過去ログ - 佐天「もう何も、私から奪わせるものか」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/10/11(火) 01:46:27.27 ID:GCgBMSWlo
○注意事項
世界観はほぼそのままですが、もしあの時ああなっていたら、というパラレルワールド物です
時系列は本編開始より2年?とりあえず佐天さんが中3になったところからのスタートです
展開の都合で死んでる人が生きてたり、立場が違ったりします
一応グロ描写ありです

投下は週に一回を目安にしていこうと思います
それでは、お楽しみいただければ光栄です


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:48:20.93 ID:GCgBMSWlo
ああ、まるで悪い夢でも見ているような、そんな数年間だった
私はあの日、最高の友人で、最愛の恋人で、そして私にとって何より大事だった人間を、最低な……そう、本当に最低な能力者の手によって失ってしまった
それから目に映るものすべてが色あせてしまったこの世界で、何もかもが狂っているこの世界で、それでも私は狂わずにいられたはずだった
それなのに今、狂った世界で暮らす普通の住人から私は狂っていると後ろ指をさされている
そう、こんな世界で普通に生きられるなんて私以外みんな狂ってしまった、そう信じていた
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:50:45.97 ID:GCgBMSWlo
その血溜まりから、肉の塊となった彼女達が囁きかけるのだ

敵をとってくれ、私達をこんな姿にした連中を醜い死体に変えてくれと

だから、望むがままに殺してやった
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:52:23.81 ID:GCgBMSWlo
何もかも失って、寒くて寒くて、体も手も足も指も心も寒くて寒くてたまらなくて
でも、立ち止まるわけにはいかなくて
立ち止まってしまえば、彼女達の死から自分だけ逃げてしまうような気がして
立ち止まってしまえば、彼らや彼女達に引きずり込まれるような気がして

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:54:47.37 ID:GCgBMSWlo
「ハッ、近くに来ようともせず俺らが死ぬのをただ待ってるようなビビリ野朗がよく言ったもンだよなァ」

「ふふ、私はね、皆さんみたいなクソッタレに殺されてあげるわけにはいかないんですよ……私は私の同類で、私の友達にしか殺されるつもりはないんです。 だから一番確実な方法をとってるだけですよ」

白い髪の少年が、髪よりももっと真っ白な息を吐きながら私に噛み付いてくる
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:56:24.21 ID:GCgBMSWlo
「ふざけんな! てめぇの都合で、罪の無い人間を殺していいと思ってんのか!? 奪われたから奪うなんて事が許されると思ってんのかよ!」

今度はツンツン頭の少年が必死で身体を起こし、声を荒げながらこちらに向かってこようとする

「あははははは! 何もできないくせに威勢だけは強いなんて、最高に無様ですよ……上条さん」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:58:21.72 ID:GCgBMSWlo
「佐天さん」

その時、私の言葉をさえぎるようによく知った声が私にかかる
ああ、ほら、良かったですね皆さん
私にもようやくお迎えがきたみたいですよ
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 01:59:46.53 ID:GCgBMSWlo





以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 02:03:21.11 ID:GCgBMSWlo
今日はこのへんで
次の投下は一週間以内には来ます、ではー


10:と思ったら今日の投下分がもう少しあったので投下[saga]
2011/10/11(火) 02:23:26.16 ID:GCgBMSWlo
4月20日

――――美琴サイド――――

まだまだ空気も澄んでいて、深呼吸をすると肺を暖かい空気が満たす、そんな気持ちのいい時間帯に
以下略



11:と思ったら今日の投下分がもう少しあったので投下[saga]
2011/10/11(火) 02:24:54.20 ID:GCgBMSWlo
「おはよう、2人とも」

私が散々通った常盤台中学校への通学路を歩く後輩達に、春の陽気に負けないくらい陽気に挨拶をする

「おはようございます、御坂さん」
以下略



12:と思ったら今日の投下分がもう少しあったので投下[saga]
2011/10/11(火) 02:26:13.62 ID:GCgBMSWlo
「佐天さんこそ、常盤台の制服が板についてるわ。さっすが、私の後を継ぐ能力者ね」

「何を言ってますの、お姉さま。今日も佐天さんの目覚めが悪かったせいで危うく寮監様に折檻されるところでしたの」

「ほんっとにスミマセン……」
以下略



13:と思ったら今日の投下分がもう少しあったので投下[saga]
2011/10/11(火) 02:29:17.15 ID:GCgBMSWlo
「佐天さん」

何故だか私は、小さくなっていく後姿に向かって声をかけずにはいられなかった
その背中は、とっても小さくて、今にも潰れてしまいそうな程弱弱しく見えて
このまま行かせてしまえば、今度こそ会えなくなるような、そんな漠然とした不安に駆られたから
以下略



14:と思ったら今日の投下分がもう少しあったので投下[saga]
2011/10/11(火) 02:31:13.32 ID:GCgBMSWlo
「……佐天さん……」

2人の姿が見えなくなると、私はそう呟いて、桜の木を見上げる
晴れていた空はいつの間にかすっぽりとぶ厚い雲に覆われてしまい、灰色の絵の具を盛大にぶちまけたみたいになってしまっている
それを見た私は、先程までの陽気な感情はどこかに消え失せて、長かった冬の寒さを未だに引きずっているような気分になる
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 02:36:18.14 ID:GCgBMSWlo
今日はここまでで
一応プロットなんかも考えてあるので、遅筆ですが頑張って完走したいと思います
基本的にシリアスな感じにしていこうと思います、救いは……あんまりないかも
読んでくださった方ありがとうございましたー、それではー


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/10/11(火) 02:54:00.97 ID:mP4n63VSO



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/10/11(火) 09:03:14.60 ID:+0HSh5oIO
おつー

期待しとくわ


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/10/11(火) 11:11:46.83 ID:JUvp+J5IO
発言の前に名前入れてもらえると助かる


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 19:56:58.07 ID:v4dTQewXo
佐天サイド



……………さん
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 19:58:35.88 ID:v4dTQewXo
初春「ふふふ、驚きましたか?驚きましたか?」

ケラケラと無邪気に笑いながら、本当に楽しそうな笑顔を浮かべる少女を見ていると、不思議と怒る気も失せてくる

佐天「何なのさ全く……こんな時はキスで優しく起こしてあげるのが礼儀ってもんだよ、初春」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/11(火) 20:00:31.62 ID:v4dTQewXo
初春「何ですかそれ、暖かいからって駄目ですよ?」

今度は、優しい、見ているだけで幸せになれるような笑顔
彼女――――初春飾利は本当に不思議な女の子だと思う
出会ってまだ一ヶ月位しか経っていないのに、こんなにも私の心を惹きつけてやまないなんて
以下略



322Res/223.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice