過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 02:58:48.50 ID:9M6RkmvRo

 ――つぎはぎの魔女がその唇を異様な角度に歪ませるのを、ステイルははっきりと見た。

 ――魔女に抱き着いたまま、まどかが不安そうな顔でこちらを振り向くのを見た。

以下略



952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 02:59:20.41 ID:9M6RkmvRo

「……まどかを取り込むつもりか、あの魔女は」

 目の前の悪夢に対し冷静に言葉を紡ぐ。

以下略



953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 02:59:47.49 ID:9M6RkmvRo

 だが、今度は違う。
 ほむらは魔女になり、杏子とさやかは戦えず、まどかは契約出来ない。
 自分に出来るのはせいぜいちょっかいを出す程度。ほむらを救うことはおろか撃破なんて夢のまた夢なのだ。
 完全に、手詰まりに陥ってしまった――
以下略



954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:00:15.87 ID:9M6RkmvRo

「土御門、あいつか」

 ほんの少し前に聞いた人物の名前を耳にして、ステイルはため息をついた。

以下略



955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:01:25.42 ID:9M6RkmvRo

 呟きながら、右足を一歩前に踏み出す。
 その足取りは重たい。
 腰も、肩も、体中の筋肉や骨が鉛に差し替えられたのかと思うほどに重たい。

以下略



956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:01:51.96 ID:9M6RkmvRo

「僕は血を吐き道化になろう。
 子供が陽気に笑って終わる、歓喜と拍手が織り成す大団円の、
 陳腐で愉快で希望に満ちた、終幕(ハッピーエンド)のためだけに」

以下略



957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:02:22.55 ID:9M6RkmvRo

「なんだよこれ……?」

 杏子の言葉にステイルは後ろを振り返った。

以下略



958:回線が重いので若干投下遅れます[saga]
2012/05/28(月) 03:04:15.45 ID:9M6RkmvRo

「事件って……なによそれ? じゃあこの魔術はなんなのよ?」

 さやかの声が聞こえて、ステイルはほっと一息ついた。
 あの光景を目の当たりにして絶望していたら、今度こそ本当にアウトだったかもしれない。
以下略



959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:05:22.77 ID:9M6RkmvRo

 ――火の首領が焼き尽くした森の主は、ある属性を秘めていた。
 “地”もそうだが、もっと別の、主の代名詞とも呼べる属性を。

 この世の条理から外れた、理不尽なまでに異常な“混沌”を。
以下略



960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:06:18.71 ID:9M6RkmvRo

 才能に選ばれず。
 幸運にも選ばれず。
 彼女にも――ああいや、これは未練がましいので無しだ。

以下略



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