過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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59: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:26:12.04 ID:oIK4Qu7A0
(お昼休みかぁ――)

また誰かと一緒にお弁当を食べられる日が来るなんて、考えたことも無かった。
また誰かと一緒に登下校出来る日も、ずっと夢見たことすら無かった。
この幸福な時間を、毎日望めるというのなら
以下略



60: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:27:20.70 ID:oIK4Qu7A0
****************************************

――カタカタカタ カタカタカタカタ――

『皆さんお疲れ様でした〜。それじゃ、これで解散ですね〜』
以下略



61: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:28:24.93 ID:oIK4Qu7A0
――何もかも、つまらない――

――現実も、学校も、電脳世界も、仮想空間も――

存在する全てが色褪せて見える。くすんだ灰色の世界。そう、目の前の光景のように。
以下略



62: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:29:16.92 ID:oIK4Qu7A0
白く細いビームのようなものが、頬を掠める。

微かに残っていた生存本能が、一度だけ身体を動かし、この身を守った。
しかし、二度目は無い。もう腰が立たない。

以下略



63: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:30:33.25 ID:oIK4Qu7A0
「じゃ、まずはまとめて逮捕しちゃいましょう☆」

金髪の子が十数丁の銃を召喚して地面に突き立て
巨人の光線を踊るように回避しつつ、1発撃っては、銃を使い捨てていく。
その動作はとても華麗で、しかもかなりの速射ではあるけれど
以下略



64: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:31:24.34 ID:oIK4Qu7A0
「ちょっと、顔を見せて貰えるかしら」

気付くと、何時の間にか金髪の子が、私のすぐ傍に立っていた。

「うん、このくらいの傷なら大丈夫――ほら、もう痕は残ってないわ」
以下略



65:視点:志筑仁美 ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:34:05.28 ID:oIK4Qu7A0
「読書ですか」

屋上で彼女を捕捉する。今日始めて巡ってきた、二人だけで話せる機会。

「あら、志筑さん」
以下略



66: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:35:23.53 ID:oIK4Qu7A0
「ところで、何の本をお読みになっていらっしゃったのですか?」

暁美さんの待ち人はまだ来ない。もう少しだけ会話を続けていこう。
空気が沈黙に支配される前に、新しい話題を作り出す。

以下略



67: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:36:45.44 ID:oIK4Qu7A0
「諦めていないのは、想い人、ですか」

この会話の流れなら、左程不自然なことはない。
さやかさんからの伝聞による後ろめたい秘密の知識を
私自身の推論で上書きして、その言葉を発する。
以下略



68:視点:美樹さやか ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:38:30.34 ID:oIK4Qu7A0
「さて、それじゃ魔獣討伐見学コース第一弾、張り切っていってみましょうか」

空になった紙コップをトレイに置き、号令を掛けるマミさん。

「皆、準備はいいかしら?」
以下略



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