過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:34:13.58 ID:ebFiQ8E3o
 神社で着替えたわけではなく、小学生みたいに、家から、長袖長ズボンの下に着てきた

のだった。スクール水着では、足の鱗痕は見えても、体感部分はほとんど隠れてしまうか

ら、被害の具合は分かり辛いが、ただ――気の持ちようなのか、鱗の痕が、首の辺りにま
以下略



155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:34:52.54 ID:ebFiQ8E3o
「わかった……頑張る」

「うん」

「いー兄ちゃん……ちゃんと見ててね」
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156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:36:01.19 ID:ebFiQ8E3o
 両手をぎゅっと――胸の前で握り締めている。

 儀式は、既に、始まっていた。

 撫子ちゃんに見ているように言われたのに、何をやっているんだろう、僕は。今までの
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157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:38:29.43 ID:ebFiQ8E3o
「滞りなく――進みそうだな」

「ああ、だがしかし、まだまだ油断はできない」

「だからと言って、そんなに血走った目で見なくてもいいんじゃないか?阿良々木先輩」
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158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:44:10.06 ID:ebFiQ8E3o
「くっ……」

 撫子ちゃんの身体から――鱗の痕は消えている。
 ・ ・ ・ ・ ・
 半分くらい、消えている。
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159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:44:36.53 ID:ebFiQ8E3o
 それぞれの脚の爪先から。一匹ずつ――蛇切縄は巻き憑いていたのだ。

 撫子ちゃんの身体を締め上げるように。

 二匹。
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160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:45:52.41 ID:ebFiQ8E3o
 いまや痕というのもおこがましいほど、食い込んでいる。骨を砕き――そのまま細い肉

体を千切られてしまいそうなほど、食い込んでいる。

 ぶつ切りにされてしまいそうなほどに――食い込んでいる。
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:47:53.96 ID:ebFiQ8E3o
「う……うぐっ!」

 ぬめり、と。

 いやな感触が――両手のひらにあった。
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162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:48:50.51 ID:ebFiQ8E3o
「ぐ……うああああああああっ!」

 とんでもない激痛が――右腕に走った。

 痛みのあった箇所を見れば、血が――噴き出している。手首と肘との間くらいが。圧搾
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163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:50:29.28 ID:ebFiQ8E3o
 僕はひしゃげた右腕の部位を、地面に叩きつけようとして――やめる。そう、そうだ、

今ここでこいつを僕から剥がしてはいけない。相手は見えないのだし。最悪、呪いを掛け

た子の所に行ってしまう。一人で二回かけたのか、二人が撫子ちゃんにかけたのか、僕に
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