過去ログ - 京介「思えば遠くへ来たもんだ」
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48: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:39:21.85 ID:o3htaoiVo

あやせは俯いたまま押し黙るし、俺も先輩の手前この場をどう取り繕えばいいのか。
そういや、ずっと以前にも今と似たような状況があったっけか。
桐乃のオタク趣味があやせにばれて、二人が仲違いしたあのときの状況にな。
別に俺とあやせがそうだってわけじゃねえけどさ、
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/10/31(月) 00:39:58.85 ID:o3htaoiVo

あやせを部屋に招き入れてから、俺たちは二人だけのささやかな引越し祝いをした。
コンビニで買ったカップそばくらいしかなくてどうしようかと思ったところ、
タイミングよく先輩が乱入してきて料理を差し入れてくれた。

以下略



50: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:40:34.78 ID:o3htaoiVo

そう思っていると、風呂場からいつにもなく情けないあやせの声。

「……お兄さん。す、すみません……」

以下略



51: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:41:13.81 ID:o3htaoiVo

あやせに軽く小突かれて、俺は着替えを持って風呂場へ行った。
俺一人なら風呂上りは素っ裸でもいいんだが、あやせがいたんじゃそうもいかん。
それにしても、あやせが入った湯船だと思うだけで妙な興奮を覚えちまう。
ホテルの風呂じゃその都度お湯を抜いちまうし、そうもいかない。
以下略



52: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:42:05.57 ID:o3htaoiVo

寝袋の中で静かに瞼を閉じると、慌ただしかった今日一日が想い起こされる。
あやせと同い年で、底抜けに明るくて可愛い年下の先輩。
まさか、俺の部屋の隣りに住んでいたとは思いもしなかったけど。

以下略



53: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:42:53.08 ID:o3htaoiVo

今日はベテランの先輩に同行しての挨拶回りで一日が終わった。
名刺を渡しては簡単な自己紹介をして、後は何度も頭を下げることの繰返しさ。
いずれこの中の数社が俺の担当になるかと思えば手を抜くわけにもいかない。

以下略



54: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:43:48.32 ID:o3htaoiVo

社宅へ向かう坂道を先輩と一緒に歩いていると、ふっと彼女が溜息を吐いた。
営業所の中では決して見せない憂いに満ちた表情に、俺はいささかの戸惑いを覚える。

「わたし、若い頃からモデルとかテレビに出ているような人たちって、
以下略



55: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:44:44.86 ID:o3htaoiVo

このときになって、あやせが先輩に会いに行った本当のわけを知った。
俺は札幌に赴任することをあやせに黙っていたというのに……。
怒られてもなじられても当然なのに、それどころかあいつは頭まで下げて、
先輩に俺のことを頼んだんだ。
以下略



56: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:45:20.87 ID:o3htaoiVo

何だかんだと理由を付けて、あやせは俺の部屋に一週間も居座り続けた。
大学をずっと休むわけには行かないし、あやせも少し心配になってきたんだろう。
ようやく日曜日の午後になって、新千歳空港から羽田へ向かって飛び立った。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/10/31(月) 00:52:39.61 ID:zpKH5p8C0
乙乙です


58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]
2011/10/31(月) 09:08:08.52 ID:C+ME3bec0
なんか盗聴器とか仕込まれてそうだな


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