過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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69:視点:美樹さやか ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:39:29.99 ID:oIK4Qu7A0
「やあマミ、今日の魔獣発生予想が立ったよ。地図を広げて貰えるかな」

キュゥべえが隣のテーブルの下からひょっこり顔を出し、マミさんの膝に飛び乗る。

「まずはここの廃ビル群の近辺。先程から瘴気の澱みが集中しつつある。
以下略



70:また戻し忘れた ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:41:45.23 ID:oIK4Qu7A0
そろそろ目的地。急激な発展の裏で打ち捨てられ、廃墟となってしまった地区。
幸いなことに、今はあたし達以外、人気は無いけど
普段なら絶対近寄りたくない場所だ。

「大分瘴気が濃くなってきたわ――近いわね」
以下略



71: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:43:05.08 ID:oIK4Qu7A0
「マミさん!血が、血が止まらない!!」

胸は微かに上下に揺れている。まだ息はあるみたいだけど――

「少しだけ待って!何とか止血だけして!!」
以下略



72: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:44:08.01 ID:oIK4Qu7A0
「どうやら彼女にも、魔法少女の資質がありそうだね。
 はっきり言って足手纏いレベルの素質でしかないけど」

気使いなどとは無縁のキュゥべえの、余りにも酷い台詞。
こいつはさっきまで、マイペースで黙々とグリーフシードを回収していた。そういう奴だ。
以下略



73: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:45:06.95 ID:oIK4Qu7A0
立ち上がったそいつは、点り始めた街灯を飛び石のように跳び渡ってこちらに迫り
あたし達の目の前5mくらいのところに着地して、ランチパックか何かの欠片を口に放り込んだ。
変身はしていないけど、どう見ても人間業じゃない。
マミさんが名前を知っている辺りからしても、やはり魔法少女なんだろう。

以下略



74: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:46:06.72 ID:oIK4Qu7A0
「テメェもだよ。気に入らねぇ。マジ気に入らねぇ。
 死んだヤツの穴埋めに、何人使う気だよ!?」

気に入らないのはこっちだ。マミさんは凹ましたから、今度はほむらが標的?
――死んだヤツとか、穴埋めとかって、何だよその無神経な言葉。
以下略



75: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:47:16.36 ID:oIK4Qu7A0
虚空から、槍が抜かれ、走った。
石突がほむらの胸元を衝き、その身体をビリヤードの玉の様に、遥か向こうまで跳ね飛ばす。

「明美さん!」

以下略



76:視点:真矢エリ ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:48:52.39 ID:oIK4Qu7A0
肌を冷やす風の吹き荒ぶ中、今日最後の陽の光を浴びる、長い黒髪が撥ね上げられて

「殺し合いを、しましょう」

その言葉を合図に、二人の身体が光に包まれ、戦いの装束が纏われる。
以下略



77: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:49:56.06 ID:oIK4Qu7A0
「何故、弓も翼も出さねぇ」

「貴方相手に、弓を引いている暇なんて無いわ」

「飛べば、済むだろう」
以下略



78: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:50:50.97 ID:oIK4Qu7A0
止まった世界の中、風の大きな吐息が、赤と黒の髪を宙へと巻き上げる。
明美先輩の口が、静かに開く。


「――私の、負けね」
以下略



79:視点:真矢エリ ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:55:25.86 ID:oIK4Qu7A0
漏斗のような器具――ドリッパーだっけ?に、濾紙をセットする。
コーヒーなんて、インスタントのやつしか淹れたこと無いけど
ただお湯を注ぐだけだし、難しくは無い……よね?

「んー、どれが、いいのかな」
以下略



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