過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:00:15.87 ID:9M6RkmvRo

「土御門、あいつか」

 ほんの少し前に聞いた人物の名前を耳にして、ステイルはため息をついた。

以下略



955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:01:25.42 ID:9M6RkmvRo

 呟きながら、右足を一歩前に踏み出す。
 その足取りは重たい。
 腰も、肩も、体中の筋肉や骨が鉛に差し替えられたのかと思うほどに重たい。

以下略



956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:01:51.96 ID:9M6RkmvRo

「僕は血を吐き道化になろう。
 子供が陽気に笑って終わる、歓喜と拍手が織り成す大団円の、
 陳腐で愉快で希望に満ちた、終幕(ハッピーエンド)のためだけに」

以下略



957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:02:22.55 ID:9M6RkmvRo

「なんだよこれ……?」

 杏子の言葉にステイルは後ろを振り返った。

以下略



958:回線が重いので若干投下遅れます[saga]
2012/05/28(月) 03:04:15.45 ID:9M6RkmvRo

「事件って……なによそれ? じゃあこの魔術はなんなのよ?」

 さやかの声が聞こえて、ステイルはほっと一息ついた。
 あの光景を目の当たりにして絶望していたら、今度こそ本当にアウトだったかもしれない。
以下略



959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:05:22.77 ID:9M6RkmvRo

 ――火の首領が焼き尽くした森の主は、ある属性を秘めていた。
 “地”もそうだが、もっと別の、主の代名詞とも呼べる属性を。

 この世の条理から外れた、理不尽なまでに異常な“混沌”を。
以下略



960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:06:18.71 ID:9M6RkmvRo

 才能に選ばれず。
 幸運にも選ばれず。
 彼女にも――ああいや、これは未練がましいので無しだ。

以下略



961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:06:45.23 ID:9M6RkmvRo

「――――顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ――ッ!!」


 しかし、翼が届くよりも先に詠唱が完成する。
以下略



962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:07:12.12 ID:9M6RkmvRo

「ふうぅぅっ――!!」

 残り七秒。
 息を吐き出しながら一歩前に踏み込む。ほんの少し前まで彼が居た場所に粘液の雨のような翼が突き刺さった。
以下略



963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:07:39.63 ID:9M6RkmvRo

 残り二秒。

 口から血を吐きながら、眼球を忙しなく動かして攻撃目標を探す。

以下略



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