) 22:34:20.95 ID:ZX1N/C1DO
もう全く訳がわからん…
239:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/12(日) 09:23:23.22 ID:TJosBorb0
澪「残念だったなぁ唯。私を殺(け)せなくて」
240:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/12(日) 09:25:39.01 ID:TJosBorb0
澪「はは、いいザマだな唯。これで律がお前に味わわされた億分の一位は、御返し出来たかなっ?」
唯を斬ってからある意味穏やかだった澪の表情が一変し、悪魔(おに)の形相で唯の腹部(きずぐち)辺りを踏み躙(にじ)る。
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